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HANA VU “Public Storage” [ARTPL-160]


Artist: Hana Vu
Title: Public Storage

Cat#: ARTPL-160
Format: CD

※解説: 清水祐也(Monchicon!)
※歌詞・対訳付き

Release Date: 2021.11.05
Price(CD): 2,000 yen + tax


ロサンゼルス在住の21歳のアーティスト、Hana VuがGhostly Internationalに移籍して初のフル・アルバム『Public Storage』のリリースが決定。グランジからニュー・ウェイヴまでを横断し、メランコリックで内省的ながら、現代の孤独に寄り添うような心を揺さぶるエモーショナルなサウンドが心を鷲掴みに。共同プロデュースはDay WaveことJackson Phillips。

Storage=倉庫には、外界から一時的に隔離された所有物や、時間や場所を再び結びつけることができるオブジェが収められている。ハナ・ヴーは、引っ越しが多く、家族でロサンゼルスの公共倉庫=Public Storageを定期的に利用しながら育ったようで、それがこのアルバムのタイトルの由来となっている。数年ごとに引っ越しをしていたので、神聖なものと日常的なものが混在し、コンクリートやスチールの中に置かれていたと言い、現在21歳のミュージシャンである彼女は、曲を作ってリリースするという芸術をそれと同じような意味で捉えている。「思考、感情、荷物、経験を公に表現することで、毎年蓄積され、”アルバム”という小さな単位を埋めていくのです」。

Ghostly Internationalと契約してのニュー・アルバムとなる本作を書き始めたとき、彼女はそのような建物(Public Storage)の隣に住んでいた。その建物のそびえ立つような存在感は、このアルバムのサウンドが、ベッドルーム・ポップを飛び越えはるかに大きなスケールになっていることを暗示している。ドライヴィンなギターのポップ・ソングのエモーショナルな動産は、公共倉庫に散らばる様々な箱を表している。それらの箱は、元々はそれぞれ一人の人間のものであったが、置き去りにされたことによって、1箱ごとに陰鬱な内省のトーンを与えている。彼女はアルバム全体を通して、記憶、ムード、想像上のシーンを、主体性・カリスマ性・信念を持って積み上げたり、崩したりしながら、人間の内的な世界を掘り起こしている。

「幼少期は毎日起きてはLAのALT 98.7(カリフォルニア州ロサンゼルスに認可された商業用オルタナティヴ・ロック・ラジオ局)を聴いていました。そこで90年代から00年代のオルタナティヴ・ロックに接し、高校に入ってからは地元のDIYシーンと出会いました。同級生のミュージシャンにはサーフ・ロックやパンク系のバンドが多かったので、彼らと一緒にギグをしていました。でも、当時聴いていた音楽(St. VincentやSufjan Stevens)は、自分が演奏するものとは全く違っていました」と振り返る。最終的に彼女は、Willow Smith(現在はWILLOW名義で活動)との穏やかなコラボレーションや、ザ・キュアーやフィル・コリンズのカヴァーなど、ベッドルーム・ポップの実験をBandcampに記録して、自分の活動を行っていった。そして彼女は人気音楽webメディアでもあるGorilla vs. Bearの耳に留まり、2018年にセルフ・プロデュースによるデビューEP『How Many Times Have You Driven By』を彼らのインプリント(Fat Possumと共同運営)であるLuminelle Recordingsからリリースし、翌年にはダブルEP『Nicole Kidman / Anne Hathaway』をリリースした。

正式なフル・アルバムとなる『Public Storage』は、初期作品のサウンドをベースにしつつ、ソングライターとしての彼女の強みを、さらに鮮烈に洗練している。自ら「とても侵略的で強烈なサウンド」と称し、現代のトレンドとは一線を画しており、音に身を任せるのではなく、共に関わるべき音楽であるという。また、このアルバムでは、初めて共同プロデューサーにDay WaveことJackson Phillipsを迎え、Jacksonはヴォーカルを伸びやかに拡張し、壮大で粒立ちの良い多面的な世界の創造に貢献している。

アルバム冒頭から作品全体に通底するある”力”がほとばしる。「私は無宗教ですが、これらの曲を書いているときには、ある種の荒んだ人物が、究極的に懲罰的な力に何かを求めて泣いている姿を想像していました。」と彼女は説明する。1曲目の「April Fool」では孤立したピアノの鍵盤にヴォーカルが融合しながら暖かなストリングスとセルフハーモニーへと変化。チャーミングなサウンドであるが、この曲の主人公は自分の周囲の環境やコミュニケーション能力を否定している。続くタイトル・トラックではノイジーなギターを主体にしつつ柔らかい琥珀色の光を拡散させながら、さらに暗く、濁った、騒がしい場所へと誘う。彼女はこの曲で、一連の反抗的な拒絶(失敗、家族、魔法)とカタルシスの要求を表しており、自叙伝的ではなく抽象的な表現を好むリリシストが、珍しくも力強い弱さを見せている。ディスコ風のシンセ・パターンとグルーヴ感のあるベースのスタブで構成された 「Aubade」は、その名の通り朝のような明るいバウンス感があり、アルバムのダウナーなテーマと巧みに対立する。このコントラストは「Keeper」でも続き、躍動感のあるニュー・ウェイヴ的サウンドで、ドリーミーなシンセサイザーが鳴り響き、クールな声のナレーターがダークながら心地よい音世界を演出している。「Gutter」では再びグランジな雰囲気に戻り、骨太で重厚なギター・リフがフィードバックの上で躍動し、オーケストラ・ストリングスと共にドラマティックに駆け上がり、最後には轟音で締めくくられる。

アルバムの後半にはハイライトがいくつもあり、リズミカルでフックの多い「Everybody’s Birthday」は現在の悪しき不条理、時代の終わりを語っている。最後飾る先行ファースト・シングルでもある「Maker」で実存的なものへの最後の挑戦を表している。優しいバンジョーの音色とピアノをベースに、Vuのハーモニーがエスカレートしていき、自責の念に駆られた吐息でクライマックスを迎える。長い間行方不明になっていたアクセサリーは、とても意味のあるもので、倉庫の奥にある箱の底に埋もれていた。あまりにも多くの場所を転々とする中、失われたものを認識する中で、変色した慰めの形見を見つけ、『Public Storage』の論理的な結論を導き出した。

自身の体験に基づきながら、人間の内側にある感情をドラマティック且つエモーショナルに音像化したそのサウンドは聴き手の魂を揺さぶり、否応無しに引き込まれる。テーマはダークではあるものの、楽曲には持ち前のソングライティングやポップ・センスが光っており、素晴らしい才能が今しか表現できない情熱を刻み込んだ輝かしい傑作である。


TRACK LIST:

01. April Fool
02. Public Storage
03. Aubade
04. Heaven
05. Keeper
06. Gutter
07. My House
08. World’s Worst
09. Anything Striking
10. Everybody’s Birthday
11. I Got
12. Maker

 


KATE NV “Room for the Moon Instrumentals” [ARTPL-159]


Artist: Kate NV
Title: Room for the Moon Instrumentals
Cat#: ARTPL-159
Format: CD / Digital

※CDはPLANCHA、RVNGのオンライン・ストアのみで販売
※日本のみでCD化

※ボーナス・トラック2曲収録

Release Date: 2021.09.24 (Digital) / 2021.10.22 (CD)
Price(CD): 2,000 yen + tax

Payment: PayPal / Shipping Worldwide: Post (small packet) ※日本でご購入の方はこちらから(クリックポストは送料無料)


ロシアはモスクワをベースに活動する折衷的エクスペリメンタル・ポップアーティスト、Kate Shilonosovaによるソロ・プロジェクト、Kate NVが昨年RVNG Intl.からリリースした『Room for the Moon』がリリース1周年でインストゥルメンタル版のリリースが決定。
自身のルーツである70年代〜80年代のロシアと日本のポップスからの影響をベースにしつつ、Orange Milk Recordsからリリースした『BINASU』のポップ・センスと、RVNGからリリースした『для FOR』で見せたアンビエント〜ミニマル〜ニューエイジが見事なバランスで融合したカラフルなサウンドの根幹とメロディや綿密なサウンド・プロダクションが垣間見れる貴重な作品。CDリリースは日本のみ。

自宅とモスクワのスタジオスペースにて録音されており、長年のコラボレーターであるJenya Gorbunov(ベース)、Vladimir Luchanskiy(サックス)、Quinn Oulton(ベース/サックス)が参加。

70年代〜80年代のロシアと日本のポップ・ミュージック&映画からの影響が色濃い本作は、Orange Milk Recordsからリリースした『BINASU』のポップ・センスと、RVNGからリリースした『для FOR』で見せたアンビエント〜ミニマル〜ニューエイジが見事なバランスで融合している。

ケイトのノスタルジックなおとぎ話「Room for the Moon」の楽しげなシンセ・ライン、推進力のあるポリリズム、そして暖かく気まぐれなメロディーとメモリーを、飾らない本質であらためて体験してください。

日本のみのCDにはHyperdubから作品をリリースしているカナダ出身のプロデューサー/シンガーJessy Lanzaによる「Lu Na」のリミックスとNina Kraviz主宰のレーベルТРИП (TRIP)からアルバムをリリースしたロシアのエレクトロニック・シンセ・デュオPTUによる「If Anyone’s Sleepy」のリミックスが収録。


TRACK LIST:

01. Not Not Not (Instrumental)
02. Du Na
03. Sayonara (Instrumental)
04. Ça Commence Par (Instrumental)
05. Marafon 15 (Instrumental)
06. Tea (Instrumental)
07. Lu Na (Instrumental)
08. Plans (Instrumental)
09. If Anyone’s Sleeping (Instrumental)
10. Telefon (Instrumental)
11. Lu Na (Jessy Lanza Remix) [Bonus Track]
12. If Anyone’s Sleepy (PTU Remix) [Bonus Track]


dip in the pool “8 red noW” [ARTPL-158]


Artist: dip in the pool
Title: 8 red noW

Cat#: ARTPL-158
Format: CD

※歌詞カード付き
※正方形紙ジャケット仕様(帯付き)

Release Date: 2021.10.20
Price(CD): 2,300 yen (税込2,530 yen)

Payment: PayPal / Shipping Worldwide: Post (small packet) ※日本でご購入の方はこちらから(クリックポストは送料無料)


海外からの再評価が進み、国内外の様々なアーティストからラブコールを受けているdip in the poolが1997年にリリースしていたポップでカラフルなアルバム『Wonder 8』から6曲を抜粋しリマスタリング、そして新曲2曲を追加してアップデートした新たな8つのワンダフルな曲世界『8 red noW』。

1983年に作/編曲を担当する木村達司(track)と、モデル、女優としても活動している作詞担当の甲田益也子(vo)によって結成されたデュオ。86年にイギリスの名門ROUGH TRADEよりデビューし話題となった。木村達司が構築する巧みなトラックに甲田益也子の幻想的なヴォーカルを融合させる確固たるスタイルで、マイペースに活動を続け、今日までに計10枚のアルバムをリリース。昨今の80年代日本音楽の世界的評価の流れもあり、近年はVisible Cloaksと共作するなど、海外からの再評価が著しく、国内外から脚光を浴びている。

90年代後半に一時期活動を休止し、2011年に再開したのだが、その休止前最後にリリースしていたのが『Wonder 8』である。ドリーム・ポップやアンビエントなどにリンクする幽玄的なサウンドを披露してきた彼らだが、『Wonder 8』ではそういった要素は残しつつも一際ポップなサウンドを見せている。小気味良いビートと様々な音色がシンプルながら綿密にレイヤードされたトラックに、たおやかなヴォーカルが漂う心地よくカラフルな音世界。本作『8 red noW』は『Woder 8』から6曲を抜粋し、リマスタリングし、2021年9月にリリースした、最新曲で、1992年にMr.Fingers名義でリリースされたLarry Heardのリリカルなチルアウト・ハウスのカヴァー「What about this love」、そして兼ねてから交流が深く、日本でライヴ共演も果たした、モントリオールを拠点に活動しているプロデューサーCFCFとの共作曲「Colour of Life」を追加収録し、新たな8曲にアップデートした作品。

元々は97年の作品であるにも関わらず、全く色褪せることはなく、時代が転換したこともあり、むしろ現代的にすら感じられ、時を超えて聴かれるべき新鮮な息吹を放っている。

清水靖晃、Satoshi Tomiie、窪田晴男、バカボン鈴木、水政創史郎、古川初穂、赤木りえ、松田幸一、CFCFが参加。

アートワーク/アート・ディレクションは盟友Mic*Itayaが担当。


TRACK LIST:

01. Lucy
02. What about this love
03. I feel so good
04. Spring of love
05. 緑の光線
06. She’s a fruit
07. On LINE
08. Colour of life

Guest Musicians:
Yasuaki Shimizu, Satoshi Tomiie, Haruo Kubota, Vagabonde Suzuki, Soshiro Mizumasa, Hatsuho Furukawa, Rie Akagi, Kohichi Matsuda and CFCF

 


ARUSHI JAIN “Under the Lilac Sky” [ARTPL-157]


Artist: Arushi Jain
Title: Under the Lilac Sky

Cat#: ARTPL-157
Format: CD /Digital
※日本独自CD化
※解説付き
※ボーナス・トラック2曲収録

Release Date: 2021.09.10
Price(CD): 2,200 yen + tax

Payment: PayPal / Shipping: Post (small packet)


各所から注目を集めているインド出身アメリカ在住のモジュラー・プリンセスArushi Jainが遂に本邦初登場!
インド古典音楽の伝統的な響きをモジュラー・シンセで再現し、日没を彩る黄昏のアンビエント・シンセサイザー・ラーガ!

インド生まれでアメリカ在住の作曲家、モジュラー・シンセサイザー奏者、ヴォーカリスト、テクノロジスト、エンジニアであるArushi Jain。かつてはOSE名義で自らが創設したレーベルで、ラジオ番組/キュレーター・プロジェクトでもあるghunghruから作品をリリースしていたが、Leaving Recordsへと移籍し、本名名義でのデビュー作「Under the Lilac Sky」を完成。

Arushiは伝統的なインド古典音楽を電子楽器のレンズを通して再解釈することに焦点を当てている。スザンヌ・シアニやテリー・ライリーなどの電子音楽の名手たちを継承しつつ、自身の音楽的遺産や生い立ちを個人的に探求しながら、古代の音を現代的な枠組みの中で再構成している。本作は、映画のような意思表示であり、Arushiが音楽の歴史に敬意を表しつつ、大胆なサウンドの視点を提示したアルバム。このアルバムは、ヒンドゥスターニー・クラシックとモジュラー・シンセサイザーという2つの異なる文化が融合したもので、インドとカリフォルニアで過ごした間に、自身の音楽性を構成する2つの部分が1つに進化したことを表している。現代的な電子音楽の中にヒンドゥスターニー音楽の躍動感を引き出しており、モジュラー・シンセサイザー、サンプラー、そして自分の声を使って、アンビエントなテクスチャー、歪んだリズム、幻惑的なグリッチに重点を置いたヒンドゥスターニー音楽の相互作用を作り上げ、極めて独創的なサウンドを構築している。

本作は時間帯と、それが音楽との関わり方に与える影響も大きなテーマになっており、6曲のアンビエント・シンセサイザー・ラーガは、日没の時間帯に聴くことを意図しており、意識的に聴くことで、リスナーを自分自身への内面へと誘う。Arushiは「太陽が空に別れを告げて、色が紫やピンクなどの美しい色合いに変わる瞬間を知っていますか?それは、このアルバムが最も輝く瞬間なのです。深く聴けば聴くほど、より多くの色合いが見えてきます」「インド古典音楽には、時間と季節の概念があります。それぞれのラーガ(インド古典音楽の音楽理論に現れる旋法/メロディーの枠組み)には、その真価を発揮するために聴かれるべき特定の時間帯があります。これは、あなたを取り巻く環境が、あなた自身の音や呼吸と最も調和しているのはいつなのか、そしてそれは、あなたがその瞬間のビジョンを実現するためにどのようにサポートされているのか、という問いを示唆しています。このアルバムは、そのようなタイムリーな儀式への頌歌であり、自分の好きなことをするための時間をとっているときに聴くのが一番です」と述べている。

幼少期から北インドに特有の古典流派であるヒンドゥスターニー音楽、そしてその伝統の中心にあるラーガを学び、カリフォルニアへと移住し大学で工学とプログラミングを習得した彼女にしかできない、伝統的な響きをモジュラーシンセサイザーで再現する独特の手腕は、極めて独創的で注目すべき才能である。

本作は日本のみでリリースされる独自CD盤。ボーナス・トラックとして2019年にサンフランシスコのMEZZANINEでのライヴからピックアップした音源がボーナス・トラックとして収録されている。(マスタリングはMatthewdavidが担当)


TRACK LIST:

1. Richer Than Blood
2. Look How Far We Have Come
3. The Sun Swirls Within You
4. My People Have Deep Roots
5. Cultivating Self Love
6. Under The Lilac Sky
7. Live at MEZZANINE, San Francisco 2019 (excerpt) [Bonus Track]

 


COLLOBOH “Entity Relation” [ARTPL-154]


Artist: Colloboh
Title: Entity Relation

Cat#: ARTPL-154
Format: CD

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック2曲収録

Release Date: 2021.09.10
Price(CD): 2,000 yen (税込2,200 yen)

Payment: PayPal / Shipping: Post (small packet)


Matthewdavid主宰のLeaving Recordsがフックアップした期待のニュー・カマー!デビューEP『Entity Relation』にボーナス2曲を加えて日本独自CD化決定!
ナイジェリア出身で現在はボルチモアを拠点に活動しているアーティスト、Collobohの5曲入りデビューEPに、ボーナス・トラック2曲を追加して日本のみでCD化!温故知新なアプローチでモジュラーを駆使しフロアとリスニングを横断するカラフルで極上なエレクトロニック・ミュージック!

詳しい素性は今のところ謎に包まれているナイジェリア発ボルチモア拠点の若きエクスペリメンタル・プロデューサー、Collins Obohによるソロ・プロジェクト、Colloboh。モジュラー・シンセサイザーを駆使して、色彩豊かなエレクトロニック・ミュージックを紡ぎ出す期待の逸材である。本作は先鋭的なアーティストを輩出し続ける、Matthewdavid主宰のLeaving Recordsからリリースとなる5曲入りデビューEP『Entity Relation』にデビュー曲「Zero Day」さらに未発表曲の「Let Love」の計2曲をボーナスとして追加しての日本独自CD。

図太く軽快なビートに煌めきと浮遊感が融合するウワモノのレイヤーが絶妙のバランスで交錯し、リズミカル且つドリーミーに展開するエレクトロニック・ミュージックに引き込まれる。Aphex TwinなどのWarp直径のIDM〜エレクトロニカ的展開からヴォーカルをフィーチャーしたソウルフルな様相、LAビート的なチル〜幻想感などがフットワーク軽く展開し、多彩/多才なアプローチが見られ、その完成度はデビュー間も無いとは思えない一線を画したものを感じさせる。メロディ・センスも巧みで、流れるように展開する全7曲は決して聴き飽きることなくフロアとリスニングを横断するよう。ここ日本でも幅広い層から支持を得られることは間違いない。

なお、本編のマスタリングは同じくLeavingから作品をリリースしているZeroh。ボーナス・トラックは「Let Love」をMatthewdavid、「Zero Day」をDaddy Kevがそれぞれ手がけており、デザインはバーガーキングのリブランディングのデザイン・ディレクターも務めたJustin Finesが担当している。


TRACK LIST:

1. Turning&
2. Borderline
3. RPM+
4. One2MANY
5. Reasons (feat. Bahdboi Ena)
6. Let Love (Bonus Track)
7. Zero Day (Bonus Track)


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