Whatever The Weather

Loraine James // Whatever The Weather Japan Tour 2022 全公演のフル・ラインナップが決定!

いよいよ来週開催に迫った、最注目のエレクトロニック・ミュージック・プロデューサーLoraine Jamesが本名名義と共に別名義Whatever The Weatherでのパフォーマンスも披露する初来日のフル・ラインナップが決定しました。

Loraine Jamesの東京公演にはsubmerse, Noah, FELINE, samo, oyubi、Whatever The Weatherの東京公演には、兼ねてから交流の深いDaisuke Tanabe、そしてYosi Horikawaが出演。
Loraine Jamesの大阪公演にはDJ FULLTONO, Airali, Milez、Whatever The Weatherの大阪公演にはShing02 & SPIN MASTER A-1, Speedometer., Metomeが出演致します。
詳細は以下をご確認ください。

Loraine James // Whatever The Weather
Japan Tour 2022

2nd November @CIRCUS Tokyo *
w/ submerse, Noah, FELINE, samo, oyubi

3rd November @CIRCUS Tokyo **
w/ Yosi Horikawa, Daisuke Tanabe

4th November @CIRCUS Osaka *
w/ DJ FULLTONO, Airali, Milez

5th November @CIRCUS Osaka **
w/ Shing02 & SPIN MASTER A-1, Speedometer., Metome

6th November @FESTIVAL de FRUE **

* = Loraine James
** = Whatever The Weather

 


Loraine James 東京公演

日程:11/2(水・祝前日)
会場:CIRCUS TOKYO

時間:OPEN/START 23:00
料金:ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

出演:
Loraine James
submerse
Noah
FELINE
samo
oyubi

詳細:https://circus-tokyo.jp/event/loraine-james/

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715180001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351038


Whatever The Weather 東京公演

日程:11/3(木・祝日)
会場:CIRCUS TOKYO

時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金600円必要

出演:
Whatever The Weather
Yosi Horikawa
Daisuke Tanabe

詳細:https://circus-tokyo.jp/event/whatever-the-weather-japan-tour-2022/

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715200001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351039


Loraine James 大阪公演

日程:11/4(金)
会場:CIRCUS OSAKA

時間:OPEN/START 23:00
料金:ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

出演:
Loraine James
DJ FULLTONO
Airali
Milez

詳細:http://circus-osaka.com/event/loraine-james-japan-tour-2022/

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715220001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/buy/1tjW:oO5:b7d7f


Whatever The Weather 大阪公演

日程:11/5(土)
会場:CIRCUS OSAKA

時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金600円必要

出演:
Whatever The Weather
Shing02 & SPIN MASTER A-1
Speedometer.
Metome

詳細:http://circus-osaka.com/event/whatever-the-weather-japan-tour-2022/

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715240001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351041


FESTIVAL de FRUE 2022

Whatever Ther Weather名義で11月6日(日)に出演

開催日時:
11月5日(土) 開場 11:00 / 開演 11:00 / 終演 27:00
11月6日(日) 開場 9:00 / 開演 9:00 / 終演 20:00
※予告なく変更する場合があります

場所:つま恋リゾート彩の郷 (静岡県掛川市満水(たまり)2000)

チケットや他の出演者の詳細はFRUEのウェブサイトをご確認ください。
https://festivaldefrue.com/

 


主催・企画制作:CIRCUS / PLANCHA
協力:BEATINK / FESTIVAL de FRUE

 

Photo credit: Tim Saccenti

Photo credit: Tim Saccenti


Loraine James // Whatever The Weather:

ロレイン・ジェイムス(Loraine James)はノース・ロンドン出身のエレクトロニッック・ミュージック・プロデューサー。エンフィールドの高層住宅アルマ・エステートで生まれ育ち、母親がヘビーメタルからカリプソまで、あらゆる音楽に夢中になっていたおかげで、エレクトロニカ、UKドリル、ジャズなそ幼少期から様々な音楽に触れることとなる。10代でピアノを習い、エモ、ポップ、マス・ロックのライヴに頻繁に通い(彼女は日本のマスロックの大ファンである)、その後MIDIキーボードとラップトップで電子音楽制作を独学で学び始める。自宅のささやかなスタジオで、ロレインは幅広い興味をパーソナルなサウンドに注ぎ込み、やがてそのサウンドは独自の特徴へと進化していった。
SquarepusherやTelefon Tel Avivといった様々なアーティストやバンドに影響を受けながら、エレクトロニカ、マスロック、ジャズをスムーズにブレンドし、アンビエントな歪んだビートからヴォーカル・サンプル主導のテクノまで、独自のサウンドを作り上げた。
彼女は2017年にデビュー・アルバム『Detail』をリリースし、一部のオーディエンスにしか届かなかったものの、DJ兼プロデューサーであるObject Blueの耳に留まった。彼女はロレインの才能を高く評価し、自身のRinse FMの番組にゲストとして招き、Hyperdubのオーナーであるスティーヴ・グッドマン(別名:Kode 9)にリプライ・ツイートをして、Hyperdubと契約するように促した。それが功を奏し、Hyperdubは2019年に彼女独特のIDMにアバンギャルドな美学と感性に自由なアプローチを加えたアルバム『For You and I』をリリースし、各所で絶賛されブレイク作となった。その後、彼女は『Nothing EP』、リミックス、コラボレーションをコンスタントにリリースし、2021年に同様に誠実で多彩なフルレングス『Reflection』を発表し、さらなる評価を獲得した。

そしてロレインは本名名義での活動と並行して、別名義プロジェクトWhatever The Weatherを2022年に始動した。パンデミック以降の激動のこの2年間をアートを通じて駆け抜けてきた彼女はNTSラジオでマンスリーのショーを始め、Bandcampでいくつかのプロジェクトを共有し、前述したHyperdubから『Nothing EP』と『Reflection』の2作のリリースした。そして同時に自身が10代の頃に持っていた未知の創造的な領域へと回帰し、この別名義プロジェクトの発足へと至る。Whatever The Weather名義ではクラブ・ミュージックとは対照的に、キーボードの即興演奏とヴォーカルの実験が行われ、パーカッシヴな構造を捨ててアトモスフィアと音色の形成が優先されている。
そしてデビュー作となるセイム・タイトル・アルバム『Whatever The Weather』が自身が長年ファンだったというGhoslty Internationalから2022年4月にリリースされた。Loraineは本アルバムのマスタリングを依頼したTelefon Tel Aviv、HTRK(メンバーのJonnine StandishはロレインのEPに参加)、Lusine(ロレインがリミックスを手がけた)など、アンビエントと親和性の高いGhostly Internationalのアーティスト達のファンである。
「天気がどうであれ」というタイトルにもちなんで、曲名は全て温度数で示されている。周期的、季節的、そして予測不可能に展開されるアンビエント〜IDMを横断するサウンドで、20年代エレクトロニカの傑作(ele-king booksの『AMBIENT definitive 増補改訂版』にも掲載)として幅広いリスナーから支持を得ている。

 

Loraine James東京公演出演者


submerse:

イギリス出身・東京在住のsubmerseはゲーム音楽やアメコミ、90年代のアー バンミュージックなど超個人的な影響を独自のセンスで消化し、ヒップホッ プ、R&B、Footwork/Juke、を縦横無尽に横断するユニークなスタイルを持つ ビートメーカーとして知られている。これまでにベルリンの老舗レーベル Project: Mooncircleなどから作品をリリースし、SonarSound、Boiler Room、 Low End Theory Tokyoなどに出演。2019年には待望の3rdアルバム’See You Soon’がProject: Mooncircleよりリリースされる。また、Pitchfork、The Fader、FACT Magazine, BBCといった影響力のあるメ ディアから高い評価を受ける。
submerse.bandcamp.com
twitter.com/submerse
Instagram.com/submerse


Noah:

北海道出身の音楽家。子どもの頃から慣れ親しんできたピアノの繊細さ、ミニマルなビートとR&Bの要素、VaporwaveのLo-Fiさとノスタルジーが同居する彼女の楽曲には、妖艶さと可憐さを併せ持った独創的な個性が形作られている。3枚のミックステープに続くファーストアルバム「Sivutie」をFLAUよりリリース、英ガーディアンでMura Masa、Little Simz、Tinkらと共に同年のBest New Bands5組に選ばれる。イギリスのプロデューサーkidkanevilとのプロジェクトnemui pjや、Teams、Repeat Patternと共にコンセプトアルバム「KWAIDAN」、SELA.やJoni Voidへの客演を経て、ミニアルバム「Thirty」(2019)、EP「Étoile」(2021)を発表。


FELINE:

1995年生まれ。地元である茨城県水戸市にてDJを始める。
現在は東京都内を拠点に移し、フィールドを固定することなくほどよく活動中。
UKのベースミュージック/レフトフィールドを主軸としつつ、感覚的に様々な色を織り込んでいくミックススタイルが特徴。常に模索しています。


SAMO (FULLHOUSE):

NY産まれ明石育ちの小さなヤンキーDJ。
Paradise Garage体験者の親の元、幼少期にJazz Drumを経験。動物的ノリ+テクニックで、Smoothな旋律やJunkなRave soundを素材に使い、時に空間を愛で満たし、時に理性を砕きフロアを解放する。
Represent OSAKA FULLHOUSE。


Oyubi:

2017年よりDJ/プロデューサーとして活動を開始。juke/footwork、UK BASS、techno等を織り交ぜたプレイを得意とする。フットワークダンサーとしても活動しており、過去にはフットワーク日本一を決めるBattle Train Tokyoにも参戦。DJ、そしてダンサーとしてのハイブリッドな感性から生み出されるjuke/footworkやghetto techはシーンを超え注目を集め、2020年には〈TREKKIE TRAX〉からCarpainterとのスプリットEPをリリース、音楽ゲームKONAMI – DanceDanceRevolution A20への楽曲提供など活動の幅を広げている。2022には大阪とプロデューサーFetusが共作で参加したミニアルバムを〈TREKKIE TRAX〉よりリリースし、Kush Jones, Objekt, Ben UFOからのサポートを受けた。また個人でもBandcampでのリリースを重ねている。


Whatever The Weather東京公演出演者


Yosi Horikawa:

環境音や日常音などを録音・編集し楽曲を構築するサウンド・クリエイター。2012年のEP『Wandering』2013年の初アルバム『Vapor』、2019年の2ndアルバム『Spaces』それぞれTime Out、The Japan Times、The Guardian等、多数媒体のBest Album of the yearに輝く。リリースの度にワールドツアーを行い、Glastonbury Festival, Sónar Barcelona, Dimensions Festival, Ozora Festival, Gilles Petersonが主宰するWorldwide Festivalを始めとする多数の世界的大型フェスティバルや、イギリス発ライブストリーミングチャンネルBOILER ROOM London、ロサンゼルスの伝説的イベントLOW END THEORY等に出演。また2014年には自身の音楽制作過程を追ったドキュメンタリームービー「Layered Memories」が完成し話題をさらった。楽曲リリースの他、光州デザインビエンナーレにおいて建築家隈研吾の作品のためのサウンドデザイン、日本科学未来館におけるiPS細胞関連の常設展示でのサウンド、イタリアの革製品ブランド〈Furla〉やファッションデザイナーKansai Yamamotoのコレクションやブランド音楽の制作、700年以上の歴史を持つ静岡県沼津市大中寺の庭園にてマルチチャンネルサウンドインスタレーション等を制作。空間音響デザインのシーンでも高く評価されており、東急プラザ銀座内〈METoA Ginza〉のエレベーターのサウンド・デザイン、八丁堀に誕生したSound & Bar〈HOWL〉のサウンドシステムを担当し、会場のスピーカー設計・製作を手がけるなど、幅広い分野において活動している。

photo by Takashi Honma

Daisuke Tanabe:
長らく友人とのコミニケーションとして楽曲を作り続けていたが、ロンドンのオーディエンス参加型イベントCDRを経てリリースした初のEPがBBC Radio1 Worldwide Awardにノミネートされ、徐々にリスナーの幅を広げる。時に無数の音を丁寧に敷き詰めたような楽曲は一部の音楽ファンから根強く支持され、その後も多くの海外ツアーや都市型フェスSónar Barcelonaへの出演、ミラノサローネやOff-Whiteコラボセレクションへの楽曲提供等国内外問わず幅広く活動中。釣り好き。


Loraine James大阪公演出演者


DJ Fulltono (EXIT Records / Tekk DJz):

DJ/トラックメイカー。1996年京都にてDJ開始。その当時はミニマルテクノを主体としていたが、その中でもシカゴハウス・ゲットーハウスに惹かれ、2000年を境にシカゴ・ジューク、デトロイトのゲットーテック・エレクトロを主としたスタイルにシフトする。
2008年にレーベル〈Booty Tune〉を開始。国内初のジューク/フットワークのレーベルとして、国内外のアーティストをリリース。ベースミュージックの祭典〈Outlook Festival Japan Launch Party〉にBooty Tune Crewとしてサウンドクラッシュに参戦しレーベルを全国へアピール。DJ活動と並行し、タワーレコードの音楽情報サイト〈Mikiki〉への連載や、CDライナーノーツへの執筆。Planet MuやHyperdubの日本版オフィシャル・プロモ・ミックスCDを手がけるなど、日本ではマイナージャンルであったジューク・フットワークを普及するための活動を行う。
2014年に自身のレーベルから発表したミニマルを前面に押し出したジュークEP 『My Mind Beats Vol.01』がUSの〈Orange Milk〉にライセンスされ、USの音楽メディア『Rolling Stone』誌の “20 Best EDM and Electronic Albums of 2015” に選出された。2016年ポーランドで開催されたUnsound Festivalに出演。同年のUSツアーでは、ロサンゼルスの老舗パーティー〈Low End Theory〉に出演他、長年の目標であったシカゴでのDJを果たす。
2019年に、dBridge主催レーベルEXIT Recordsより “Before The Storm EP” をリリース。
現在のプレイスタイルは、ジューク・フットワークを、自身のルーツであるミニマルテクノ的な感性でミックスする独自のスタイルを追求している。


Airali:

https://linktr.ee/airali


Milez:

FULLHOUSEに所属するDJ。
https://www.instagram.com/milezlance


Whatever The Weather大阪公演出演者


Shing02
1975年東京生まれ、環太平洋を拠点に活動するMC/プロデューサー。国内外のアーティストと競演を重ねながら、現代音楽としてのヒップホップを体現する。現在はハワイに拠点を置き、自身のブランドSeavenのデザイン、様々な音源のレコーディングに取り組んでいる。

SPIN MASTER A-1:
洗練されたパフォーマンスでオーディエンスを魅了し日本の伝統サウンドをフィーチャーしたスタイルで表現をアップデートしている。DJという枠を超え「LIVEができるアーティスト」として国内外問わず活動範囲を広げている。プロデューサーとしても数々の楽曲提供を行う。またShing02のツアーDJとしても活躍している。
2019年、和楽器サウンドをフィーチャーしたShing02とのアルバム「246911」とビートミックステープ「MAWASHI」をリリース。2020年にBREAKBEATS アルバム「B-BOY IN THE SAMURAI SHADOW」「NAMAIKI」をリリース。2021年にPart2をリリース。「和音洋才」をテーマにコンスタントにリリースを重ねる。


speedometer. (JUN TAKAYAMA):

90年代よりspeedometer.として活動、6作のアルバムをリリース。イルリメとのユニット「SPDILL」、中納良恵(ego-wrappin’)、山中透(ex.ダムタイプ)とのコラボレーションから、二階堂和美の編曲、ビッグポルノ楽曲担当、市川準監督作品への楽曲提供など。近年はAUTORA(山本アキヲ+高山純+砂十島NANI+森雄大)としても2作のアルバムをリリース。アパレルブランド「mizuiro-ind」のコレクションに楽曲提供、台湾・蔡健雅のアルバムに編曲者として参加。2015年から、slomosとしてのソロ活動を開始。2017年、slomos album”slomos” (felicity)をリリース、2018年、shrine.jpより”CEE / DEE”e.p.をリリース。2019年秋よりspeedometer.の活動再開。2021年、鴨田潤主宰のJUN RECORDSより17年ぶりのアルバムをリリース。
https://takayamajun.com/


metome:

南大阪を拠点に活動する音楽家Takahiro Uchiboriのソロ・プロジェクト。2013年に1stアルバム『Opus Cloud』、翌年には2ndアルバム『Objet』を発表、2015年には米ツアーを敢行する。同2015年にEP『Angel』、2016年にEP『Palm』を発表、コンテンポラリー・ダンス・ユニットKaycee Rice & Bailey Holtへの楽曲提供。2018年にEP『Shibboleth』、3rdアルバム『Dialect』をリリース。同年、台湾、北京でのライブを敢行する。


Loraine JamesがWhatever The Weather名義で11月開催のFESTIVAL de FRUE 2022への出演が決定!


先日初のジャパン・ツアーも発表された、現代エレクトロニック・ミュージック・シーンで最も注目されているアーティストのひとり、Loraine Jamesの別名義、Whatever The WeatherのFESTIVAL de FRUE 2022への出演が決定致しました。
詳細は以下をご確認ください。

PLANCHAからは先日発表されましたが、韓国のアンビエント・デュオ、Salamandaも出演致します。

 

FESTIVAL de FRUE 2022

濃く、深い音楽体験は、時として忘れられない鮮やかなイメージを心のなかに残します。人生が変わるきっかけにもなるし、救われることもあります。
なにかと苦しく辛いことが続いていますが、どんな世の中でも、素晴らしい音楽に出会い、おいしい食事やお酒を嗜み、国籍や人種、性別や世代をも超え、ともに魂がふるえる体験を分かち合うということは、やはり何事にも代えがたいものだと強く思います。冬に入る直前のFESTIVAL de FRUE 2022の追加アーティストとして5組!

新譜『Betsu No Jikan』(細野晴臣、ジム・オルーク、ネルス・クライン、カルロス・ニーニョ、サム・ゲンデル、石若駿ら参加)で新境地を切り開いた希代の音楽家・岡田拓郎、妖しいジャズやサイケデリックロックなどを巧みにつなぎ人気を博すDonna Leake、世界中のフェスやダンスフロアを飛び回るPowder、6月の来日フルジーニョで魅せに魅せたSam Wilkesがクインテット(来日メンバーは近日中発表)で来日、現代エレクトロ・ミュージック・シーンにおいて最も注目を集めているプロデューサーのひとり、ロレイン・ジェイムズが別名義Whatever The Weatherで出演!

開催日時:
11月5日(土) 開場 11:00 / 開演 11:00 / 終演 27:00
11月6日(日) 開場 9:00 / 開演 9:00 / 終演 20:00
※予告なく変更する場合があります

場所:
つま恋リゾート彩の郷 (静岡県掛川市満水(たまり)2000)

LINE UP:
Acid Pauli
Aragaki Mutsumi
billy woods
Deerhoof
Donna Leake
Manami Kakudo
Pino Palladino and Blake Mills featuring Sam Gendel & Abe Rounds
Powder
Salamanda
Sam Amidon with String Quartet
Sam Wilkes and more…
Takuro Okada
Whatever The Weather

…and more TBA

Flyer Image:
Yuriko Shimamura

前売チケット:

カテゴリー4
2日券:19,000円
1日券:13,000円
駐車券:3,500円
キャンプ券:3,300円

カテゴリー5 ※10月31日(月)0時より11月4日(金)23:59まで
2日券:20,000円
1日券:14,000円
駐車券:4,000円
キャンプ券:3,500円

当日券
2日券:21,000円
1日券:15,000円
駐車券:4,000円
キャンプ券:4,000円

※未使用のFESTIVAL de FRUE 2020,21 チケット(全券種)は、本年もご利用いただけます。
※1日券は5日か6日の好きな方にご入場できます
※12歳以下は無料
※バイクでお越しの方は、駐車券は不要です。当日、南駐車場入口にて¥1000/1台をお支払いください。

掛川駅周辺ホテル予約@楽天:
https://a.r10.to/hlO4em
※掛川駅南口と会場間の無料シャトルバスを運行します

協力:
infusiondesign inc. / KIMOBIG BRASIL / ハタケスタジオ / イマジン / FLATTOP / SPREAD / melting bot / BLOCK HOUSE / PRBAR / 水曜カレー / QX CREATIONS / RASA DESIGN / STAGEMIND.Inc / LSD-E / picnic inc. / エイトビート / ダイトカイ / Eastwood Higashimori / 原泉アートデイズ! / sloWPorch / Bird -old pizza house- / 旧八女郡役所音楽の会

主催:
FRUE
https://festivaldefrue.com/

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Loraine James // Whatever The Weather初来日決定!Julius Eastmanの楽曲を再解釈したLoraine Jamesの新作アルバム『Building Something Beautiful For Me』の日本リリースも決定!

現代エレクトロ・ミュージック・シーンにおいて最も注目を集めているプロデューサーのひとり、Loraine Jamesの初来日が決定!本名名義と共に今年始動した別名義、Whatever The Weather名義でのパフォーマンスも披露!
そしてJulius Eastmanの楽曲を再解釈した新作アルバム『Building Something Beautiful For Me』の日本盤リリースも決定。

Hyperdubから良作を連発し、現代のエレクトロニック・ミュージック・シーンの筆頭株へと躍り出て、今年はアンビエント寄りの別名義Whatever The Weatherを始動し、Ghostly Internationalから傑作アルバムをリリースした、Loraine James // Whatever The Weatherの待望の初来日が決定!

そして、1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しい才人、Julius Eastmanの楽曲を独自の感性で再解釈・再創造した芳醇で美しい、息を呑むようなオマージュである新作アルバム『Building Something Beautiful For Me』のリリースも決定。本日アルバムから新曲「Choose To Be Gay (Femenine)」がリリースされました。

 

Loraine James // Whatever The Weather
Japan Tour 2022

Loraine James 東京公演

日程:11/2(水・祝前日)
会場:CIRCUS TOKYO
時間:OPEN/START 23:00
料金:ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

出演:
Loraine James
and more…

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715180001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351038

Whatever The Weather 東京公演

日程:11/3(木・祝日)
会場:CIRCUS TOKYO
時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金600円必要

出演:
Whatever The Weather
and more…

チケット:
イープラス  https://eplus.jp/sf/detail/3715200001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351039

Loraine James 大阪公演

日程:11/4(金)
会場:CIRCUS OSAKA
時間:OPEN/START 23:00
料金:ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

出演:
Loraine James
and more…

チケット:
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715220001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/buy/1tjW:oO5:b7d7f

Whatever The Weather 大阪公演

日程:11/5(土)
会場:CIRCUS OSAKA<
時間:OPEN 18:00 START 19:00
料金:ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 *別途1ドリンク代金600円必要

出演:
Whatever The Weather
and more…

チケット(9/12 12:00~発売開始):
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3715240001-P0030001P021001?P1=1221
ZAIKO https://circustokyo.zaiko.io/item/351041

主催・企画制作:CIRCUS / PLANCHA
協力:BEATINK

 

Loraine James new album
“Building Something Beautiful For Me” 10/7 release


Artist: Loraine James
Title: Building Something Beautiful For Me
Label: PLANCHA / Phantom Liimb
Cat#: ARTPL-181
Format: CD / Digital

※日本独自CD化
※CDボーナス・トラック1曲収録予定
※解説付き

Release Date: 2022.10.07
Price(CD): 2,200 yen + tax


Loraine JamesからJulius Eastmanへの回答!
初来日も決定した現代エレクトロニック・ミュージック・シーンで最注目のプロデューサー、Loraine Jamesが、1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しい才人、Julius Eastmanの楽曲を独自の感性で再解釈・再創造した芳醇で美しい、息を呑むようなオマージュ。

初来日も決定した現代エレクトロニック・ミュージック・シーンで最も注目を集めているプロデューサーの1人、ロレイン・ジェイムスが、1990年に惜しくも他界したものの近年再評価が著しいニューヨークの重要な作曲家ジュリアス・イーストマンへの息を呑むようなオマージュとして、彼の主要な楽曲を再解釈、再創造し、彼女からのイーストマンへの回答として制作した通算3作目の新作アルバムが誕生。

49歳の若さで惜しくも他界した同性愛者で黒人の作曲家、ピアニスト、ヴォーカリスト、そしてダンサーでもあったジュリアス・イーストマン。アーサー・ラッセルやメレディス・モンクとの共演などでも知られているものの、薬物依存症、ホームレスとなっていた彼はスポットライトを浴びることなく、ひっそりとこの世を去った。しかし、彼が残した創造的な作品の遺産は、困窮よりもはるかに祝福にふさわしいものである。彼の音楽は残念ながら一部しか残っていないが、本作は私たちが名前を挙げられる現代の偉大な作曲家と完全に歩調を合わせた、輝かしく美しい色合いの作曲家の描写を表している.

本作のリリース元であるPhantom Limbは幸運にもジュリアスのある兄ジェリー・イーストマンとのコネクションを持っており、20世紀の作曲におけるイーストマンの正当な地位を復活させようとする現在の評価の潮流を継続することを願い、この新しいプロジェクトを2021年の夏に開始した。そしてロレインには、イーストマンのオリジナル曲(ジェリー・イーストマン提供)、Renee Levine-Packer & Mary Jane Leachの啓発的な伝記『Gay Guerilla』(ロチェスター大学出版、2015年)、変換したしたMIDI音源(Phantom LimbのA&RであるJames Vella提供)が提供され、結果として、アルバム『Building Something Beautiful For Me』は繊細さと感受性をもってイーストマンという才能の光を届けているのである。ロレインは、サンプル、メロディのモチーフ、テーマ、イメージ、そしてイーストマンの規範からインスピレーションを得て、サンプルをスライスし、エディットして切り刻んで、楽器のように演奏し、イーストマンの才能を崇拝しながら、彼女自身のスタイルを貫く素晴らしいアルバムを作り上げた。楽曲に静と動を横断してくような様々な展開をみせるサウンドは、ロレイン・ジェイムスと別名義Whatever The Weatherの中間のような色合いを見せている。

チャレンジングな環境で若くてゲイで黒人(ロレインはクィア黒人女性)のインディペンデントなクリエイターと同じような言葉で話す2人のミュージシャンは、5年半の人生の隔たり(ロレインは1995年生まれ)があるにも関わらず、密接に結ばれている。ロレインは多くの楽曲にイーストマンの原題を入れ、括弧書きで原曲を示すことで、天上から崇高なものへと続く作品の系譜を明確に示している。

イーストマンが残した原稿用紙の余白にインスパイアされたアルバム・パッケージには、高い評価を得ている黒人のデザイナー、Dennis McInnesが起用されている(Phantom Limbはイーストマンの重要なコードに沿って、レコードを完成させるために黒人のクリエーターを起用した)。


TRACK LIST:

1. Maybe If I (Stay On It)
2. The Perception of Me (Crazy Nigger)
3. Choose To Be Gay (Femenine)
4. Building Something Beautiful For Me (Holy Presence of Joan d’Arc)
5. Enfield, Always
6. My Take
7. Black Excellence (Stay On It)
8. What Now? (Prelude To The Holy Presence Of Joan D’Arc)
+ CDボーナス・トラック1曲収録

 

Loraine James new single
“Choose To Be Gay (Femenine)” out now

Artist: Loraine James
Title: Choose To Be Gay (Femenine)
Label: PLANCHA / Phantom Liimb
Cat#: ARTPL-181
Format: Digital Single
Buy / Listen: https://orcd.co/vby2x5p

 

Credit Suleika Müller

Credit Suleika Müller

Loraine James // Whatever The Weather:

ロレイン・ジェイムス(Loraine James)はノース・ロンドン出身のエレクトロニッック・ミュージック・プロデューサー。エンフィールドの高層住宅アルマ・エステートで生まれ育ち、母親がヘビーメタルからカリプソまで、あらゆる音楽に夢中になっていたおかげで、エレクトロニカ、UKドリル、ジャズなそ幼少期から様々な音楽に触れることとなる。10代でピアノを習い、エモ、ポップ、マス・ロックのライヴに頻繁に通い(彼女は日本のマスロックの大ファンである)、その後MIDIキーボードとラップトップで電子音楽制作を独学で学び始める。自宅のささやかなスタジオで、ロレインは幅広い興味をパーソナルなサウンドに注ぎ込み、やがてそのサウンドは独自の特徴へと進化していった。
SquarepusherやTelefon Tel Avivといった様々なアーティストやバンドに影響を受けながら、エレクトロニカ、マスロック、ジャズをスムーズにブレンドし、アンビエントな歪んだビートからヴォーカル・サンプル主導のテクノまで、独自のサウンドを作り上げた。
彼女は2017年にデビュー・アルバム『Detail』をリリースし、一部のオーディエンスにしか届かなかったものの、DJ兼プロデューサーであるObject Blueの耳に留まった。彼女はロレインの才能を高く評価し、自身のRinse FMの番組にゲストとして招き、Hyperdubのオーナーであるスティーヴ・グッドマン(別名:Kode 9)にリプライ・ツイートをして、Hyperdubと契約するように促した。それが功を奏し、Hyperdubは2019年に彼女独特のIDMにアバンギャルドな美学と感性に自由なアプローチを加えたアルバム『For You and I』をリリースし、各所で絶賛されブレイク作となった。その後、彼女は『Nothing EP』、リミックス、コラボレーションをコンスタントにリリースし、2021年に同様に誠実で多彩なフルレングス『Reflection』を発表し、さらなる評価を獲得した。

そしてロレインは本名名義での活動と並行して、別名義プロジェクトWhatever The Weatherを2022年に始動した。パンデミック以降の激動のこの2年間をアートを通じて駆け抜けてきた彼女はNTSラジオでマンスリーのショーを始め、Bandcampでいくつかのプロジェクトを共有し、前述したHyperdubから『Nothing EP』と『Reflection』の2作のリリースした。そして同時に自身が10代の頃に持っていた未知の創造的な領域へと回帰し、この別名義プロジェクトの発足へと至る。Whatever The Weather名義ではクラブ・ミュージックとは対照的に、キーボードの即興演奏とヴォーカルの実験が行われ、パーカッシヴな構造を捨ててアトモスフィアと音色の形成が優先されている。
そしてデビュー作となるセイム・タイトル・アルバム『Whatever The Weather』が自身が長年ファンだったというGhoslty Internationalから2022年4月にリリースされた。Loraineは本アルバムのマスタリングを依頼したTelefon Tel Aviv、HTRK(メンバーのJonnine StandishはロレインのEPに参加)、Lusine(ロレインがリミックスを手がけた)など、アンビエントと親和性の高いGhostly Internationalのアーティスト達のファンである。
「天気がどうであれ」というタイトルにもちなんで、曲名は全て温度数で示されている。周期的、季節的、そして予測不可能に展開されるアンビエント〜IDMを横断するサウンドで、20年代エレクトロニカの傑作(ele-king booksの『AMBIENT definitive 増補改訂版』にも掲載)として幅広いリスナーから支持を得ている。

 


WHATEVER THE WEATHER

Whatever The WeatherはHyperdubから良作をリリースしているノース・ロンドンのプロデューサー、Loraine Jamesによる別名義プロジェクト。Loraineはパンデミック以降の激動のこの2年間をアートを通じて駆け抜けてきた。NTSラジオでマンスリーのショーを始め、Bandcampでいくつかのプロジェクトを共有し、Hyperdubから『Nothing EP』と、2019年のブレイク作『For You and I』以来となるアルバム『Reflection』の2作のリリースした。そして同時に自身が10代の頃に持っていた未知の創造的な領域へと回帰し、この別名義プロジェクトの発足へと至る。Whatever The Weather名義ではクラブ・ミュージックとは対照的に、キーボードの即興演奏とヴォーカルの実験が行われ、パーカッシヴな構造を捨ててアトモスフィアと音色の形成が優先されている。
そしてデビュー作となるセイム・タイトル・アルバム『Whatever The Weather』が自身が長年ファンだったというGhoslty Internationalからリリースされた(Loraineは本アルバムのマスタリングを依頼したTelefon Tel Aviv、HTRK、Lusineなど、アンビエントと親和性の高いGhostly Internationalのアーティストたちのファンである)。「天気がどうであれ」というタイトルにもちなんで、曲名は全て温度数で示されている。周期的、季節的、そして予測不可能に展開されるアンビエント〜IDMを横断するサウンドで、20年代エレクトロニカの傑作(ele-king booksの『AMBIENT definitive 増補改訂版』にも掲載)として幅広いリスナーから支持を得ている。


WHATEVER THE WEATHER “Whatever The Weather” [ARTPL-168]

Artist: Whatever The Weather
Title: Whatever The Weather
Cat#: ARTPL-168
Format: CD

※日本独自CD化
※ボーナス・トラック1曲収録
※解説:野田努(ele-king)

Release Date: 2022.04.08
Price(CD): 2,200yen + tax


Hyperdubから良作をリリースしているLoraine Jamesが、自身が長年ファンだったというGhoslty Internationalから別名義Whatever The Weatherをリリース決定!
アルバム・タイトルにちなんで各曲名は全て温度になっており、キーボードの即興演奏やヴォーカルの実験を取り入れ、アトモスフィアや音色を形作ることを優先したモードで、静と動、寒と暖を行き交う心地よくも刺激的な音世界!アンビエント〜IDMを横断する20年代エレクトロニカの紛れもない傑作!マスタリングはTelefon Tel Avivが担当しており、TTAファンも必聴の内容!

ノース・ロンドンのプロデューサー、Loraine Jamesは、パンデミック以降の激動のこの2年間をアートを通じて駆け抜けてきた。NTSラジオでマンスリーのショーを始め、Bandcampでいくつかのプロジェクトを共有し、Hyperdubの2つのリリース、『Nothing EP』と、2019年のブレイクした作である『For You and I』に続くアルバム『Reflection』の録音を行った。また、また、10代頃以来の未知の創造的な領域へと戻ってきた。クラブ・ミュージックとは対照的に、このモードではキーボードの即興演奏とヴォーカルの実験が行われ、パーカッシヴな構造を捨ててアトモスフィアと音色の形成が優先されている。このように、異なる頭脳空間から、新しい座標と気候が生まれ、「Whatever The Weather」という新しいプロジェクトが誕生した。本アルバムのマスタリングを依頼したTelefon Tel Aviv、HTRK(シンガーのJonnine Standishは『Nothing EP』に参加)、Lusine(Loraineがリミックスを手がけた)など、アンビエントと親和性の高いGhostly Internationalのアーティストたちの長年のファンであるLoraineはGhostlyが空気感のあるトランスポーター的な楽曲で構成された、このセイム・タイトル・アルバム『Whatever The Weather』の理想的な拠点であると考え、このリリースへと至った。

『Whatever The Weather』のタイトルは全て温度数で表されており、シンプルなパラメーターによって、ムードを盛り上げるためのニュアンスに焦点を当てることができる。彼女の浮遊する宇宙は変動し、曲ごとに凍ったり、解けたり、揺れたり、花開いたりしていく。セッションでのジャムを元にしたアプローチを「自由な流れまかせ、私が終わったように感じたら止める」と説明し、彼女の潜在意識によってリードできるようにする。その即興演奏は、ひとつの環境の上を通過する突然の天候のような、本質的な流動性を持っている。場所は固定されているように感じるが、状況は変化していく。

アルバムの冒頭を飾る「25℃」は、柔らかなハミングとキーボードが降り注ぐ太陽のような曲。この曲は最も長い曲で、温和な風が上下すると至福の時が訪れるという点であり、安定した印象を与えるが、彼女の作品は組織的な混沌を好む傾向がある故に、その様相は当然ながら一時的なものである。このユートピアから、最もメランコリックな 「0℃」へと急降下し、浮遊する孤立したシンセ・ラインは、冷厳なビートと静電気の嵐を横切っていく。続く「17°C」では跳ね上がるような勢いのキーボードに車のクラクション、ブレーキの音、横断歩道の会話などのサンプリングが織り交ぜられ、ジャングル〜ドラムン調の変則ブレイクビーツが駆け抜けるIDM調のキラー・チューンをみせる。

この作品の一部では、Loraineはネオクラシックに傾倒し、流れ落ちるピアノの鍵盤と暖かいディレイの物悲しいヴィネットを表現している。前半最後の「2°C (Intermittent Rain)」は嵐のような短いループで終え、「10℃」ではリセットされた感覚が浸透する。エコーをかけたオルガンの上で直感的に音を混ざ、ジャズ志向を示唆する非定型のリズムにロックしたり、外したりしている。「4℃」と「30℃」は、彼女のヴォーカルの実験の幅を示すもので、前者はリズミカルで別世界のような効果があり、後者は最もストレートな歌声(彼女はデフトーンズのチノ・モレノとアメリカン・フットボールのマイク・キンセラをインスピレーション源として挙げています)を聴くことができる。

本作は「36°C」で幕を閉じるが、この曲は冒頭の「25℃」のようにシンセサイザーのコーラスが心地よく、空を飛ぶようなこのコレクションにふさわしいブックエンドとして機能している。周期的、季節的、そして予測不可能な、まさにその名の通りであり、アンビエント〜IDMを横断する20年代エレクトロニカの紛れもない傑作だ。

マスタリングはTelefon Tel Avivが担当している。CDリリースは日本のみで、レコードには未収録(デジタルには収録)のボーナ・トラックが追加されている。


01. 25°C
02. 0°C
03. 17°C
04. 14°C
05. 2°C (Intermittent Rain)
06. 10°C
07. 6°C
08. 4°C
09. 30°C
10. 36°C
11. 28°C (Intermittent Sunshine) [Bonus Track]


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