[CAPERFLOWER]
エクスペリメンタルヒップポップの宝庫なUKコレクティブ『CARERFLOWER』から、ローファイでドープ、ちょっと気だるげでメロウなラッパー『Agorot Key』、スペーシーなサウンドコラージュに淡々とラップを乗せるスタイルの『Stickerbush』アンビエントやベッドルームポップを取り込みながら独特の音楽空間を作り出す『Seven x GBPITS』の3組が映像にて出演。caperflowerメンバーズ特有の、離れているはずなのに節々に感じる繋がりに注目。
Emily A. Spragueが10/10にRVNG Intl.からリリースするニュー・アルバム『Cloud Time』からセカンド・シングルとなる「Hokkaido」がヴィジュアルと共に公開されました。
2024年9月下旬、Emily A. Spragueは北海道を皮切りに、日本での初の本格的なツアーをスタートさせました。その最初の夜に生まれた響きのいくつかが、「Hokkaido」として結実し、彼女の最新作『Cloud Time』にそっと収められています。まるでCloud Timeという広がり続ける地図に、新たなピンが打たれるかのように。
Emily A. Sprague “Cloud Time” out on October 10, 2025
Artist: Emily A. Sprague Title: Cloud Time Label: PLANCHA / RVNG Intl. Cat#: ARTPL-244 Format: CD / Digital
※日本盤独自CD化
※解説付き予定
Release Date: 2025.10.10 Price(CD): 2,200 yen + tax
環境と本能のコラボレーション Floristのフロントマンとしても知られるアンビエント・アーティスト、Emily A. Spragueが昨年行った初の日本ツアーのステージ・レコーダーにアーカイヴされた8時間以上の録音から抜粋し、追加ミックスや最小限の編集のみで惜しみなく収録された7つの長編楽曲。
パンデミックの影響により2度に渡るキャンセルを経て2024年に遂に実現したEmily A. Spragueの初の日本ツアーでの演奏を収録したのが本作『Cloud Time』である。この音源はスプレイグにとって神話的な意味合いを帯び、彼女自身の音の白鯨のような性質を帯びていた。 「キャンセルされた旅と忘れ去られた音楽の空虚な空間は、奇妙な小さな霧のような霊魂へと変わり、私に付きまとうように感じられた」「ツアーの準備を始めた時、日本への招待は、何かを自分のコントロール下に置き、そこに持ち込むというよりも、むしろこの新しい場所に自分自身を開くことなのだという感覚を拭い去ることができませんでした。即興は常に私の音楽活動の大きな柱であり、その過程を通して、この国、空間、そして人々と出会いたいと強く願っていました。」と彼女は語る。
実験音楽やオーディオビジュアル、パフォーミングアーツを紹介するプラットフォームMODEが、昨年RVNG Intl.から新作アルバム『Bearings: Soundtracks for the Bardos』をリリースした、米ニューヨークを拠点に活動し、声、マイク、エレクトロニクス、フルートをはじめとする木管楽器を用いたライブ・パフォーマンスで知られるアーティストKa Bairdの初来日ツアーを企画されました。
ポーランド発の電子音楽/実験音楽のフェスティバル/プラットフォームUnsound Festivalが日本初上陸し、大阪で開催されたUnsound Osakaの2日目のプログラムにて、日本のサウンドアーティストFUJI|||||||||||TAとのデュオで出演し、空気/圧力/呼吸/ノイズを駆使したパフォーマンス Where Does Fire End?を世界初披露して衝撃を走らせましたが、今週末からKa Baird単体でのツアーが開幕致します。兵庫、東京、山梨で公演を行います。貴重な機会を是非お見逃しなく!
日程:2025年9月6日(土)
時間:OPEN / START 15:30
会場:クリエイティブセンター大阪
住所:大阪府大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
出演者:FUJI|||||||||||TA & Ka Baird present Where Does Fire End? / and more
チケット:ADV TICKET 5,500円 / AFTER 18:00 ENTRY 3,500円
【兵庫公演】
日時:2025年9月13日(土)
時間:OPEN / START 11:00
会場:Tobira Records
住所:兵庫県加西市北条町北条142-9 大正生命ビル2F
出演者:Ka Baird / Name by names / ディノサウロイドの真似 / Kskefk / J smith / 電磁鋼板 / St. Amp
チケット:3,500円 / 学割 2,500円
*予約は tobirarecs@gmail.com より受付中
Ka Bairdがソロ・ニュー・アルバム『Bearings: Soundtracks for the Bardos』を携えて帰ってきた。このアルバムは、ニューヨークを拠点に活動するヴォーカリスト、マルチ・インストゥルメンタリスト、コンポーザーの恍惚としたライヴ・パフォーマンスの要素を、ミニマルで臓腑に響くコンポジションに絡めたもので、参加している様々な才人達とのコラボレーションによってその範囲とサウンドを広げている。このアルバムの11の楽章は、独自の多重性によって定義された変幻自在の呼び声として現れ、厳格なコンセプチュアリズムと音楽的技巧に翻弄された状況と悲しみの感情的な結末である。
Artist: BlankFor.ms
Title: After The Town Was Swept Away Cat#: ARTPL-243
Format: CD / Digital
※日本独自CD化
※ボーナス・トラック2曲収録
※解説: 高橋アフィ (TAMTAM)
Release Date: 2025.09.05
Price(CD): 2,200 yen + tax
その圧倒的なエディット・スキルで、インスタグラムでは10万人近いフォロワーを誇るエレガントなテープループの達人Tyler GilmoreことBlankFor.msがLeaving Recordsから放つニュー・アルバム『After The Town Was Swept Away』!ジャズの初期の経験と、長年抱いてきたハウスとドラムンベースへの愛に根ざしたBlankFor.msのビートへの忠誠心が垣間見え、時代を新たに再解釈する圧巻作!
音楽において、形式は時に経験と深く結びつき、言葉よりも説得力のある意味を語りかける。Leaving Recordsとサインしリリースされる本作『After the Town was Swept Away』で、Tyler GilmoreことBlankFor.msは、リズムの中に新たな自己収集の語彙を見出した。悲しみと喜びの両方を対峙させ、テープループ操作による12曲は、花飾りのように飾り立てられ、ささやくように響く。テープ自体の不完全な循環性は、このレコードが時間について瞑想するメタファーであると同時に、そのサウンドを形作る物理的な支えでもある。
2023年11月の第一子エリスの誕生、そして2024年1月には2年間の癌との闘病の末の母の死という、アーティストにとって人生を変える二つの出来事が次々と起こった。その後に制作された『After the Town was Swept Away』のサウンドは、解体と再構築から生まれた。作曲プロセスは主に改訂作業だった:初期のドラムマシンのスケッチは空っぽに、そして劣化させられ、曲全体が再構成されたうえに、テープループが積み重ねられ、複雑なリズムの伝記が消化された。ジャズの初期の経験と、長年抱いてきたハウスとドラムンベースへの愛に根ざしたBlankFor.msのビートへの忠誠心は、決して明白ではない形で表れ、時代の再解釈の手段となっている。
明瞭なリズム言語を操る『After the Town was Swept Away』の音楽は、強烈で愛情深く、時に不安げなトーンで語りかける。リードシングル「Formed by the Slide」では、このことを深く感じることができる。作曲家でありヴォーカリストであり、友人でもあるElla Joy Meirによる、静かにゆったりと、重層的に響く持続的なヴォーカルのオフビート・ループを背景に、リズムはまるでその痛ましいほど美しい呼びかけに応えるかのように、ノイジーなうねりとなって現れる。それは経験上最も純粋な形での音だ:人生が語りかける時、私たちはできる限りの方法で応えるのだ。
『After The Town Was Swept Away』は愛から生まれた。優しい思索だけでなく、実際に感じられた交わりを通して。例えば、ハイランドパークのヨガスタジオ「Kinship」にちなんで名付けられた三連画にもそれが当てはまる。2024年、実験音楽家のCollobohがBlankFor.msを迎え、ヨガ・インストラクターのMeg Shoemakerのルーティンに合わせて即興演奏を行い、そこから3曲が生まれた。しかし、ジャズドラマーのMarcus GilmoreやピアニストのJason Moranといった音楽的な面だけでなく、より個人的な面からも、他者からの影響がアルバム全体に感じられ、リズムによって結びついている。
そうでないだろうか?テープループには、過去を保存しつつ同時に変化させ、音とその源を刻み込み、また消したりする不思議な力を持っている。『After the Town was Swept Away』のビートは、思索的でありながら幸いなことに、まさにその点と向き合っている。再構築されたリズムが予期せぬ、望んでもいなかった思い出を生む余地を作り出し、経経験の洪水から生き延びるための方法となっている。
Track List:
01. Never Left
02. A Fleet Of Celebrants
03. Crail Family Post Office
04. Kinship I
05. To Survive The Flood
06. Unfurled Atop The Peak
07. Formed By The Slide 03:25 video
08. Kinship II
09. After The Town Was Swept Away
10. Colter
11. Ferried Across
12. Kinship III
13. Yours Not Mine (Demo Mix)[Bonus Track]
14. Lupine[Bonus Track]
Composed and produced by BlankFor.ms
Mastered by Matthewdavid
Artwork by Miko Revereza
Design by Studio Kristian Henson
Photo credit – Shervin Lainez
Words by Antonio Lenzo
コロンビアのペレイラで生まれたルクレシア・ダルトは、音楽愛好家の家庭で育ち、9歳のときにギターを手にするよう勧められた。ダルトはこの創造的な衝動に従い、コンピュータを使った制作に魅了され、土木技師としての急成長のキャリアを捨て、メデジンからバルセロナ、そして最終的にはベルリンへと移り住み、そこで自身の独特で冒険的なサウンドを発展させた。彼女の作品は、RVNGに移籍してから『Anticlines』(2018年)、『No era sólida』(2020年)、そして2022年に発表した特筆すべき画期的なSFボレロ・アルバム『¡Ay!』の3作をリリースし、その過程で、『On Becoming a Guinea Fowl』(2024年)、HBOのシリーズ『The Baby』(2022年)、そして近日公開のサイコホラー『Rabbit Trap』などの映画音楽制作にも活動の幅を広げ、サウンド・インスタレーションやパフォーマンスでは、彼女の光り輝く転調と独特で進化するヴォーカル・アプローチを披露している。
このたびリリースとなる『A Danger to Ourselves」は、ダルトが『¡Ay!』のツアー中の生活や新しい人間関係の形成期に書き留めた断片的な宣言から生まれた。彼女は2024年1月に、これらの親密な断片を音楽的な構成に結晶化させ始め、目的のある曲群を徐々に形にしていった。アルバムのサウンド構成は、コラボレーターのAlex Lázaroが提供するダイナミックなドラム・ループを基盤としており、そのパーカッシヴなバックボーンは、『¡Ay!』と同様、ダルトの重層的なヴォーカルのキャンバスとなった。従来のメロディックな構造に従うのではなく、このアルバムはベース・ライン、リズム、作曲デザインの相互作用によって音楽性を生み出している。大胆なプロダクションの選択と緻密なレコーディング・テクニックによって、声と楽器が新たな深みと輝きをもって調和する、ダルトの妥協のない音の明瞭さへの探求を明らかにしている。
明確に反コンセプチュアルな『A Danger to Ourselves』は、ダルトが音楽そのものに遮るもののない集中を導く詩的な本能であり、楽曲の枠組みを超越するボーカルと、原始的でロマンチックなスリルのきらめく響きを探求している。ダルトの細部への明晰なこだわりは、あらゆる小節に感じられ、献身的な姿勢が同心円を描きながら、個人的なものと霊的なものを統合する場を形成している。直感的な実験から生まれたこのアルバムは、シンプルなジェスチャーと複雑な構成を用いて、スペイン語と英語の間を伸縮自在なサウンドスケープと魅惑的な聴覚コラージュを通して行き来する「divina」のように、彷徨うようなラインを織り成している。
アルバム・タイトルは、デヴィッド・シルヴィアンの歌詞「cosa rara」から生まれたもので、人生の儚さ、愛の揺らぎ、奇跡への憧れを象徴的に映し出している。『A Danger to Ourselves』は、こうした超越的な状態を映し出し、人間の複雑な絡み合い、より啓示的な内面世界へ向かうドーパミン・スパイラルや一般的な経路からの解放への願望を屈折させている。高名なアーティストが多数参加したコラボレーションのコラージュであり、シルヴィアン自身も『A Danger to Ourselves』で共同プロデューサーとミュージシャンの二役を演じた。また、フアナ・モリーナが「the common reader」で共同作曲と演奏を、Camille Mandokiが「caes」でヴォーカルを、Cyrus Campbellがエレクトリック・ベースとアップライト・ベースの基礎を、Eliana Joy が複数のトラックでバッキング・ヴォーカルとストリングス・アレンジを担当している。
『A Danger to Ourselves』の光り輝く深淵において、ダルトは、音の錬金術を通して個人的なものが普遍的なものとなる深遠な変容を演出している。このアルバムは、集大成であると同時に出発点でもあり、彼女のこれまでの実験的な旅が、驚くほど親密でありながら広大なものへと収束する入り口でもある。感情的な啓示が網の目のように張り巡らされており、各曲は、ダルトの歌声が新たなハーモニーの領域を超えて啓示を体現する、脆弱性の的確に示している。従来の境界を超えた直感の生きた記録を創り上げ、音楽が鏡となり窓となる世界へと導いている。
TRACK LIST:
01. cosa rara (ft. david sylvian)
02. amorcito caradura
03. no death no danger
04. caes (ft. camille mandoki)
05. agüita con sal
06. hasta el final
07. divina
08. acéphale
09. mala sangre
10. the common reader (ft. juana molina)
11. stelliformia
12. el exceso según cs
13. covenstead blues
14. mabe fratti − cosa rara (en la playa) *
15. cosa rara (matias aguayo’s dopamine dub) *
* = Bonus Track
Concept by Lucrecia Dalt
Music by Lucrecia Dalt and Alex Lazaro
Produced by Lucrecia Dalt and David Sylvian
Mixed by David Sylvian
Mastered by Heba Kadry, NYC
Lacquers cut by Josh Bonati *Vinyl only credit
Cover photo by Yuka Fujii
Photo retouching by Louie Perea
Design by Will Work For Good
Lyrics and vocals by Lucrecia Dalt except “cosa rara” by Lucrecia Dalt and David Sylvian; and “the common reader” by Lucrecia Dalt and Juana Molina
Vocals on “the common reader” by Lucrecia Dalt and Juana Molina
Vocals on “caes” by Lucrecia Dalt and Camille Mandoki
Backing vocals on “amorcito caradura”, “no death no danger” and “covenstead blues” by Eliana Joy
Backing vocals and howls on “divina” by Alex Lazaro
All instruments performed by Lucrecia Dalt except:
Percussion by Alex Lazaro
Feedback guitar on “cosa rara” by David Sylvian
Electric guitar solo on “covenstead blues” by David Sylvian
Electric guitar on “stelliformia” by Alex Lazaro
Electric bass and contrabass by Cyrus Campbell except
Electric bass on “mala sangre” by William Fuller
Soprano and tenor saxophone by Chris Jonas
Violin by Carla Kountoupes and Karina Wilson
Cello by Amanda Laborete
Palms and finger snaps by David Sylvian and Alex Lazaro
All instruments and vocals recorded by Lucrecia Dalt except strings recorded by Marc Whitmore and vocals by David Sylvian, Camille Mandoki and Juana Molina by the artists themselves.
String arrangements in “hasta el final” by Lucrecia Dalt and Eliana Joy