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即興インストゥルメンタルとサンプル・ベースのプロダクションを通してスピリチュアルなジャズの伝統を探求するContourことKhari LucasとOmari Jazzによるデュオ、Black Decelerantが6月21日にRVNG Intl.からリリースする『Reflections Vol. 2: Black Decelerant』から先行セカンド・シングル「five」がリリース&MV公開

Credit: Lauren Davis

Steve GunnとDavid Mooreのコラボ作が好評を博したRVNG Intl.の「Reflections」の第2弾として、ミュージシャン、作曲家、映画やラジオのプログラマーなど、多面的な活動を展開しているContourことKhari Lucasと、ジャズやヒップホップの要素も含む、電子音と自然音の独自の融合させるサウンドをみせるOmari Jazzによるデュオ、Black Decelerantが6月21日にRVNG Intl.からリリースする『Reflections Vol. 2: Black Decelerant』から、先行セカンド・シングル「five」がリリースされ、同時にMVが公開されました。

Black Decelerantのセルフ・タイトルのレコードが、即興インストゥルメンタルとサンプル・ベースのプロダクションを通してスピリチュアルなジャズの伝統を探求しているのに対し、「five」は、連続するアストラル・エコーの瞬間を呼び起こして、天体の質感を持つ音の遺物を抽出し、融合させる。機械的なディストーションの雲の上で、ギターのトーンとベースが自由落下しながら転がり、倍音の不協和音の中で漂うようなサウンドを展開。
ファースト・シングルに続きNeil Nourigatが編集・監督を務め、Omari Jazzがクリエイティヴ・ディレクターを担当したミュージック・ビデオも同時に公開。

 

Black Decelerant new single “five” out now

Artist: Black Decelerant

Title: five
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Listen/Buy: https://orcd.co/7bam5og

Black Decelerant – five [Official Video]
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=DahMmVEzGqs

Directed and edited by Neil Nourigat
Creative Director: Omari Jazz

 

 

Black Decelerant “Reflections Vol. 2: Black Decelerant” out on June 21


Artist: Black Decelerant
Title: Reflections Vol. 2: Black Decelerant

Label: PLANCHA / RVNG Intl.

Cat#: ARTPL-217
Format: CD / Digital

※解説付き予定

Release Date: 2024.06.21

Price(CD): 2,200 yen + tax


昨年リリースされたのSteve GunnとDavid Mooreのコラボ作が好評を博したRVNG Intl.の「Reflections」シリーズの第2弾となる、ContourことKhari LucasとOmari Jazzによるデュオによる作品『Black Decelerant』は、プロセスと直感に導かれたアルバムだ。両者は2016年に出会って以来、両者は形のない音楽を政治的かつ詩的な方法で活用できるコラボレーション・アルバムを夢見ていた。そして2020年に6ヶ月間の遠隔セッション(それぞれサウスカロライナとオレゴンに在住)を通じてプロジェクトを立ち上げ、即興のインストゥルメンタルとサンプル・ベースのプロダクションを通じて、彼らの内と外の世界を反映したコミュニケーションを図った。

ルーカスは言う。”それは、私たちがその時期に感じていた実存的なストレスに対する救済策のようなものでした。特にアメリカでは、ロックダウンの真っ只中にいると同時に、迫り来るファシズムと反黒人主義について考えていた。レコードの制作はとても瞑想的で、私たちをグラウンディングさせる次元を提供してくれるように感じた。”

リアルタイムで互いに聴き合い、反応し合うセッションは、黒人の人間性、原初性と存在論、暴力と搾取から身を守るための累積的な技術としてのスローネスをめぐるアイデアを注ぎ込む器となった。このアルバムに収録された10曲の楽曲は、信号、天候、精神が織りなす広大で共鳴的な風景を構成しており、記憶の中に宙吊りにされ、時間の中で蒸留されている。

Black Decelerantの組織は、アーカイブの遺物や音響インパルスを、不調和なくして調和は存在しない、融合した音色のコラージュへと再調整する。レコードの広大な空間では、穏やかなメロディーの呪文の傍らで、変調された音のカデンツ(楽曲の終結部直前に挿入されるソリストの即興部分)の嵐が上昇する。ピアノの鍵盤とベース・ラインは、トラック「2」と「8」でJawwaad Taylorのトランペットの即興演奏を伴って、全体を通して自由落下する。

このデュオは、Aria Deanの『Notes on Blacceleration』という論文を読んで、その名前にたどり着いた。この論文では、資本主義の基本的な信条としての黒人の存在または非存在という文脈の中で、加速主義を探求している。レコードの意図した効果と相まって、『Black Decelerant』は、彼ら自身と、彼らにインスピレーションを与えるアーティストや思想家たちとの間で共有される政治性をほのめかしながら、音楽がスローダウンするよう誘うものであることに言及している。

“その一部は、自然な状態以上のことをするよう求め、過労や疲労に積極的に向かわせる空間や、これらすべての後期資本主義的な考え方に挑戦することなんだ” “黒人にとって休息がないことは、様々な方法で挑戦されなければならないことなのだ”とJazzは言う。

彼らが説明するように、明するように、このレコードは、資本主義や白人至上主義に付随する休息やケアという商品化された、あるいは美徳とされる反復から離れ、心身の栄養となることを行おうとする自然な気持ちに寄り添うという生き方への入り口であり、鏡として浮かび上がる。『Black Decelerant』は、音楽と哲学の祖先が築き上げた伝統の中で、強壮剤と日記の両方の役割を果たす。


TRACK LIST:

01. three
02. one
03. six
04. seven 1/2
05. two
06. five
07. nine
08. eight
09. four
10. ten (Bonus Track)


Teen DazeがAndy Shaufをドラムに、Sam Wilkesをベースに迎えた新曲「Back yard」をリリース

Photo credit: Neil Kryszak

ジャズとヴィンテージ・ポップの豊かなタペストリーからインスピレーションを得たTeen Daze新章!

カナダはブリティッシュコロンビアを拠点にしつつ、最近はLAでも活動していたプロデューサー、Jamison Isaakによるソロ・プロジェクトTeen Dazeが、来るべきアルバムからのファースト・シングルとしてシンガー・ソングライターのAndy Shaufをドラムに、LAジャズ界の重鎮Sam Wilkesをベースに迎えた新曲「Back yard」を発表しました!

カナダ版グラミー賞とも言われるJUNO AwardsのElectronic Album of the yearを受賞した前作『Interior』では、ネオンに照らされたハウス・ミュージックを追求していたTeen Dazeにとって、これはサウンドの劇的な変化です。
「Back Yard」はメロウなグルーヴァーで、1970年代のローレル・キャニオンをイメージさせますが、随所に現代的な装飾が施されております。

この曲について、ティーン・デイズは以下のように語っています:

この曲は、約4年前にこのアルバムのために書いた最初の曲でした。パンデミックの初期で、友人から新しいヴォーカル・マイクを買ったばかりだったんです。ここ数年、ヴォーカル入りの曲を書いていなかったので、友人がこのマイクを売ってくれると言ったとき、何かひらめきが生まれるかもしれないと思いました。無意識のうちに、そのとき感じていたことをすべて話せるはけ口を探していたんだと思います。それが4年間の旅に出るきっかけとなり、この曲が生まれました。
この曲は、パンデミック(世界的大流行)が始まった時期の私の人生と、新米パパとしての人生、40歳を目前に控えた人としての人生、新居の持ち主としての人生、そして10年近く連れ添った夫としての人生について歌っています。「裏庭(Back Yard)を見つめる」という行為は、まさに文字通りの行為でした。アトリエは我が家の小さな裏庭に面しており、窓越しに自分の人生を見つめながら、自分の人生の中でどれほど多くのことが変化したかを考えていたんです。「What I wouldn’t do to do it all again」という歌詞は、私が「すべてをやり直せたらいいのに」と言っているように誤解されるのではないかと思ったのですが、そうではなかった。私は、この家庭内の至福の状態にいることにとても満足し、とても感謝していることに気づいたんです!

家庭生活に関する音楽といえば、もちろんこの曲のインスピレーションの源はポール・マッカートニーに違いない。ギター・ソロはまさにポールのプレイブックから飛び出してきたような感じだです。アンディのドラムとサムのベース・パートは、この曲が作られたとき、なぜか僕らが同じ部屋にいたような気分にさせてくれるんです。

 

Teen Daze new single “Back yard” out now

Artist: Teen Daze

Title: Back yard
Label: PLANCHA / Easy Listening Recordings
Format: Digital Single
Listen/Buy: https://orcd.co/jkj5j

Teen Daze – Back yard (feat Andy Shauf & Sam Wilkes) (Official Music Video) 
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=PVxKbtvo9XA

 

Teen Daze:
ブリティッシュコロンビア出身のプロデューサー、Jamison Isakは、大人になって世界を飛び回るようになるとは思っていなかった。大洋の彼方からやってきた合成的な光景とサウンドに触発された彼は、根気強く独学で原始的なソフトウェアとレコーディング・プログラムを学び、永久に彼を魅了し続けたダンス・ミュージックの頭でっかちでうっとりするような地平線をリバース・エンジニアリングした。それから10年以上が経ち、Jamizonは印象的なディスコグラフィーを残しながら、自身のサウンドを進化させ、再構築し続けている。この『Teen Daze』の新章では、ジャズとヴィンテージ・ポップの豊かなタペストリーからインスピレーションを得て、1970年代のローレル・キャニオンの陽光に満ちた協調的精神を難なく表現している。


Melati ESP Japan Show 2024 “hipernatural” Release Party with Special Guest dip in the pool


多国籍プログレッシヴ・パーカッション・トリオ、Asa Tone (Leaving Records)のメンバーで、昨年CARPARKから傑作デビュー・アルバム『hipernatural』をリリースした、ニューヨークとジャカルタを拠点に活動するMelati ESPの初来日公演が決定致しました。

Special Guestとしてdip in the poolが出演いたします。

 

Melati ESP Japan Show 2024
“hipernatural” Release Party
with Special Guest dip in the pool


日程:2024年6月22日(土)

時間:Open 18:00 / Start 19:00
会場:Ochiai Soup
料金:予約 4,000円 / 当日 4,500円

LIVE:
Melati ESP
Special Guest
dip in the pool

前売りご予約の受付は終了致しました。
当日券は開場時間の18時より販売致します。
Advance reservations is finished.
Same-day ticket will be sold at the door from 6pm.

 


Melati ESP:

Melati ESPは、インドネシア生まれでニューヨークを拠点に活動するマルチ・アーティスト、メラティ・マレイの別名義である。
メラティ・マレイ(インドネシア語でジャスミン)は、人口3,000万人を擁し、17,000のインドネシア諸島の行政首都でもある、広大な亜熱帯の大都市ジャカルタで育った。他の同じようなアジアの巨大都市と同様、ジャカルタは古くからの伝統と未来のテクノロジーが融合した、ジャワ独特の後期資本主義的な赤道融合の坩堝である。
このような環境で、西洋のポップ・ミュージックとムジーク・ダンドゥット(ヒンドゥスターニ語、アラビア語、マレー語の影響を融合させたジャワのポップ・スタイル)の二本立てで育ったマレイは、やがて20代前半にニューヨークに移り住み、さまざまな実験的なグループとコラボレーション、レコーディング、パフォーマンスを行い、街中のDIY会場でスキルに磨きをかけた。
マレイは、多国籍実験的トリオ、Asa Tone(Leaving Records)の一員として音楽をリリースしてきたが、『hipernatural』は、彼女が幼少期に使っていたインドネシア語で録音された初めての作品である。
過去10年間、マレイはイギリスのトリップホップのパイオニアであるTricky、アメリカのチェリスト兼作曲家のKelsey Lu、中国出身でバンクーバーを拠点とするプロデューサーのYu Su、70年代のフランスの革新的な作曲家Ariel Kalmaらとコラボレーションしてきた。メラティ・マレイのこの新しいプロジェクトは、長いキャリアの途中のように感じられるが、まだ始まったばかりなのかもしれない。

MEALTI ESP “hipernatural” [ARTPL-191]


dip in the pool:

80年代から活動を続ける甲田益也子(vo)と木村達司(track)によるエレクトリック・デュオ。2016年にアムステルダムの復刻レコード専門レーベルMusic From Memoryからリイシューされた89年発表の「On Retinae」の世界的スマッシュヒットによりその高い音楽性が再評価される。 2017年にはアメリカのアンビエント・デュオVisible Cloaksからの依頼を受けシングルを共作リリースし、来日イベントでは共演も果たしている。 2018年、オーストラリアはメルボルンとシドニーのでのフェス、イベントに参加。 2019年、フランスはパリ、スウェーデンはストックホルムでのフェス参加、ライブ公演を行う。 2020年、カナダの奇才、CFCFとの共作曲をdip in the pool名義としては4年振りにシングルをリリース。また、世界を三つのタイムゾーン(JST for Asia, Oceania, CET for Europe, Africa, CDT for North and South America.)に分け、それぞれのゾーンに向けたオンラインライブ配信=バーチャル・ワールドツアー ‘Around the World in a Day’ を開催。 2021年には新曲What about this loveをリリースし三都市ライブ・ツアー”Departures dip in the pool tour 2021″を開催。2022年には会場ライブに加えて業界最高音質配信システム「Live Extreme」を用いた5.1chサラウンド配信も実現したライブイベント・シリーズ ”Immersive voices 1st & 2nd set”を開催。2024年2月には上海にて初の中国ライブを開催。引き続き年内に北京、深圳での中国ライブツアーが予定されている。
https://dipinthepool.com

dip in the pool “8 red noW” [ARTPL-158]


Tashi WadaがRVNG Intl.からリリースするニュー・アルバム『What Is Not Strange?』からのセカンド・シングル「Subaru」(Julia HolterとEzra Buchlaをフィーチャー)がリリース&MV公開


昨年12月にはパートナーのJulia Holterと共に来日も果たした、ロサンゼルスを拠点とするコンポーザーTashi Wadaが6/7にRVNG Intl.からリリースするニュー・アルバム『What Is Not Strange?』からJulia HolterとEzra Buchlaをフィーチャーしたセカンド・シングル「Subaru」がリリースされ、同時に¥Dicky Bahtoによるミュージック・ビデオも公開されました。

「Subaru」は清水靖晃や細野晴臣のような著名な作曲家がデジタル時計やプロバイオティック・ミルク飲料のコマーシャル音楽を書いていた1980年代の日本の経済奇跡を彩った前衛的なポップスを回想している。

曲名(そして自動車会社名)の由来となった星団を平和に滑空するような遊び心に満ちたこの曲で、ワダは超越的なミニマリズムから、フォークやポップスを折り込んだシンセ主体のサウンドへ変貌を遂げている。まるでHarmoniaと『Discover America』時代のVan Dyke Parksが架空のジャム・セッションをしているかのよう。

 

Tashi Wada new single “Subaru” out now

Artist: Tashi Wada

Title: Subaru
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Listen/Buy: https://orcd.co/o61lor9

Tashi Wada – Subaru [Official Video] 
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=w1l7jrWnWoA

Directed by Dicky Bahto

 

Tashi Wada new album “What Is Not Strange?”
out on June 7


Artist: Tashi Wada
Title: What Is Not Strange?

Label: PLANCHA / RVNG Intl.

Cat#: ARTPL-216
Format: CD / Digital

※解説付き予定

Release Date: 2024.06.07

Price(CD): 2,200 yen + tax


“ドリーム・ミュージック” ロサンゼルスを拠点に活動する作曲家Tashi Wadaのニュー・アルバムであり、これまでで最も遠大で情熱的な音楽で構成されている作品が完成。父親Yoshi Wadaの死から娘の誕生までを含む期間にわたって書かれ、録音されたこのアルバムでは、ワダが新しい様式の恍惚とした歌をベースにした新しい表現方法を通して、「生きていること」、「死」、「自分の居場所を見つけること」といった広範な物語を探求するため、内面を見つめ直した作品となっている。濃密なフォルム、峻烈なコントラスト、明白な超現実性は、最小限の手段で知覚的効果を引き出した彼の初期の作品とは異なる重みを持っているかもしれないが、『What Is Not Strange?’』の核心は依然として実験と予期せぬ結果にある。

ワダは『What Is Not Strange?』をドリーム・ミュージックと呼び、”特定するのが難しい感情状態”と”瞬間から瞬間への変容”を宿している。自己の体験的知識によって生得的な真理を探求することは、ワダがアメリカのシュルレアリスムの詩人フィリップ・ラマンティアの著作に没頭していたことに影響されている。アルバムのタイトルをラマンティアの詩から取ったことに加え、彼は、私たちはまさに同じ世界の反映であるため、世界の秘密は私たちの中にあるという先見の明のある詩人の信念に触発された。しかし、このアルバムの基本的な前提は、そこに「そこ」は存在しないという感覚である。足元の地面さえ不確かなのだ。この内面性があるように見える『What Is Not Strange?』の理念と音楽は安易なカテゴライズを拒み、過去、現在、未来のビジョンのように展開する。

ミニマリズム音楽と、父Yoshi Wadaが中心人物であったフルクサス芸術運動の不朽の遺産を肌で感じながら育ったワダは、父の偉大な貢献によるインサイダーとして、また2人の移民の息子として、アジア系アメリカ人としてのアウトサイダーとして、アカデミーと90年代以降のアメリカのアンダーグラウンドを渡り歩いてきた。本作で彼は、この系譜を再文脈化し、推定される信条を無視し、より大きく、より複雑なアレンジメントで最大主義的アプローチを主張する。

既知の量の不安定性は、「What Is Not Strange?」の方法論に反映されている。ワダはキーボード演奏を自由にするために独自のパラメータを設定し、フランスの作曲家で音楽理論家のJean-Philippe Rameauが提案した18世紀初頭の音律に基づいたシステムにProphetとOberheimのシンセをチューニングした。「そこから、耳と感触で音楽を浮かび上がらせました」と振り返り、「チューニングの不規則なハーモニーと重なり合うキーボードの馴染みのある感触とその引きが私の演奏を導き、最終的にアルバムのサウンドとハーモニーの世界を形作りました。」と語っている。
『What Is Not Strange?』の参加メンバーは、実験音楽、ポップス、ジャズ、エレクトロニック・ミュージックなど、様々な分野のロサンゼルスのミュージシャンからなる結束の固いコミュニティから集められている。長年のコラボレーターでありパートナーでもあるJulia Holterは、彼女の特徴である高らかなヴォーカルでワダの作曲を高めている。パーカッショニストのCorey Fogelは 、パワフルでありながら繊細なオーケストラ・プレイでアルバム全体に貢献し、ヴィオラ奏者のEzra BuchlaとベーシストのDevin Hoffは 、拡散する弦楽器のテクスチャーとメロディックなインタープレイを提供している。このアルバムは、Chris Cohenが南カリフォルニアの様々なスタジオで録音し、Stephan Mathieuがミキシングとマスタリングを担当した。「この音楽はかなり直感的に書かれたもので、近年、家族や友人とライブ・グループを結成し、ツアーを数多くこなしてきたことに起因しています」とワダは言う。

オープニングのタイトル・トラックでは、立ち上がるシンセのパルスが、不穏でありながら吉兆なムードを醸し出し、バンドをフォーメイションへと誘う。アルバムの目玉である「Grand Trine」は、これまでの作品の中で最も輝かしい音楽である。ワダの重厚なハープシコードとJulia Holterの紛れもない声が組み合わさり、惑星間の宮廷音楽のように感じられる。タイトルは、ワダとホルターの娘の星座図にある正三角形を形成する3つの惑星の配置にちなんでいる。バンドは「Flame of Perfect Form」で原始的なサイケデリアへと融合し、トリオ編成の「Subaru」では、フォークと日本のシンセ・ポップが楽観的にブレンドされ、星に手を伸ばす。最後から2番目のトラック「Plume」では、彼のこれまでの音楽に存在していた哀愁漂うドローンが、楽しげでやんちゃなキーボード・ソロと一気に絡み合う。

ワダは『What Is Not Strange?(何がおかしくないか)』で、野性的な実験の基盤を確立し、決定的な声明を作り上げ、彼の身近な、そして拡大した音楽的ファミリーの助けを借りて、広がりのある新しい音世界を形作った。ルーツは深まり、増殖する。本作は、アーティストがコントロールを放棄し、得体の知れないものに語りかけるサウンドである。ワダが回想する:「まだ泳ぎに自信がない頃、海に入って、足の指先が地面につかなくなり、ゆっくりと浮き上がった幼い頃の記憶がある。恐怖と爽快感でいっぱいだった。底が抜けて、深いところに出て、広々とした開放感の中で、自分と、上空の空と下界の海の底知れなさを感じるんだ」。

Tashi WadaとRVNG Intl.を代表して、このリリースの収益の一部は、紛争、伝染病、災害、または医療から排除された影響を受けている人々に人道的医療支援を提供する非政府組織「国境なき医師団」に寄付されます。


TRACK LIST:

01. What Is Not Strange?
02. Grand Trine
03. Revealed Night
04. Asleep to the World
05. Flame of Perfect Form
06. Under the Earth
07. Subaru
08. Time of Birds
09. Calling
10. Plume
11. This World’s Beauty

 


ロンドンを拠点とする中国人コンポーザーLi Yileiのセカンド・アルバム『NONAGE』がボーナス・トラックを追加して日本独自CD化決定。瞑想的な転生の瞬間を音像化した桃源郷アンビエント。

Photo by Joan Low

Photo by Joan Low

2021年にリリースした『之 / OF』が未だロングセラーとなっているロンドンを拠点とする中国人コンポーザー/マルチ・インストゥルメンタリスト、Li Yileiのセカンド・アルバム『NONAGE』がボーナス・トラックを追加して日本独自CD化が決定致しました。

過去の自己と記憶が現在と出会う瞑想的な転生の瞬間を音像化した桃源郷アンビエント。

 

Li Yilei new album “NONAGE” CD out on May 24


Artist: Li Yilei
Title: NONAGE

Label: PLANCHA / Métron Records 

Cat#: ARTPL-215
Format: CD 日本独自CD化

Release Date: 2024.05.24

Price(CD): 2,200 yen + tax


“成長とは常に孤独な旅であり、前途多難な期待、不安、未熟な可能性、願望、そして閉ざされたものである”

2021年にリリースした『之 / OF』が未だロングセラーとなっているロンドンを拠点とする中国人コンポーザー/マルチ・インストゥルメンタリスト、Li Yileiのセカンド・アルバムが日本独自CD化。
過去の自己と記憶が現在と出会う瞑想的な転生の瞬間を音像化した桃源郷アンビエント。日本盤のみボーナス・トラック1曲収録。

ロンドンを拠点とする中国のコンポーザーでマルチ・インストゥルメンタリストのリー・イーレイが、各所で話題となり未だロングセラーとなっている2021年の『OF』に続く2作目のフル・レングス。幼少期の旅を内省的に反映したこの新作には、古い中国のテレビ番組、機械式の子供用玩具、さまざまな音響楽器や電子楽器のサンプルがまとめられており、その一部はリー自身が設計、製作したものである。

「NONAGE」の中国語タイトルは「垂髫」で、これは「子供時代」または「乱れた髪」を意味し、比喩的にも文字通りにも、子供が髪を下ろした人生の気楽な時期を指します。 リーにとって、NONAGEは、恐怖と恐れ知らず、愛と絶望、悲しみと歓喜、好奇心と間違いについて学ぶために、常に再訪する場所です。

「花に触れるようにピアノの鍵盤を押し、絵画を見るように楽譜を読み、独り言のように書き、生を迎えるように死を迎えたのを覚えています。」

当初はアーカイヴ・プロジェクトとして構想されたこのレコードは、匂い、場所、色を通してリーの幼少期の記憶の一部をたどり、再想像し、大人になっても残る長引く感情を生き生きとさせる。

楽曲は、おもちゃのピアノなどの壊れた楽器、手回しオルゴール、鳥の笛、壊れたアコーディオン、その他初期の記憶を呼び起こすような、リーが見つけたあらゆるものなど、さまざまな珍しい音源を中心に構築されています。 全体に散りばめられているのは、リーの幼少期のピアノジャムのサンプルであり、過去の自己と記憶が現在と出会う瞑想的な転生の瞬間。


TRACK LIST:

01. Go, Little Book
02. O O O O
03. Pond, Grief and Glee
04. Tooth, Wallflower and Salt
05. ++++
06. Sand, Fable and Tiger Balm
07. Yip, Yip, Yip
08. Conch, Soap and Whistle
09. Nomad, Shelter and Creed
10. Sandalwood, Ivory and Summit
11. Pillow, Mantra and Trance
12. Thé Noir, Rêvasser, Retrouvailles
13. ~ ~ ~ ~ (Bonus Track)

 


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