おそらく彼にとって最も輝かしい作品と言えるであろう。オランダのマルチ・インストゥルメンタリスト、Eelco Topperによるソロ・プロジェクトFelbmの通算4作目のフル・アルバムにして日本デビュー作。冬春夏秋をテーマにした、タイムレスに響き渡る組曲を披露しているこの作品は、彼の直近のソロ2作『Elements of Nature』と『cycli infini』から自然な流れで発展したもので、自然と周期的なパターンに触れながら、日本の二十四節気というレンズを通してこれらのテーマを拡張している。
24の季節の節目を通じて私たちが耳にし、感じるものは、まさに地球の壮大さへの畏敬の念に他ならない。Felbmは自然の観察者であるだけでなく、あらゆる要素の奇跡的な本質に同調している。鳥のさえずり、草の葉、露の雫、鉛色の雲、それら一つ一つが、私たちが日々の生活の中で経験する絶え間ない変化の中で果たす役割を。『winterspring/summerfall』は大切にすべき贈り物であり、私たちを取り巻く世界における導き手、管理者、共謀者として、Felbmはアルバムを聴く際に最後の願いを託す:「最後に、Henriëtte Roland Holstの “自然の静寂は多くの音を知っている” という言葉を心に刻み、自然の沈黙に耳を傾けてください。」
TRACK LIST:
DISC 1: 01. winter i 02. winter ii 03. winter iii 04. winter iv 05. winter v 06. winter vi 07. spring i 08. spring ii 09. spring iii 10. spring iv 11. spring v 12. spring vi
Disc 2: 01. summer i 02. summer ii 03. summer iii 04. summer iv 05. summer v 06. summer vi 07. fall i 08. fall ii 09. fall iii 10. fall iv 11. fall v 12. fall vi
all music composed, performed, recorded & mixed by Eelco Topper double bass by Nana Adjoa ceramic percussion on ‘winter’ by Gemma Luz Bosch
created between November 2022 and December 2023 mastered by Alex Geurink artwork & design by Joost Stokhof photography by Felbm
vinyl realized and released together with Objects & Sounds, Ghent, Belgium
made possible with the financial support from Sena Performers Music Production Fund
『Elements of Nature』(2021年)と『cycli infini』(2023年)のリリース以降、Felbmは自然とその絶え間ない変容を作品の主要なインスピレーションとして捉えるようになった。『Elements of Nature』は、彼が2週間滞在した修道院の風景と音によって形作られ、その環境のエッセンスを捉えており、長編作品『cycli infini』は反復という概念を深く掘り下げ、自然界と私たちの認識を特徴づける反復パターンを探求している。
Featuring Lucrecia Dalt, Camille Mandoki, and Lucia Maher-Tatar Drone footage: Lee Stonehouse and Vicente Vaca Creative direction: Lucrecia Dalt Art direction: Lucia Maher-Tatar Editors: Lucrecia Dalt and Camille Mandoki Colorist: Raul Daood Music: Lucrecia Dalt and Alex Lazaro Vocals: Lucrecia Dalt and Camille Mandoki Music mix: David Sylvian Music master: Heba Kadry
コロンビアのペレイラで生まれたルクレシア・ダルトは、音楽愛好家の家庭で育ち、9歳のときにギターを手にするよう勧められた。ダルトはこの創造的な衝動に従い、コンピュータを使った制作に魅了され、土木技師としての急成長のキャリアを捨て、メデジンからバルセロナ、そして最終的にはベルリンへと移り住み、そこで自身の独特で冒険的なサウンドを発展させた。彼女の作品は、RVNGに移籍してから『Anticlines』(2018年)、『No era sólida』(2020年)、そして2022年に発表した特筆すべき画期的なSFボレロ・アルバム『¡Ay!』の3作をリリースし、その過程で、『On Becoming a Guinea Fowl』(2024年)、HBOのシリーズ『The Baby』(2022年)、そして近日公開のサイコホラー『Rabbit Trap』などの映画音楽制作にも活動の幅を広げ、サウンド・インスタレーションやパフォーマンスでは、彼女の光り輝く転調と独特で進化するヴォーカル・アプローチを披露している。
このたびリリースとなる『A Danger to Ourselves」は、ダルトが『¡Ay!』のツアー中の生活や新しい人間関係の形成期に書き留めた断片的な宣言から生まれた。彼女は2024年1月に、これらの親密な断片を音楽的な構成に結晶化させ始め、目的のある曲群を徐々に形にしていった。アルバムのサウンド構成は、コラボレーターのAlex Lázaroが提供するダイナミックなドラム・ループを基盤としており、そのパーカッシヴなバックボーンは、『¡Ay!』と同様、ダルトの重層的なヴォーカルのキャンバスとなった。従来のメロディックな構造に従うのではなく、このアルバムはベース・ライン、リズム、作曲デザインの相互作用によって音楽性を生み出している。大胆なプロダクションの選択と緻密なレコーディング・テクニックによって、声と楽器が新たな深みと輝きをもって調和する、ダルトの妥協のない音の明瞭さへの探求を明らかにしている。
明確に反コンセプチュアルな『A Danger to Ourselves』は、ダルトが音楽そのものに遮るもののない集中を導く詩的な本能であり、楽曲の枠組みを超越するボーカルと、原始的でロマンチックなスリルのきらめく響きを探求している。ダルトの細部への明晰なこだわりは、あらゆる小節に感じられ、献身的な姿勢が同心円を描きながら、個人的なものと霊的なものを統合する場を形成している。直感的な実験から生まれたこのアルバムは、シンプルなジェスチャーと複雑な構成を用いて、スペイン語と英語の間を伸縮自在なサウンドスケープと魅惑的な聴覚コラージュを通して行き来する「divina」のように、彷徨うようなラインを織り成している。
アルバム・タイトルは、デヴィッド・シルヴィアンの歌詞「cosa rara」から生まれたもので、人生の儚さ、愛の揺らぎ、奇跡への憧れを象徴的に映し出している。『A Danger to Ourselves』は、こうした超越的な状態を映し出し、人間の複雑な絡み合い、より啓示的な内面世界へ向かうドーパミン・スパイラルや一般的な経路からの解放への願望を屈折させている。高名なアーティストが多数参加したコラボレーションのコラージュであり、シルヴィアン自身も『A Danger to Ourselves』で共同プロデューサーとミュージシャンの二役を演じた。また、フアナ・モリーナが「the common reader」で共同作曲と演奏を、Camille Mandokiが「caes」でヴォーカルを、Cyrus Campbellがエレクトリック・ベースとアップライト・ベースの基礎を、Eliana Joy が複数のトラックでバッキング・ヴォーカルとストリングス・アレンジを担当している。
『A Danger to Ourselves』の光り輝く深淵において、ダルトは、音の錬金術を通して個人的なものが普遍的なものとなる深遠な変容を演出している。このアルバムは、集大成であると同時に出発点でもあり、彼女のこれまでの実験的な旅が、驚くほど親密でありながら広大なものへと収束する入り口でもある。感情的な啓示が網の目のように張り巡らされており、各曲は、ダルトの歌声が新たなハーモニーの領域を超えて啓示を体現する、脆弱性の的確に示している。従来の境界を超えた直感の生きた記録を創り上げ、音楽が鏡となり窓となる世界へと導いている。
TRACK LIST:
01. cosa rara (ft. david sylvian) 02. amorcito caradura 03. no death no danger 04. caes (ft. camille mandoki) 05. agüita con sal 06. hasta el final 07. divina 08. acéphale 09. mala sangre 10. the common reader (ft. juana molina) 11. stelliformia 12. el exceso según cs 13. covenstead blues
+ボーナス・トラック収録予定
Concept by Lucrecia Dalt Music by Lucrecia Dalt and Alex Lazaro Produced by Lucrecia Dalt and David Sylvian Mixed by David Sylvian Mastered by Heba Kadry, NYC Lacquers cut by Josh Bonati *Vinyl only credit Cover photo by Yuka Fujii Photo retouching by Louie Perea Design by Will Work For Good
Lyrics and vocals by Lucrecia Dalt except “cosa rara” by Lucrecia Dalt and David Sylvian; and “the common reader” by Lucrecia Dalt and Juana Molina Vocals on “the common reader” by Lucrecia Dalt and Juana Molina Vocals on “caes” by Lucrecia Dalt and Camille Mandoki Backing vocals on “amorcito caradura”, “no death no danger” and “covenstead blues” by Eliana Joy Backing vocals and howls on “divina” by Alex Lazaro
All instruments performed by Lucrecia Dalt except: Percussion by Alex Lazaro Feedback guitar on “cosa rara” by David Sylvian Electric guitar solo on “covenstead blues” by David Sylvian Electric guitar on “stelliformia” by Alex Lazaro Electric bass and contrabass by Cyrus Campbell except Electric bass on “mala sangre” by William Fuller Soprano and tenor saxophone by Chris Jonas Violin by Carla Kountoupes and Karina Wilson Cello by Amanda Laborete Palms and finger snaps by David Sylvian and Alex Lazaro
All instruments and vocals recorded by Lucrecia Dalt except strings recorded by Marc Whitmore and vocals by David Sylvian, Camille Mandoki and Juana Molina by the artists themselves. String arrangements in “hasta el final” by Lucrecia Dalt and Eliana Joy
過去2度の来日ツアーも好評を博した、モントリオール出身のグループ、TOPSが名門Ghostly Internationalと契約し、2020年の『I Feel Alive』以来となる通算5作目のニュー・アルバム『Bury the Key』を8/22にリリース決定。 現在先行シングルとして「ICU2」、「Falling on my Sword」、「Chlorine」の3曲がMVと共に公開されています。
Artist: TOPS Title: Bury the Key Label: PLANCHA / Ghostly International Cat#: ARTPL-240 Format: CD Release Date: August 22, 2025 Price(CD): 2,200yen + tax(予定) ※解説・歌詞・対訳付き
現在はDavid Carriere、Jane Penny、Marta Cikojevic、Riley Fleckによる4人編成で活動しているモントリオール出身のソフト・ポップ/ロック・バンド、TOPS。時代を超越した音楽を生み出し、即時性と深みを巧みに融合させるスタイルをみせている彼らがGhostly Internationalと契約しリリースされるニュー・フル・アルバムにして通算5作目『Bury the Key』。常に洗練され、紛れもなくメロディック・クラフトの達人でありながら、進化を恐れず、時にはよりダークなトーンに挑戦し続ける彼らのこのアルバムは、かつて封印した感情と向き合い、幸福、快楽主義、そして自己破壊の間で揺れ動く様を描いていまる。架空の人物が登場することが多い一方で、輝きとグルーヴ感に溢れたセルフ・プロデュースによる楽曲は、親密さ(バンド内外)、有害な行動、薬物使用、そして終末的な恐怖といった個人的な観察から生まれています。レコーディングが始まると、彼らは変化に気づき、より積極的になり、冗談めかして「邪悪なTOPS」と名付けたとJaneは言う。「私たちはいつも、カナダ風に言えば、甘ったるいとか、ナイーヴとか、フレンドリーとか思われているけど、今回は周りの世界を真に表現するという挑戦をしたんだ」。迫り来る時代と、歳月を経て得た明晰さというレンズを通して、TOPSは『Bury the Key』でより邪悪なディスコの領域へと足を踏み入れ、彼らのソフト・フォーカスなソフィスティ・ポップに鋭いエッジを与えている。
TOPSのヴォーカルは、ソングライター、プロデューサー、フルート奏者、そしてシンガーとして活躍するJane Penny。静かな歌声は、驚くほど幅広い表現力を秘めており、Men I TrustからClairoまで、現代の偉大なアーティストたちの多くに影響を与えてきたことは間違いない。彼女の歌詞のテーマは、権力のダイナミクス、欲望、注目されることへの葛藤、報われる愛など、時代を超えて色褪せることがない。2024年に初のソロ・リリースを控えていた彼女は、以前住んでいたモントリオールの地域に一歩賢くなって戻ってくる。盟友David Carriereと共作した彼女のソロ楽曲に登場する、洗練された車やどこまでも続くハイウェイは、TOPS名義での新作である本作に確かな深みを増して反映。作詞家、プロデューサー、そしてギタリストとして、鮮烈なフックとそれに見合う飽くなき推進力を持つ(彼の別のプロジェクトはDVC RefreshmentsやBorn At Midniteなどがある)Davidは、音色とテクスチャーの技巧に新たな息吹を吹き込んでいる。バンド結成当初からドラマーを務め、他者のプロジェクト(最近ではジェシカ・プラットのライヴ・バンド)でも活躍する彼は、より高いテンポとハードなリズムに挑戦し、その活躍の幅を広げている。 2017年、金字塔的アルバム『I Feel Alive』の前にTOPSに加入し、2022年にはDavidのプロデュースによるMarci名義でのデビュー作をリリースしたキーボード奏者のMarta Cikojevicは、本作でその役割をさらに拡大。作曲プロセスに参加し、Janeのヴォーカル・ラインの一部をバックアップし、アルバムで最も豊かで満足感のあるパートを演出している。
2023年の冬に曲作りが始まり、JaneとDavidはデモに取り組み、その夏にはバンドのスタジオで、ゆるやかな共同セッションを重ねていき、発展させていくことになった。スタジオの雰囲気は、1970年代の税務署を彷彿とさせるようなものだったようで、様々なペルソナやキャラクターが形作られていった。シンセサイザーを主体とした「Wheels At Night」では、Janeは当初、未亡人(「ここには私の服の隣にあなたの服以外何も残っていない」)をイメージしていたが、その後、より普遍的な喪失感へと展開させ、最終的には自分自身と向き合い、孤独の苦しみを歌った別れの曲へと昇華させた。Davidのギター・ラインがブリッジを彩り、語り手が私たちを孤独な道へと連れ出す。「ICU2」はピュアないちゃつきを湛えた曲で、JaneとMartaの遊び心のあるやり取りから生まれた、TOPSの定番アップテンポ・ナンバーだ。しかし、グルーヴの奥底には、クラブ・シーンが隠れており鏡の迷宮を暗示している。「まるで悪ふざけのようで、幻想的で、暗闇の中で何かを探しているところを捕まえられたような」とJaneは言い、1969年の『真夜中のカーボーイ』(Midnight Cowboy)のパーティー・シーンに見られるアート・ハウス風サイケデリックを想起させる。
アルバムが進むにつれて、邪悪な『Bury the Key』の影はより鮮明になる。中盤の「Annihilation」がまさにヒール・ターンと言えるだろう。この曲は非伝統的な試みから生まれた。Rileyはドラムから曲を組み立てるという課題に挑み、その結果、バンドは高速ハイハット、フィルイン、そして四つ打ちのビートのフィールドを築き上げた。坂本龍一とシネイド・オコナーの死後まもなく書かれたこの曲は、徐々に消え去りつつある文化的神話(「偉大な男も女も皆死ぬ、友よ」)へのオマージュであり、洗練された未来的なコーラスはYMOを彷彿とさせる。超絶技巧を凝らした「Falling On My Sword」は、アレンジの視点からDavidのハードコア音楽への関心を表現しているが、「最終的には自分たちのスタイルで演奏した」と彼は語る。「私たちは常に変化や再発明という考えに抵抗してきた」とJaneは語る。「でも、自分たちのサウンドの限界を押し広げ、これまでに作ったことのない何かに挑戦したかった。もっとハードにやりたかったんだ」。歌詞は、私たちをしばしば満たされないままにしてしまう社会規範や大人の制度の追求に疑問を投げかけている。
アルバムの中心となるのは「Chlorine」という「空虚な愛」のバラードで、毒素、化学物質に満ちたウォーター・パークの懐かしさ、不健康なバーの夜の安らぎを交錯させる。「成長過程での感情の幅、私たちが経験する事柄、自分を満たす方法が、同時に私たちを破壊する要因にもなるかもしれない」とJaneは説明する。この考えの重みは、『Bury the Key』全体に感じられる。このアルバムは、荒削りから磨き上げられた多面的なアルバムだ。痛みと喜び、そして生きていること、そして現代を代表するバンドの一つであることの複雑な喜びに根ざしている。
Track List: 01. Stars Come After You 02. Wheels at Night 03. ICU2 04. Outstanding in the Rain 05. Annihilation 06. Falling on my Sword 07. Call You Back 08. Chlorine 09. Mean Streak 10. Your Ride 11. Standing at the Edge of Fire 12. Paper House
TOPS(トップス): カナダはモントリオール出身のインディ・ソフト・ロック/ポップ・バンド。シンセ・ポップ・バンド、Silly KissersのメンバーであったJane Penny(ヴォーカル/ソングライター)、David Carriere(ギター/ソングライター)、Riley Fleck(ドラム)が同バンドの解散に伴い2011年に結成(現在はキーボーディスト、Marta Cikojevicとの4人編成で活動している)。Silly KissersもリリースしていたGrimes、Blue Hawaii、Braidsなどを輩したことでも知られるモントリオールの名門、Arbutusと契約し、2012年に『Tender Opposites』でデビュー。リリース後からしだいに注目を高め、Gorilla vs. Bearの年間ベストの12位にランクインした。2014年にセカンド・アルバム『Picture You Staring』をリリース(アートワークにはLAのJessica Dean Harrisonをフィーチャー)。さらなる評価を獲得し、2015年には初来日ツアーも行う。2017年には3作目となる『Sugar At The Gate』をリリース。2018年には2度目の来日公演を果たす。2019年には自主レーベルMusique TOPSを立ち上げ、7インチをリリース。そして2020年に4作目となる『I Feel Alive』を発表。2025年Ghostly Internationalと契約し、通算5作目となる「Bury the Key」をリリースする。そのレトロ且つ煌びやかなポップ・サウンドは幅広いリスナーに支持を得ている。
フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を自在に繋ぎ合わせ没入させる至極の音世界!
オランダを拠点に活動するアーティスト、Jonny Nashが、ニュー・ソロ・アルバム『Once Was Ours Forever』で帰還!2023年の『Point Of Entry』をベースにした新たな11曲のコレクションは、フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を自在に繋ぎ合わせながら、独特の没入感あふれ、ゆっくりと広がり続ける世界へと引き込んでいく。Joseph Shabasonを始め、maya ongakuのShoei Ikeda、元幾何学模様のTomo Katsurada、Satomimagaeが参加!
Gigi Masin、Young Marcoと共にアンビエント・グループ、Gaussian Curveとしても活動し、良質な作品をリリースし続けるレーベルMelody As Truthの創設者でもある才人、Jonny Nashの通算7作目。
オランダを拠点に活動するアーティスト、Jonny Nashが、ニュー・ソロ・アルバム『Once Was Ours Forever』でMelody As Truthに帰還!2023年の『Point Of Entry』をベースにしたこの11曲のコレクションは、フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を自在に繋ぎ合わせながら、独特の没入感あふれ、ゆっくりと広がり続ける世界へとさらに引き込む。
『Point Of Entry』がゆったりとした昼間の雰囲気を特徴としていたのに対し、『Once Was Ours Forever』は夕暮れの薄明かりと霞んだ光に包まれ、ゆっくりと移り変わる夕焼けのように展開していく。優しいフィンガーピッキングのギター、テクスチャー豊かなブラシ・ストローク、浮遊感のあるメロディ、リヴァーブの効いたボーカルが重なり合い、儚く、はかない瞬間が織りなす。
「Bright Belief」のコズミックなアメリカーナから、「The Way Things Looked」の豊かで重層的なシューゲイザーのテクスチャまで、ナッシュの多彩なギタープレイがこのアルバムの核を成し、様々なコラボレーターたちがそれぞれ独自のタッチを加えている。カナダのアンビエント・ジャズ・サックス奏者Joseph Shabasonが本作にも再び登場し、「Angel」で繊細な音色を奏でる。「Dusk Can Dance」にはmaya ongakuのShoei Ikeda のサックス、「Holy Moment」は元幾何学模様のTomo Katsuradaのチェロをフィーチャー。そして東京拠点のアシッドフォーク・アーティスト、サトミマガエ(RVNG Intl.)が「Rain Song」で、深く心に響く重層的なヴォーカルを披露している。
彼の多くの作品と同様に、「Once Was Ours Forever」は柔らかさと重みの絶妙なバランスを巧みに捉え、リスナーが各々で解釈し、音楽を深く味わうための十分な余地を与えている。田園と深遠、牧歌と洞察を融合させる彼の並外れたセンスにより、「Once Was Ours Forever」は、温かさと思いやりに満ちた、優しく控えめな作品として届けられる。
TRACK LIST:
01. Blue Dragonfly
02. Dusk Can Dance (feat. Shoei Ikeda)
03. Bright Belief
04. Walk The Eighth Path
05. Moon Seed
06. Angel
07. Rain Song (feat. Satomimagae)
08. The Way Things Looked
09. Close To The Source
10. Holy Moment (feat. Tomo Katsurada)
11. Green Lane
12. On My Way (Bonus Track)
Written, Performed and Produced by Jonny Nash Vocals on Rain Song by Satomimagae Cello on Holy Moment by Tomo Katsurada Saxophone on Dusk Can Dance by Shoei Ikeda Saxohphone on Angel by Joseph Shabason
Mastered by Stephan Matheiu
Artwork by Denise Gons Design by Michael Willis
Jonny Nash “Once Was Ours Forever” Special Listening Day @Kankyo Records
先行ファースト・シングルとしてアルバム本編最後を飾る「Tender of Land」がMVと共に公開されました。 「Tender of Land」は、放置された空間を蘇らせるために必要な忍耐を表現しています。雑草を刈り込む道具のように、Sageは新たな生命を育むサウンドセットを展開し、RVNG Intl.からの2023年のアルバム『Paradise Crick』のシンセサイザーによるサウンド・ワールドとは対照的な、壮大なコントラストを生み出していあす。 「Tender of Land」は、「Tender / Wading」のその他の曲と同様に、Sageのこれまでで最も自伝的な作品と言えるでしょう。時間の流れと認識の変化、そして彼自身の精神的な探求から生まれた意味深いディテールが刻まれています。
M. Sage new album “Tender / Wading” 9/26 発売 Artist: M. Sage Title: Tender / Wadings Label: PLANCHA / RVNG Intl. Cat#: ARTPL-239 Format: CD / Digital CD Release Date: 2025.09.26 Price(CD): 2,200 yen + tax
01. The Garden Spot 02. Witch Grass 03. Chinook 04. Wading the Plain 05. Open Space Properties 06. Telegraph Weed Waltz 07. Fracking Starlite 08. Field House Deer (Mice) 09. Tender of Land 12. Watering Twig 13. Two Sleets 14. Tender of Land (Patrick’s Version) (Bonus Track) 15. Watering Twig (Bonus Track) 16. Two Sleets (Bonus Track)
M. Sage:
Matthew Sage は、ミュージシャン、インターメディア アーティスト、レコーディング エンジニアおよびプロデューサー、出版社、教師、パートナー、および親です。 2010年代初頭から、コロラドとシカゴの間で、彼は遊び心のあるニュアンスのあるベロシティと完成主義的な感性を備えたプロジェクトをレンダリングし、多角的な実験的なスタジオ・ミュージックの特異なカタログ輩出してきた。
コロラド州で生まれ育ったSageは、ドラムやギターなど、手に入る楽器は何でも演奏して育ち、中学から高校にかけてバンドに参加した後、インターネット上のDIY音楽文化に出会った。大学在学中にテープ・レーベルPatient Soundsを設立し、100を超えるアーティストの音楽をリリースするとともに、M.Sageとして、またFree Dust, Professional Flowers、Starling Murmurations、RxRy、Wellington Downsの名義で作品をリリースしてきた。2014年、Sageはシカゴに移り、シカゴ芸術学院の大学院に進学し、ライティングとインターメディア・アートを学ぶ。自宅のスタジオでの練習から、Sageは合成の世界にのめり込み、多くの一般的な手法やスタイルに手を出し、しばしばフィールド・レコーディングやシンセサイザーやエレクトロニクスで製作したサウンド・デザイン要素を取り入れた。Patient Sounds、Geographic North、Florabelle Records、Noumenal Loom、Orange Milk、Moon Glyph、Past Inside The Presentなどの著名な実験的レーベルから、着実に自信のプロジェクトを発表し、The WireやNPRなどのでも注目されるようになる。
marucoporoporo: 愛知県在住の音楽家。2018年、1st EP『In her dream』をKilk Recordsよりリリース。同年、秩父の廃村でフィールド・レコーディングされた作品『Ruin』をカセットでリリース。2024年FLAUと契約し、ファーストアルバム『Conceive the Sea』をリリース。ライブでは、アコースティックギターと歌声のうすくたなびく音のレイヤーに包み込まれるような音像を体験できる。
DJ mio: 2023年より名古屋を中心にDJ活動を開始。テクノ、アンビエント、ハウス、ベースミュージックを横断しながら、日常の音を取り入れる実験的なDJプレイを展開。メロディアスな流れの中に、時折ハードなサウンドが交わることで、音楽に多彩な色合いを持たせ、聴く人々を独自の音世界へと誘う。 2024年12月より新しい音楽体験と創造を目指す音楽イベントMIXSIS主催。 さらに、「日々の積み重ねと自己の変容」をテーマに、色や音の重なりやグラデーションを表現した作品を制作。プレイでも制作でも、一貫して自身の変化を音に刻み続ける。
フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を自在に繋ぎ合わせ没入させる至極の音世界!
オランダを拠点に活動するアーティスト、Jonny Nashが、ニュー・ソロ・アルバム『Once Was Ours Forever』で帰還!2023年の『Point Of Entry』をベースにした新たな11曲のコレクションは、フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を自在に繋ぎ合わせながら、独特の没入感あふれ、ゆっくりと広がり続ける世界へと引き込んでいく。Joseph Shabasonを始め、maya ongakuのShoei Ikeda、元幾何学模様のTomo Katsurada、Satomimagaeが参加!
Gigi Masin、Young Marcoと共にアンビエント・グループ、Gaussian Curveとしても活動し、良質な作品をリリースし続けるレーベルMelody As Truthの創設者でもある才人、Jonny Nashの通算7作目。
オランダを拠点に活動するアーティスト、Jonny Nashが、ニュー・ソロ・アルバム『Once Was Ours Forever』でMelody As Truthに帰還!2023年の『Point Of Entry』をベースにしたこの11曲のコレクションは、フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を自在に繋ぎ合わせながら、独特の没入感あふれ、ゆっくりと広がり続ける世界へとさらに引き込む。
『Point Of Entry』がゆったりとした昼間の雰囲気を特徴としていたのに対し、『Once Was Ours Forever』は夕暮れの薄明かりと霞んだ光に包まれ、ゆっくりと移り変わる夕焼けのように展開していく。優しいフィンガーピッキングのギター、テクスチャー豊かなブラシ・ストローク、浮遊感のあるメロディ、リヴァーブの効いたボーカルが重なり合い、儚く、はかない瞬間が織りなす。
「Bright Belief」のコズミックなアメリカーナから、「The Way Things Looked」の豊かで重層的なシューゲイザーのテクスチャまで、ナッシュの多彩なギタープレイがこのアルバムの核を成し、様々なコラボレーターたちがそれぞれ独自のタッチを加えている。カナダのアンビエント・ジャズ・サックス奏者Joseph Shabasonが本作にも再び登場し、「Angel」で繊細な音色を奏でる。「Dusk Can Dance」にはmaya ongakuのShoei Ikeda のサックス、「Holy Moment」は元幾何学模様のTomo Katsuradaのチェロをフィーチャー。そして東京拠点のアシッドフォーク・アーティスト、サトミマガエ(RVNG Intl.)が「Rain Song」で、深く心に響く重層的なヴォーカルを披露している。
彼の多くの作品と同様に、「Once Was Ours Forever」は柔らかさと重みの絶妙なバランスを巧みに捉え、リスナーが各々で解釈し、音楽を深く味わうための十分な余地を与えている。田園と深遠、牧歌と洞察を融合させる彼の並外れたセンスにより、「Once Was Ours Forever」は、温かさと思いやりに満ちた、優しく控えめな作品として届けられる。
TRACK LIST:
01. Blue Dragonfly
02. Dusk Can Dance (feat. Shoei Ikeda)
03. Bright Belief
04. Walk The Eighth Path
05. Moon Seed
06. Angel
07. Rain Song (feat. Satomimagae)
08. The Way Things Looked
09. Close To The Source
10. Holy Moment (feat. Tomo Katsurada)
11. Green Lane
ボーナス・トラック収録予定
Written, Performed and Produced by Jonny Nash Vocals on Rain Song by Satomimagae Cello on Holy Moment by Tomo Katsurada Saxophone on Dusk Can Dance by Shoei Ikeda Saxohphone on Angel by Joseph Shabason
2022年にリリースした『¡Ay!』が英The Wireで年間ベスト1位を獲得し、MUSIC MAGAZINE誌でもロック(ヨーロッパほか)で年間ベストに選出されるなど注目を集めさらに評価が高まる中、待望の新作アルバム『A Danger to Ourselves』がRVNG Intl.から9月5日にリリース決定。本作はデヴィッド・シルヴィアンを共同プロデューサーに迎え(1曲ゲスト・ヴォーカルも)、フアナ・モリーナやCamille Mandoki等も参加し、集大成であると同時に出発点とも言える作品。本日先行ファースト・シングルとして「divina」がミュージック・ビデオと共に公開。
『A Danger to Ourselves』は、人間関係の複雑さをありのままに描き出した、大胆な作品。近年のアルバムに見られる虚構の物語を削ぎ落とし、本作は真摯な感情の表出を体現している。深く個人的な対話のように響き渡るサウンドの中で、ダルトの歌声は力強く前面に押し出され、豊かなアコースティック・オーケストレーションとプロセッシング、コラージュされたパーカッション・パターン、そして豪華絢爛な共演者たちの力強いサポートが彩りを添えている。
コロンビアのペレイラで生まれたルクレシア・ダルトは、音楽愛好家の家庭で育ち、9歳のときにギターを手にするよう勧められた。ダルトはこの創造的な衝動に従い、コンピュータを使った制作に魅了され、土木技師としての急成長のキャリアを捨て、メデジンからバルセロナ、そして最終的にはベルリンへと移り住み、そこで自身の独特で冒険的なサウンドを発展させた。彼女の作品は、RVNGに移籍してから『Anticlines』(2018年)、『No era sólida』(2020年)、そして2022年に発表した特筆すべき画期的なSFボレロ・アルバム『¡Ay!』の3作をリリースし、その過程で、『On Becoming a Guinea Fowl』(2024年)、HBOのシリーズ『The Baby』(2022年)、そして近日公開のサイコホラー『Rabbit Trap』などの映画音楽制作にも活動の幅を広げ、サウンド・インスタレーションやパフォーマンスでは、彼女の光り輝く転調と独特で進化するヴォーカル・アプローチを披露している。
このたびリリースとなる『A Danger to Ourselves」は、ダルトが『¡Ay!』のツアー中の生活や新しい人間関係の形成期に書き留めた断片的な宣言から生まれた。彼女は2024年1月に、これらの親密な断片を音楽的な構成に結晶化させ始め、目的のある曲群を徐々に形にしていった。アルバムのサウンド構成は、コラボレーターのAlex Lázaroが提供するダイナミックなドラム・ループを基盤としており、そのパーカッシヴなバックボーンは、『¡Ay!』と同様、ダルトの重層的なヴォーカルのキャンバスとなった。従来のメロディックな構造に従うのではなく、このアルバムはベース・ライン、リズム、作曲デザインの相互作用によって音楽性を生み出している。大胆なプロダクションの選択と緻密なレコーディング・テクニックによって、声と楽器が新たな深みと輝きをもって調和する、ダルトの妥協のない音の明瞭さへの探求を明らかにしている。
明確に反コンセプチュアルな『A Danger to Ourselves』は、ダルトが音楽そのものに遮るもののない集中を導く詩的な本能であり、楽曲の枠組みを超越するボーカルと、原始的でロマンチックなスリルのきらめく響きを探求している。ダルトの細部への明晰なこだわりは、あらゆる小節に感じられ、献身的な姿勢が同心円を描きながら、個人的なものと霊的なものを統合する場を形成している。直感的な実験から生まれたこのアルバムは、シンプルなジェスチャーと複雑な構成を用いて、スペイン語と英語の間を伸縮自在なサウンドスケープと魅惑的な聴覚コラージュを通して行き来する「divina」のように、彷徨うようなラインを織り成している。
アルバム・タイトルは、デヴィッド・シルヴィアンの歌詞「cosa rara」から生まれたもので、人生の儚さ、愛の揺らぎ、奇跡への憧れを象徴的に映し出している。『A Danger to Ourselves』は、こうした超越的な状態を映し出し、人間の複雑な絡み合い、より啓示的な内面世界へ向かうドーパミン・スパイラルや一般的な経路からの解放への願望を屈折させている。高名なアーティストが多数参加したコラボレーションのコラージュであり、シルヴィアン自身も『A Danger to Ourselves』で共同プロデューサーとミュージシャンの二役を演じた。また、フアナ・モリーナが「the common reader」で共同作曲と演奏を、Camille Mandokiが「caes」でヴォーカルを、Cyrus Campbellがエレクトリック・ベースとアップライト・ベースの基礎を、Eliana Joy が複数のトラックでバッキング・ヴォーカルとストリングス・アレンジを担当している。
『A Danger to Ourselves』の光り輝く深淵において、ダルトは、音の錬金術を通して個人的なものが普遍的なものとなる深遠な変容を演出している。このアルバムは、集大成であると同時に出発点でもあり、彼女のこれまでの実験的な旅が、驚くほど親密でありながら広大なものへと収束する入り口でもある。感情的な啓示が網の目のように張り巡らされており、各曲は、ダルトの歌声が新たなハーモニーの領域を超えて啓示を体現する、脆弱性の的確に示している。従来の境界を超えた直感の生きた記録を創り上げ、音楽が鏡となり窓となる世界へと導いている。
TRACK LIST:
01. cosa rara (ft. david sylvian) 02. amorcito caradura 03. no death no danger 04. caes (ft. camille mandoki) 05. agüita con sal 06. hasta el final 07. divina 08. acéphale 09. mala sangre 10. the common reader (ft. juana molina) 11. stelliformia 12. el exceso según cs 13. covenstead blues
+ボーナス・トラック収録予定
Concept by Lucrecia Dalt Music by Lucrecia Dalt and Alex Lazaro Produced by Lucrecia Dalt and David Sylvian Mixed by David Sylvian Mastered by Heba Kadry, NYC Lacquers cut by Josh Bonati *Vinyl only credit Cover photo by Yuka Fujii Photo retouching by Louie Perea Design by Will Work For Good
Lyrics and vocals by Lucrecia Dalt except “cosa rara” by Lucrecia Dalt and David Sylvian; and “the common reader” by Lucrecia Dalt and Juana Molina Vocals on “the common reader” by Lucrecia Dalt and Juana Molina Vocals on “caes” by Lucrecia Dalt and Camille Mandoki Backing vocals on “amorcito caradura”, “no death no danger” and “covenstead blues” by Eliana Joy Backing vocals and howls on “divina” by Alex Lazaro
All instruments performed by Lucrecia Dalt except: Percussion by Alex Lazaro Feedback guitar on “cosa rara” by David Sylvian Electric guitar solo on “covenstead blues” by David Sylvian Electric guitar on “stelliformia” by Alex Lazaro Electric bass and contrabass by Cyrus Campbell except Electric bass on “mala sangre” by William Fuller Soprano and tenor saxophone by Chris Jonas Violin by Carla Kountoupes and Karina Wilson Cello by Amanda Laborete Palms and finger snaps by David Sylvian and Alex Lazaro
All instruments and vocals recorded by Lucrecia Dalt except strings recorded by Marc Whitmore and vocals by David Sylvian, Camille Mandoki and Juana Molina by the artists themselves. String arrangements in “hasta el final” by Lucrecia Dalt and Eliana Joy