Author: PLANCHA

NYブルックリンのコンポーザー/プロデューサー/パペッティア、Tristan Allenのニュー・アルバム『Osni the Flare』がRVNG Intl.から3月27日にリリース決定 | 先行ファースト・シングル「Act I: Garden」がMVと共に公開

Photo Credit: Virginia G. Ruiz

Photo Credit: Virginia G. Ruiz

神話と音が交差する壮大な創世記

NYブルックリンを拠点に活動するコンポーザー/プロデューサー/パペッティア(操り人形師)Tristan Allenによる最新アルバム『Osni the Flare』が、2026年3月27日にリリースされる。US名門エクスペリメンタル・レーベル RVNG Intl. からのアナログLP/デジタル配信に加え、日本盤CDは PLANCHA よりリリースされる。

『Osni the Flare』は、2023年作『Tin Iso and the Dawn』に続く“神話三部作”の第二章。火の発見を通じて、人間が神へと変容していく物語を軸に、音と物語、そして視覚表現までもが緻密に編み込まれた壮大な作品だ。
4年にわたる制作期間の中で、言葉を持たないヴォーカル、オルガン、オカリナ、数多くのトイ楽器、ミュージックボックス、フィールドレコーディングなどを用い、全4幕構成で“炎と時間の起源”を描き出している。

物語は、庭で目覚めた存在「Osni」が一本の木を守るため旅立つところから始まる。鳥に導かれ、ドラゴンの腹の中で“熾火(embers)”を見つけたOsniは、それを木に捧げることで火を生み出す。しかし海の神Isoによる大洪水により命を落とし、影の世界で神として再生する──本作は、死と再生、創造と喪失を内包した創世神話として展開される。

サウンド面では、前作に比べてより人間的で、子どものような感触が前面に押し出されているのも特徴だ。ピアノを“帰還の象徴”として冒頭と終章に配置し、生者の世界・狭間の世界・彼岸という三つの領域を横断していく構成は、聴き手自身が物語の主人公となるよう設計されている。

録音の多くは、ブルックリンの自宅アパートで行われた。玩具ピアノ、バリ島のスリン笛、中国の土産物店で見つけたフルート、壊れかけのCasio SK-1、無数のベルやミュージックボックス──それら一音一音を丹念に録音・再構築することで、現実と幻想の境界が溶け合う独自の音世界が形作られている。
ミックスはPaul Corley、マスタリングはStephan Mathieuが担当。Allen自身によるアートワークとパペット表現も含め、音楽・物語・視覚表現が完全に同期した総合芸術作品と言えるだろう。

神話とは何か、音楽はどこまで“物語”になり得るのか。
『Osni the Flare』は、Tristan Allenが長年構築してきた幻想世界の中で、“火”と“神話”の誕生そのものを描いた決定的作品である。

公開された先行ファースト・シングル「Act I: Garden」は静謐な囁きから始まり、次第に音の密度を増していくアルバムの序章。
フルートやオカリナ、ミュージックボックス、言葉を持たないハミングが折り重なり、聴き手を神話世界へと導く。

 

Tristan Allen’ new album “Osni the Flare” out March 27


Artist: Tristan Allen
Title: Osni the Flare

Label: PLANCHA / RVNG Intl.

Cat#: ARTPL-251 (CD)
Format: CD / Digital

※日本独自CD化
※解説付き予定

Release Date: 2025.03.27

Price(CD): 2,200 yen + tax


音で紡がれる創世神話。Tristan Allenが描く「火」と「時間」の起源。

『Osni the Flare』は、Tristan Allenによる神話三部作の第二章にあたる作品であり、作曲家、プロデューサー、そしてパペッティア(操り人形師)でもあるAllenが、「火の発見」を通して一人の人間が神へと変容していく過程を描いたアルバムである。4年にわたる制作期間の中で、言葉を持たないヴォーカル、オルガン、オカリナ、数多くのトイ楽器、そして緻密なサウンド・デザインを用い、音響的にも視覚的にも強い没入感を持つ全4幕構成で、炎と時間の起源が紐解かれていく。美しさ、影、そして郷愁を帯びた熾火の間を揺れ動く創世神話を織り上げながら、Allenは、幻想世界に反響する、精緻に構築された感情豊かな音と物語への入口を提示する。

ニューヨーク州サラトガ・スプリングスに生まれ、幼少期には家族の日本滞在にまつわる記憶を持つAllenは、ピアノへの関心と才能を育む中で、即興演奏を勧めた教師Andy Iorioや、バークリー音楽大学のサマープログラムで16歳のAllenを見出し、初リリースをクラウドファンディングで支援したAmanda Palmerなど、重要な出会いを経験してきた。バークリーでピアノを学び、ライブ・エレクトロニクス集団Nueを共同設立し、メタル・バンドDentの一員として中国ツアーを行い、2作のソロ・ピアノEPを発表した後、2018年にボストンを離れてブルックリンへ拠点を移す。Craigslistで見つけた募集をきっかけに、Mike Leachのもとで操り人形の訓練を受け、6か月にわたりマリオネットの正しい歩かせ方を学び、名門Puppetworks劇場のパフォーマーとして活動するに至った。こうした厳格な訓練に加え、父親が所蔵していたBread and Puppet Theaterの資料や、バリ島の影絵芝居に触れた経験が、アコースティック楽器の作曲、電子的アレンジ、そして人形劇を通じたパフォーマンスという、Allen独自の創作実践へと結実していく。

『Osni the Flare』は、庭で目覚め、木からリンゴを摘む主人公Osniの物語を追う創世神話である。ルーン(アビ)に導かれ、冬の寒さから木を守るため旅立つOsni。しかしそのルーンがドラゴンに飲み込まれると、Osniはその腹の中へ入り、熾火を見つけ出す。その熾火を木に捧げることで炎が生まれ、火そのものの起源が誕生する。だが海の神Isoが洪水を起こし、Osniの庭は水没する。死後、Osniの魂は影の世界へと入り、TinとIsoに合流し、火の神「Osni the Flare」へと変容する。本作は、前作『Tin Iso and The Dawn』と比べて、より人間的で、子どものような感触を持つサウンドが特徴であり、神々の俯瞰的視点から、Allenの世界における最初の「人間」の物語へと焦点が移されている。新たな愛に支えられた感情が音楽へと昇華され、独自の魔法のような響きを生み出している点も印象的だ。前作同様、ピアノは「帰る場所」を象徴するポータルとして冒頭と終盤に配置され、Osniは生者の世界、狭間の世界、そして彼岸という三つの領域を旅していく。

本作は、ブルックリンの自宅アパート、サイプレス・ヒルズ墓地を望む部屋で、ほぼ全編がAstonのコンデンサー・マイク一本で録音された。トイ・ピアノやフルート、オカリナ、ハルモニウム、ポンプ・オルガン、エレクトリック・ベースとアップライト・ベース、各種ガジェット、そして膨大な数のミュージックボックスやベルを用いて音世界が構築されている。パートナーであるVirginia Garcia Ruizの『パンズ・ラビリンス』を想起させるハミングに着想を得たヴォーカル・メロディは、Allenにとって初めての本格的な声の試みであり、言葉を排した旋律によって、聴き手自身が物語の主人公であり続けられるよう意図されている。バリ島のスリン、中国の土産物店で見つけたフルート、鳥や亀の形をしたオカリナなどは一音ずつ丁寧に録音され、ミュージックボックスもゆっくりと巻き上げて個別にサンプリングされた後、Virginiaのハミングをなぞるように再構成・調律された。スピーカーが壊れかけたCasio SK-1は、ハルモニウムと組み合わされ、独特の和声テクスチャーを生み出している。

1時間に及ぶ即興演奏をBastl ThymeやNanoVerbに通し、長く減衰するディレイを生成し、その中から最良の瞬間が楽曲として抽出された。炎の音は、ピアノの鍵盤を爪で弾くクリック音から生まれ、フィールドレコーディングではピアノの土台を解体する音、ロウソクを消す音、ホスピスで収録された環境音などが使用されている。ドラゴンの声は、Allenが創作した架空言語で語られ、旋律はゴスやガムランに影響を受けた低音域に据えられ、装飾的な音が上へと重ねられていく。こうした細密な手法は、アルバム・アートワークにおける点描にも通じるもので、シャワーの中や眠りに落ちる直前、会話の途中に至るまで、執拗に積み重ねられた小さな断片が、やがて巨大な全体像を形作っていく。

ピアノはエンジニアのKatie Von SchleicherによってFigure 8 Recordingで再録音され、ミックスはPaul Corleyが担当した。テクニカル・ディレクターのJim Freemanは、Bruce Schwartzのバレリーナ人形に着想を得たバスウッド製ロッド・パペットの制作において、首の可動部に4か月、肩の構造に5か月を費やしてAllenと共同制作を行った。Freemanが長年開発してきた自作LED照明システムは舞台上から人形劇を照らし、その作業中に無意識に口ずさんだ口笛は密かに録音され、アルバムの終盤に登場する。人形制作ではMiryam Moutillet、Lauder Weldonが参加し、ハイブリッドな頭部はDuygu Bayar Ekrenが手がけた。2023年の『Tin Iso』以降、Allenはニューヨークの実験的パペット・コミュニティに拠点を見出し、Jim Henson FoundationやLa MaMaからの支援を受けて活動を続けている。

『Osni the Flare』は、Tristan Allenが継続してきた世界構築を、驚くほどの統一感と精度で結実させた作品である。無数の要素がきらめくように結びつき、ひとつのアイデアから派生しながら同一世界を共有するファンタジー・シリーズのように展開される。本作は、ファンタジー映画を観て育った少年時代のAllenが思い描いていた理想、すなわち「人が楽器を演奏している音ではなく、幻想世界そのものが鳴っているような音楽」を現実のものとしている。パペッティアの技法である「真実の嘘を語る」ことを通じて、Allenは聴き手に、より原初的で直接的な体験へと誘う。Osniが人から神へと変容していく過程は、火の起源であると同時に、神話そのものの起源を描き出しているのだ。


TRACK LIST:

01. Osni Opening
02. Act I: Garden
03. Act I: Loon
04. Act II: Dragon
05. Act II: Pyre
06. Act III: Umbra
07. Act III: Rite
08. Act IV: Flood
09. Act IV: Everglow
10. Osni Closing

 

Tristan Allen’s new single “Act I: Garden” out now

 

Artist: Tristan Allen
Title: Act I: Garden

Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single

Buy / Listen: https://orcd.co/bv6kkwe

Tristan Allen – Act I: Garden [Official Video]
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=40kuu2fXbVY
Video directed by Travis Hood & Ross Mayfield
Technical direction by Jim Freeman

 


DAPHNIが2月6日リリースの新作アルバム『Butterfly』から新曲2曲「Good Night Baby」「Talk To Me」同時公開!

Photo by Fabrice Bourgelle

Photo by Fabrice Bourgelle

Caribouとしても知られるカナダ出身のプロデューサー/ミュージシャン、Dan Snaithによるダンス・ミュージック・プロジェクト、Daphni(ダフニ)が2月6日にリリースするニュー・アルバム『Butterfly』から新たなリード・シングルとして「Good Night Baby」と「Talk To Me」の2曲がビデオと共に同時公開された。

「Good Night Baby」は、プレイフルで明るい感触を持ちつつ、豊かな感情表現が印象的な楽曲。
ダンはこの曲について、「曲の完成形が最初のアイデアからどれだけ変化するかの好例」とコメントしている。

一方の「Talk To Me」は、極めてミニマルかつ緊張感のある構成で、ドラム、ベース(ウーブ音)、声、時折入るシンセだけで構築された対照的なトラック。ダン自身も、大きなサウンドシステムで鳴らした際に“これで完成”と確信したと語る。

これら両曲は、Daphniサウンドの幅広さと、ハウス/テクノのエレクトロニックな世界を横断する創造性を象徴するトラックとなっている。

 

Daphni’s new single “Good Night Baby / Talk To Me” is out now

Artist: Daphni
Title: Good Night Baby / Talk To Me
Label: PLANCHA / Jiaolong
Format: Digital Single
Listen / Buy: https://orcd.co/rnj9agn

DAPHNI – Good Night Baby
YouTube: https://youtu.be/x-YlWi6Rqdo?si=KAnQmP4b0ZKiWmrD
Video by Damien Roach aka @555×5555.

DAPHNI – Talk To Me
YouTube: https://youtu.be/GlBWLbG2WAo?si=Yr2kKmWukD7SzpqA
Video by Damien Roach aka @555×5555.

 

Daphni’s new album “Butterfly” is out February 6, 2026


Artist: Daphni
Title: Butterfly
Label: PLANCHA / Jiaolong

Cat#: ARTPL-247
Format: CD / Digital
CD Release Date: 2026.02.06
Price(CD): 2,200 yen + tax
https://orcd.co/abnd0vk

※ボーナス・トラック1曲収録
※解説付き予定


CARIBOUとは異なる衝動と自由!クラブとメロディのあいだを蝶のように舞うDAPHNIが描く、ダンス・ミュージックの現在形がここにある。 

昨年の夏のはじまり、Daphniとしては3年ぶりの新作となる楽曲「Sad Piano House」がリリースされた。Sofia Kourtesisとの初のコラボレーション曲「Unidos」を除けば、久々のDaphni名義での動きとなる。本曲はDaphniのカタログにおける自然な延長線上に位置づけられるもので、そのルーツはCherryの「Cloudy」、そしてそれに続くKelbinによるリミックスにまで遡る。Snaith自身や無数のDJによってフロアでプレイされるなかで、その楽曲構造の何かがダンスフロアに深い影響を与えてきた。「Sad Piano House」では、より捉えどころのない魅力を放つ、しなやかで歪んだピアノが用いられ、同様に強烈な効果を発揮しながら、現在も陶酔的なダンスフロア・アンセムとして鳴り響き続けている。

Cherryと『Butterfly』のあいだにはDaphni名義としては間が空いているが、その期間にはCaribouの最新アルバム『Honey』が制作・リリースされている。この作品では、Daphni的な即効性とダンスフロア志向の要素が、これまで以上にCaribouの音楽の隙間から顔を覗かせていた。そうした境界の曖昧化が導いたのが、『Butterfly』のリードシングル「Waiting So Long (feat. Caribou)」という興味深いコラボレーションである。一見すると意外な組み合わせだが、両者は同一人物、Dan Snaithである。この曲は、アイデンティティの混乱でも、自己陶酔でも、Snaithのラボで何かが事故的に起きた結果でもない。Snaith自身が、初めて「両方の名義に属する」と感じた楽曲であり、両方のファンに届くはずだと感じたからこそ生まれたものだ。彼はこれまで一度もDaphniの楽曲で歌ったことがなく、今回も歌うつもりで制作したわけではなかったが、それでもこの不思議なクレジットは自然に誕生した。

Daphniの音楽は常に、Snaithが長い時間を過ごしてきたダンスフロアの核心に直接訴えかけるための手段であり、その名声の拡大とともに、彼が相対するダンスフロアもまた広がり続けてきた。本作『Butterfly』は、そうした現在地だけでなく、Daphniとしての原点であるファースト・アルバム『Jiaolong』とも明確な親和性を持っている。『Jiaolong』がそうであったように、アイデアに満ち、刺激的で、Daphniというプロジェクトを一気に魅力的な存在へと押し上げたエネルギーが、ここにも息づいている。

『Butterfly』は、その多彩さと予想外の展開によって、Snaithを今なお極めて魅力的なDJたらしめている要素を余すことなく示す作品だ。「Clap Your Hands」は「Sad Piano House」のエネルギーを受け継ぎつつ、それを反転させ、Snaithのヒットメイカーとしての側面に潜む、荒々しく中毒性のある裏側を露わにする。それでも近年の彼の作品に通底する、遊び心と切迫感はしっかりと保たれている。一方、「Hang」では、コミック調のホーンが歓喜とともに解き放たれ、執拗で揺るぎない高揚感を生み出す。

さらに、より本道から外れた場所へと忍び込むような楽曲群も収録されている。Snaithは大きな舞台に立ちながらも、常にそうした道を探し続けてきた。「Lucky」は身をよじるように妖しく中毒的で、「Invention」は曲がりくねった回廊を軽やかに駆け抜け、「Talk To Me」は濁った闇の中で唸り、沈み込み、「Miles Smiles」はそのグルーヴへの絶対的な自信から、永遠に続いていくかのようだ。これらの楽曲には明確なピークや統一的な瞬間はなく、そもそも多くはダンスフロア向けとは言い難い。それでも、適切な環境で鳴らされたとき、夜通しで最も楽しい瞬間をもたらす可能性を秘めている。

そうした『Butterfly』の精神を凝縮したようなクラブ体験について、Snaithは次のように振り返る。
「このアルバムを仕上げていた頃、ドイツ・ヴッパータールのOpen Groundというクラブでロングセットをプレイしたんだ。ある意味、僕が理想とするクラブの“プラトニック・モデル”のような場所だ。完璧な音響を備えた中規模クラブを作るために、あらゆる決断が、惜しみないコストをかけてなされている。でもそれだけじゃなくて、ダンスミュージックが本来持つコミュニティ感覚を体現する、素晴らしい人たちによって運営されている。あの空間で、各地から集まった観客の前でプレイするのは本当に特別な体験だ。あそこでは何でもかけられる気がして、その夜はこのアルバムに入るほぼすべての曲の制作途中バージョンをセットで試した。もちろん、フェスティバルでの短いセットや、より荒々しい倉庫系クラブで、機能的な曲だけを叩き込むプレイも大好きだ。でもレコード作品としてのDaphniは、もっと広い意味でのダンスミュージックを考えたい。枠組みも、教会も、もっと大きくていいと思っている。機能的な曲と、より風変わりな曲を並べることが、アルバムでもDJセットでも、今の自分にとって一番面白いことなんじゃないかな。」

この感覚こそが『Butterfly』全体を通して最も強く感じられるものであり、SnaithのDJプレイを体験するたびに立ち現れるものでもある。Daphniという名義の誕生当初から、いやそれ以前から、試し、押し広げ、境界を探るスリルは常に存在してきた。『Butterfly』では、その精神があらゆるひねりと展開のなかに鮮やかに表れている。縦横無尽に飛び回りながらも、決して散漫にはならず、単なるダンスフロア用ツールの寄せ集めではなく、Snaithが持つあらゆる引き出しを凝縮した結晶として響く。そこにあるのは、きわめて人間的で、ひとつの明確なコンセプトに貫かれたもの──シンプルで、喜びに満ちた探求である。

Tracklist:

01. Sad Piano House
02. Clap Your Hands
03. Hang
04. Lucky
05. Waiting So Long
06. Napoleon’s Rock
07. Good Night Baby
08. Talk To Me
09. Two Maps
10. Josephine
11. Miles Smiles
12. Goldie
13. Caterpillar
14. Shifty
15. Invention
16. Eleven
17. Sad Piano House (Extended Mix)[Bonus Track]

 

Rainbow Disco Club 2026に出演!

Rainbow Disco Club 2026

日時:2026年4月17日(金)9:00開場/12:00開演~4月19日(日)19:00終演
会 場:東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ(静岡県)

出演(A to Z):
Antal & Hunee
Ben UFO
Daphni
Feline
Floating Points
Gerd Janson
HAAi
Helena Hauff
Jonathan Kusuma
Jonny Rock
Kikiorix
Mala
NC4K (Stones Taro & Lomax)
Sisi b2b Ouissam b2b Yamarchy
Suze Ijó
Wata Igarashi and Kuniyuki present The Melting Hours
+ Secret Artist

チケット:https://rainbowdiscoclub.zaiko.io/e/rdc2026

料金:

カテゴリー5 通し券: 25,000円(販売開始: 2025年11月4日(火)18:00)
カテゴリー6 通し券: 26,000円(販売開始: 2025年12月1日(月)18:00)
カテゴリー7 通し券: 27,000円(販売開始: 2026年1月13日(火)18:00)

通し券 (23歳以下): 18,000円(販売開始: 2025年9月10日(水)18:00)
グループ通し券 *4枚1組: 96,000円(販売開始: 2025年11月4日(火)18:00)
Day 2 & 3券: 24,000円(販売開始: 2026年1月13日(火)18:00)

場内キャンプ券: 6,000円
場外キャンプ券: 4,000円
場内駐車券: 8,000円
場外駐車券 A: 5,000円
場外駐車券 B: 5,000円

オフィシャルサイト:
https://www.rainbowdiscoclub.com/

 

Daphni(ダフニ):

Caribouとして知られるカナダ出身のプロデューサー/ミュージシャン、Dan Snaithによるダンス・ミュージック・プロジェクト。Caribouの内省的で緻密なサウンドとは対照的に、Daphniはクラブ・カルチャーの衝動と即興性を前面に押し出した名義であり、ハウス、テクノ、アフロビートなど多様な要素を縦横無尽にミックスすることで知られる。

2012年にアルバム『JIAOLONG』でデビューし、アナログ・シンセやサンプラーを駆使した生々しいグルーヴで一躍注目を集める。続く『Fabriclive 93』(2017年)や『Cherry』(2022年)では、DIY精神に満ちたエディット感覚とDJ的感性をさらに研ぎ澄まし、スタジオとフロアの境界を溶かすようなサウンドを展開してきた。

Daphniの作品は、Caribouにおけるメロディと構築の緻密さを保ちながらも、よりプリミティブで瞬間的なエネルギーに満ちている。Dan Snaith自身がDJとして世界中のクラブやフェスでプレイする中で生まれる音楽であり、ダンスフロアでの体験をそのままレコードに焼き付けるような生々しさを持つ。

2026年、最新作『Butterfly』ではCaribou名義の自分自身をゲストに迎えた楽曲「Waiting So Long (feat. Caribou)」を含み、両名義の境界を溶かす実験的かつ遊び心あふれる新章を提示している。


天空のコラボレーション | Julianna BarwickとMary Lattimore盟友2人による共作アルバム『Tragic Magic』が日本盤リリース決定

Photo by Rachael Cassells

Photo by Rachael Cassells

2019年に共に来日も果たしたアンビエント/エクスペリメンタル・ミュージックを代表する二人の音楽家、Julianna Barwick と Mary Lattimore による初のフル・コラボレーション・アルバム『Tragic Magic』が完成。
日本盤CDが2026年2月20日にリリースされることが決定(デジタル版は1月16日にリリース)。

長年にわたり互いの作品やツアーで交流を重ねてきた二人にとって、本作は“必然的に辿り着いた”共同制作と言える作品だ。録音はパリ・フィルハーモニー内「音楽博物館(Musée de la Musique)」の歴史的楽器コレクションへの特別アクセスを得て行われ、ヴィンテージ・ハープ、アナログ・シンセサイザー、声のレイヤーが有機的に重なり合う、きわめて親密で霊的とも言えるサウンドスケープが立ち上がっている。

先行シングル「Perpetual Adoration」「Melted Moon」はリリース直後から世界各国で高い評価を獲得。NPR All Songs Considered は「これまで実現していなかったことが不思議なほど完璧な組み合わせ」と評し、BBC 6 Musicのローレン・ラヴァーンは「時間をかけて開かれていく、絶対的にグロリアスな楽曲」とコメント。Uncut、Mojo(4つ星)、The Guardian、The Quietus、Pitchfork、Resident Advisor など主要メディアが相次いで本作を取り上げ、2026年を代表するアンビエント/実験音楽作品の一つとして位置づけている。

また Spotify「New Ambient」「Women of Ambient」、Apple Music「New Music Daily」など主要なデジタル・プラットフォームのプレイリストへの大量露出に加え、KEXP、BBC、NPR、WFMU、France Inter ほか各国ラジオ局でのヘビーローテーションも記録。2025年秋から2026年春にかけては、Le Guess Who?、Big Ears Festival を含む北米・欧州大規模ツアーが組まれ、ライブ面でも本作の評価を決定づけている。

『Tragic Magic』というタイトルが示す通り、本作は喪失、祈り、記憶、再生といったテーマを内包しながら、決して重く閉じた作品ではない。音が音を癒やし、共鳴が新たな光を生む。その過程そのものを丁寧にすくい上げた、二人のキャリアにおいても極めて重要な一作となった。

 

Julianna Barwick & Mary Lattimore
new collaboration album “Tragic Magic”



Artist: Julianna Barwick & Mary Lattimore

Title: Tragic Magic
Label: PLANCHA / InFiné

Cat#: ARTPL-250
Format: CD / Digital
CD Release Date: 2026.02.20 (CD) / 2026.01.16 (Digital)
Price(CD): 2,300 yen + tax

※解説付き予定


声とハープが天空で溶け合うような、静かで深い「魔法」の記録。

Julianna BarwickとMary Lattimore… 現代アンビエント/エクスペリメンタル・ミュージックを代表する二人のアーティストによる共作アルバム『Tragic Magic』は、それぞれが長年培ってきた表現を自然な形で重ね合わせた、極めて親密で完成度の高い作品である。

重ねられる声のレイヤーによって霊的とも言える空間を描いてきたJulianna Barwickと、ハープという伝統的な楽器を用いながら独自の感性で現代的な音世界を切り拓いてきたMary Lattimore。
本作では、どちらかが前面に出るのではなく、互いの音が静かに呼応しながら、一つの風景を形作っていく。

Juliannaのヴォーカルは言葉を超えた響きとして漂い、Maryのハープは旋律というよりも光や影のように空間に差し込まれる。
その音楽は、劇的な展開や強い主張を避けながらも、確かな感情の揺らぎと深い余韻を残す。
アルバムタイトルにある「Tragic(悲劇的)」と「Magic(魔法)」という相反する言葉は、本作の持つ二面性を象徴している。

楽曲は、静謐でありながら決して無機質ではない。
呼吸のようなリズム、音の残響、間(ま)の使い方が丁寧に設計されており、リスナーは音楽を「聴く」というよりも、その中に身を置く感覚を味わうことになる。
それは、瞑想的でありながら感傷に流れすぎない、非常にバランスの取れた表現だ。

それぞれがソロ作品で築いてきた評価やスタイルを持ちながら、『Tragic Magic』では「共に演奏すること」そのものが核となっている。
即興性と慎重さ、親密さと距離感。その絶妙な関係性が、本作に独特の緊張感と温度を与えている。

静かな音楽を愛するリスナーはもちろん、アンビエントやニューエイジ、現代音楽の文脈に親しんできた人々にとっても、長く寄り添う一枚となるだろう。
『Tragic Magic』は、過剰な説明を拒みながらも、聴く者それぞれの内側に異なる情景を呼び起こす、稀有なコラボレーション作品である。

Tracklist:
1. Perpetual Adoration
2. The Four Sleeping Princesses
3. Temple Of The Winds
4. Haze With No Haze
5. Rachel’s Song
6. Stardust
7. Melted Moon

All tracks written, composed, arranged, produced and performed by Mary Lattimore & Julianna Barwick. Except Rachel’s Song composed by Vangelis and Temple of the Winds written by Roger Eno.

Jacob Hochbrücker harp (Germany, 1728), Érard single movement harp (France, 1799), Érard double-movement harp (France, 1873), tuning bells of Pleyel chromatic harp (France 1900) performed by Mary Lattimore.
Roland corporation JUPITER analog synthesizer (Japan, circa 1982), Sequential Circuits PROPHET-5 analog synthesizer (USA, circa 1975) performed by Julianna Barwick

Sound recording, additional production and mixing by Trevor Spencer
Mastered by Heba Kadry

 

Julianna Barwick & Mary Lattimore – Live Session From San Diego, CA

Julianna Barwick & Mary Lattimore – Perpetual Adoration (Live Session From San Diego, CA)
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=KPEXlMIcFBs&list=RDKPEXlMIcFBs&start_radio=1

Julianna Barwick & Mary Lattimore – Melted Moon (Live Session From San Diego, CA)
YouTube: https://youtu.be/el8M-l41O90?si=2BPKCKhf4Pj8whDP

 

Julianna Barwick & Mary Lattimore:

Julianna Barwick(ヴォーカル)とMary Lattimore(ハープ)によるデュオ・プロジェクト。
それぞれがソロ・アーティストとしてアンビエント/エクスペリメンタル・ミュージックの分野で高い評価を受ける中、本プロジェクトでは声とハープというミニマルな編成を軸に、より親密で即興性を伴う音楽表現を追求している。

重なり合う声のレイヤーと、空間に溶け込むようなハープの響きは、旋律やリズムを前面に押し出すのではなく、音の余韻や間(ま)を大切にしながら、一つの風景を静かに描き出す。
アンビエント、ポスト・クラシカル、現代音楽の文脈を横断しつつ、感情の揺らぎや人間的な温度を内包したその音楽は、リスナーを深い内省へと導く。

『Tragic Magic』は、このデュオとしての表現が結実した初のフル・アルバムであり、二人の長年にわたる創作活動と相互理解が生み出した、静かで特別なコラボレーション作品である。


David MooreがRVNG Intl.より1月30日にリリースするピアノ・ソロ・アルバム『Graze the Bell』から新たなシングル「Offering」が映像とともに公開

Photo Credit: Nina Gofur

Photo Credit: Nina Gofur

Bing & Ruthのメンバーとして、そして近年はSteve Gunnとのコラボレーションでも知られるDavid Mooreがニューヨークの名門RVNG Intl.より1月30日にリリースするピアノ・ソロ・アルバム『Graze the Bell』から新たなシングル「Offering」が、映像とともに公開。

『Graze the Bell』は、Mooreが長年にわたるBing & Ruthでの活動や数多くのコラボレーションを経て、再びソロ・ピアノ表現へと立ち返った作品集。静かな反復、間、余韻を重視した演奏が特徴で、内省的でありながらも強い集中力を感じさせる内容となっている。

「Offering」は、変化と挑戦の時期に生まれた楽曲で、祈りのようなフレーズがゆっくりと展開していく。ピアノの響きそのものに意識を向けた、極めてシンプルで誠実な一曲。

ミュージック・ビデオはNick Vranizanとの共作。アルバム・アートワークに用いられているクロスステッチの質感や構造を映像表現へと落とし込んだ内容となっている。制作にあたって生成AIは使用されておらず、手作業と発想の積み重ねによって完成させた映像作品。

 

David Moore new single “Offering” out now

Artist: David Moore
Title: Offering
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital Single
Listen / Buy: https://orcd.co/grbovdr

David Moore – Offering (Official Video)  

YouTube: https://youtu.be/aDx1yv5QUAI?si=18xGrXNMs9954D4d
Directed by Nick Vranizan

 

David Moore’s new album “Graze the Bell” out January 30, 2026


Artist: David Moore
Title: Graze the Bell
Label: PLANCHA / RVNG Intl.

Cat#: ARTPL-249
Format: CD / Digital
CD Release Date: 2026.01.30
Price(CD): 2,200 yen + tax

※ボーナス・トラック1曲収録
※解説付き予定


長いアンサンブル活動を経て、再びピアノの“原点”へ帰還
魂を揺さぶる魅惑的なソロ・ピアノ曲集であり、David Mooreの芸術性を最も凝縮した作品

Bing & Ruthのメンバーとして、そして近年はSteve Gunnとのコラボレーションでも知られるDavid Mooreが、“最も純粋な自分自身”として向き合ったピアノ・ソロ作品が完成。
Bing & Ruthはこれまでの数々の作品において、しばしばその形態とサウンドを変化させてきた。最大15名編成まで膨らんだ時期もあれば、最終的にトリオとしての在り方に到達したこともある。最新作『Species』ではムーアのファルフィサ奏法が前面に押し出され、同名のEPではその楽曲を彼自身がソロで再解釈した。この長い「精製」のプロセスの中心には、常にムーアによるピアノへの作曲と理解が存在している。20年にわたるアンサンブルでの活動を経て登場した『Graze the Bell』は、ムーアにとっての“帰還”とも言える作品だ。それは特定の場所や時間への回帰ではなく、それらを超えた、より内側にある光の中心へ帰っていくような瞬間である。

『Graze the Bell』に収録された楽曲のいくつかは、当初Bing & Ruthのアルバムとして構想されていたが、最終的にはソロ作品として再構築されることになった。ムーアはピアノのみを用い、これまで長年培ってきた手法を拡張しようと試みた。「成長し続けたいんです。そして固定化した考え方に挑みたい」と彼は語る。実験精神を積極的に受け入れ、演奏により深い“存在感”を宿すために、彼はピアノとの向き合い方、そして人生そのものを見つめ直した。ムーアの音楽は譜面に基づき、人生からの経験を取り込んでいるが、そのインスピレーションの源はより言語化しがたい領域にある。彼はその“捉えがたい何か”を意識的に育み、トランスのような状態へ自然に入る力を身につけたという。ムーアはその意図をもってピアノの前に座れば、「数秒のうちに完全にそこへ行ける」のだと語る。

本作は、一音目から最後の音まで、ニューヨーク州マウント・ヴァーノンのOktaven Audioで録音された“獣のような”1987年製ハンブルク・スタインウェイモデルDの息を呑むような響きを基盤としている。それは部分的に、時に“沈黙に触れる”ような彼の繊細な奏法に由来する。ムーアの優美なアプローチは音に空間を与え、多くの奏者が見過ごしてしまうようなピアノの色合いを浮かび上がらせる。これらのニュアンスは、グラミー受賞エンジニアBen KaneとアシスタントOwen Mulhollandによる録音・プロダクションによってさらに引き出された。彼らはムーアの実験的姿勢を後押しするように、ピッチ補正ソフトウェアをあえて“誤用”し、ピアノの音域ごとの音色をオーケストレーションする手法を用いた。

「graze the bell(ベルにかすかに触れる)」というフレーズは、数年前に突然ムーアの心に浮かび、詩的な響きを伴って彼の中に留まり続けた。人生はいつか何かに到達する「頂点」に向かう旅だという考えを、彼は長い間信じつつも次第に疑うようになった。いま彼は、“いまここにいること”にこそ確かな実感を見出している。「山頂なんて存在しないし、そこへ続く道もない。ただ、運が良ければ、時折ベルにふれることができるかもしれない――それだけなんです」と彼は綴る。その気づきはピアノ演奏にも取り込まれている。今作では、自身の癖、そして楽器そのものの癖をも受け入れ、微細な音、素朴なジェスチャー、幸運な偶然を大切にしている。

カバーに用いられている刺繍は、ノースカロライナ州の海岸で凧揚げをする妻を描いたものだ。アルバムのミックス作業と並行し約10カ月をかけて一針ずつ縫われており、その期間に起きた個人的な出来事――悲しみと希望の両方――が、その手仕事に織り込まれている。またムーアは双極性障害とも向き合っており、このアルバムの制作と刺繍の作業は、彼にとって瞑想的で癒やしをもたらす営みでもあった。

ムーアのピアノ演奏は、彼自身の経験を示す“隠された地図”のようなものであり、反復するメロディは、音階の空間をめぐりながら彼自身、そして聴き手を導いていく。ムーアの音楽は内に眠る感情を揺り動かし、私たちを共有する中心へと呼び戻す。人間性が日常的に揺さぶられ、損なわれてしまう時代にあって、『Graze the Bell』は私たちが本来の「帰るべき場所」と知っている心の響きを呼び覚ます。

Tracklist:

01. Then a Valley
02. Graze the Bell
03. No Deeper
04. Offering
05. Will We Be There
06. All This Has to Give
07. Rush Creek
08. Being Flowers
09. Pointe Nimbus (Bonus Track)

 

David Moore:

David Mooreはニューヨークを拠点とするピアニスト/作曲家で、ミニマル・アンビエントを基盤に独自の音楽世界を築いてきた。2006年に自身のアンサンブルBing & Ruthを結成し、最大15名編成まで拡張するなど多様な編成を経ながら、反復構造、空間性、テクスチャを重視した作曲手法を発展させてきた。2014年の『Tomorrow Was the Golden Age』が高い評価を得た後も、アンサンブルとソロの双方で活動を続け、近年はSteve Gunnとの共同作品やCowboy Sadnessでの演奏など幅広いプロジェクトに参加している。

Mooreの創作の核には常にピアノがあり、譜面に基づく構築性と、集中状態の中で生まれる即興的な感覚が共存する。音の揺らぎや沈黙に近いニュアンスを積極的に取り込みながら、自身の内面と向き合うようなアプローチを追究してきた。

現在は長年の探求を踏まえ、再びピアノを中心に据えた表現へ回帰しており、その流れの中でソロ・アルバム『Graze the Bell』が生まれている。


Lucrecia DaltがY La BambaのLuz Elena Mendoza、Niño de Elche、そしてVictor Herreroとともに最新アルバム収録の「caes」を再構築した新たな作品「caes (a suerte)」を突如発表!

Photo by Louie Perea

Photo by Louie Perea

現在数々の2025年の年間ベストに選出されている、デヴィッド・シルヴィアンを共同プロデューサーに迎えたLucrecia Daltのニュー・アルバム『A Danger to Ourselves』に収録されている「caes」をY La BambaのLuz Elena Mendoza、Niño de Elche、そしてVictor Herreroとともに再構築した新たな作品「caes (a suerte)」を突如発表しました。
すでに公開されているオリジナル版、そしてNick Leonによるリミックスを加えた3曲入りEPとしてデジタル・リリースされています。

「もし落ちるとしたら、あなたはどこに落ちる?」

『A Danger to Ourselves』が残した緊張と余韻、その影から立ち現れるようにして生まれたのが、Y La BambaのLuz、Niño de Elche、そしてVíctor Herreroによって再構築された新たな作品「caes (u suerte)」である。

Camille MandokiをフィーチャーしたDaltの不協和で陶酔的なオリジナルをいったん解体し、「caes (u suerte)」はその核心だけを丁寧にすくい取る。幾重にも折り重なる魅惑的なヴォーカル・ハーモニーが楽曲を包み込み、質感を帯びたミニマルなパーカッションの断片と、Herreroによる静謐で注意深いアコースティック・ギターが、確かな重心を与えていく。そこに立ち上がるのは、過剰な装飾を排した、親密で張りつめた音の空間だ。

「caes (a suerte)」は、危うさとともに歩んできたLucrecia Daltの一年を静かに締めくくる“ブックエンド”のような存在でもある。本作は、2026年3月・5月・6月に予定されているUS、UK、ヨーロッパ・ツアーの発表と呼応しながら、同時に彼女自身の誕生日という私的な時間とも重なり合う。公と私、構築と解体、その境界線に立つ一曲と言えるだろう。

今、耳を澄まし、その落下をたどってほしい。
最もリアルで、最もシュールな場所へと届く音に身を委ねながら。

 

Lucrecia Dalt New EP “caes” out now


Artist: Lucrecia Dalt
Title: caes EP
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Format: Digital EP
Listen / Buy: https://orcd.co/08nqvrx

Track List:
01. Lucrecia Dalt – caes (featuring Camille Mandoki)
02. Y La Bamba, Niño de Elche, Victor Herrero, Lucrecia Dalt – caes (u suerte)
03. Lucrecia Dalt – caes (Nick León Dub)

Music by Lucrecia Dalt and Alex Lazaro
Mastered by Heba Kadry, NYC (track 1) and Kassian Troyer, Berlin (tracks 2 & 3)
All instruments performed by Lucrecia Dalt except:
Percussion by Alex Lazaro
Electric bass and contrabass by Cyrus Campbell

Lucrecia Dalt, Y La Bamba, Niño de Elche, Victor Herrero – caes (u suerte) [Official Audio]

YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=if4aj9Obzlo

 

Lucrecia Dalt New Album “A Danger to Ourselves”


Artist: Lucrecia Dalt
Title: A Danger to Ourselves
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-238
Format: CD / Digital

※日本盤ボーナス・トラック2曲収録
※解説:野田努 (ele-king)
※歌詞・対訳付き

Release Date: 2025.09.05
Price(CD): 2,200 yen + tax


2022年にリリースした『¡Ay!』が英『The Wire』で年間ベスト1位を獲得し、MUSIC MAGAZINE誌でもロック(ヨーロッパほか)で年間ベストに選出されるなど一躍注目を集めたコロンビア出身、ドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、Lucrecia Daltの待望の新作アルバム。
デヴィッド・シルヴィアンを共同プロデューサーに迎え、フアナ・モリーナやCamille Mandoki等豪華ゲスト陣も参加し、集大成であると同時に出発点とも言える新たな傑作が完成。

コロンビアのペレイラで生まれたルクレシア・ダルトは、音楽愛好家の家庭で育ち、9歳のときにギターを手にするよう勧められた。ダルトはこの創造的な衝動に従い、コンピュータを使った制作に魅了され、土木技師としての急成長のキャリアを捨て、メデジンからバルセロナ、そして最終的にはベルリンへと移り住み、そこで自身の独特で冒険的なサウンドを発展させた。彼女の作品は、RVNGに移籍してから『Anticlines』(2018年)、『No era sólida』(2020年)、そして2022年に発表した特筆すべき画期的なSFボレロ・アルバム『¡Ay!』の3作をリリースし、その過程で、『On Becoming a Guinea Fowl』(2024年)、HBOのシリーズ『The Baby』(2022年)、そして近日公開のサイコホラー『Rabbit Trap』などの映画音楽制作にも活動の幅を広げ、サウンド・インスタレーションやパフォーマンスでは、彼女の光り輝く転調と独特で進化するヴォーカル・アプローチを披露している。

このたびリリースとなる『A Danger to Ourselves」は、ダルトが『¡Ay!』のツアー中の生活や新しい人間関係の形成期に書き留めた断片的な宣言から生まれた。彼女は2024年1月に、これらの親密な断片を音楽的な構成に結晶化させ始め、目的のある曲群を徐々に形にしていった。アルバムのサウンド構成は、コラボレーターのAlex Lázaroが提供するダイナミックなドラム・ループを基盤としており、そのパーカッシヴなバックボーンは、『¡Ay!』と同様、ダルトの重層的なヴォーカルのキャンバスとなった。従来のメロディックな構造に従うのではなく、このアルバムはベース・ライン、リズム、作曲デザインの相互作用によって音楽性を生み出している。大胆なプロダクションの選択と緻密なレコーディング・テクニックによって、声と楽器が新たな深みと輝きをもって調和する、ダルトの妥協のない音の明瞭さへの探求を明らかにしている。

明確に反コンセプチュアルな『A Danger to Ourselves』は、ダルトが音楽そのものに遮るもののない集中を導く詩的な本能であり、楽曲の枠組みを超越するボーカルと、原始的でロマンチックなスリルのきらめく響きを探求している。ダルトの細部への明晰なこだわりは、あらゆる小節に感じられ、献身的な姿勢が同心円を描きながら、個人的なものと霊的なものを統合する場を形成している。直感的な実験から生まれたこのアルバムは、シンプルなジェスチャーと複雑な構成を用いて、スペイン語と英語の間を伸縮自在なサウンドスケープと魅惑的な聴覚コラージュを通して行き来する「divina」のように、彷徨うようなラインを織り成している。

アルバム・タイトルは、デヴィッド・シルヴィアンの歌詞「cosa rara」から生まれたもので、人生の儚さ、愛の揺らぎ、奇跡への憧れを象徴的に映し出している。『A Danger to Ourselves』は、こうした超越的な状態を映し出し、人間の複雑な絡み合い、より啓示的な内面世界へ向かうドーパミン・スパイラルや一般的な経路からの解放への願望を屈折させている。高名なアーティストが多数参加したコラボレーションのコラージュであり、シルヴィアン自身も『A Danger to Ourselves』で共同プロデューサーとミュージシャンの二役を演じた。また、フアナ・モリーナが「the common reader」で共同作曲と演奏を、Camille Mandokiが「caes」でヴォーカルを、Cyrus Campbellがエレクトリック・ベースとアップライト・ベースの基礎を、Eliana Joy が複数のトラックでバッキング・ヴォーカルとストリングス・アレンジを担当している。

『A Danger to Ourselves』の光り輝く深淵において、ダルトは、音の錬金術を通して個人的なものが普遍的なものとなる深遠な変容を演出している。このアルバムは、集大成であると同時に出発点でもあり、彼女のこれまでの実験的な旅が、驚くほど親密でありながら広大なものへと収束する入り口でもある。感情的な啓示が網の目のように張り巡らされており、各曲は、ダルトの歌声が新たなハーモニーの領域を超えて啓示を体現する、脆弱性の的確に示している。従来の境界を超えた直感の生きた記録を創り上げ、音楽が鏡となり窓となる世界へと導いている。


TRACK LIST:

01. cosa rara (ft. david sylvian)
02. amorcito caradura
03. no death no danger
04. caes (ft. camille mandoki)
05. agüita con sal
06. hasta el final
07. divina
08. acéphale
09. mala sangre
10. the common reader (ft. juana molina)
11. stelliformia
12. el exceso según cs
13. covenstead blues
14. mabe fratti − cosa rara (en la playa) *
15. cosa rara (matias aguayo’s dopamine dub) *

* = Bonus Track

Concept by Lucrecia Dalt
Music by Lucrecia Dalt and Alex Lazaro
Produced by Lucrecia Dalt and David Sylvian
Mixed by David Sylvian
Mastered by Heba Kadry, NYC
Lacquers cut by Josh Bonati *Vinyl only credit
Cover photo by Yuka Fujii
Photo retouching by Louie Perea
Design by Will Work For Good

Lyrics and vocals by Lucrecia Dalt except “cosa rara” by Lucrecia Dalt and David Sylvian; and “the common reader” by Lucrecia Dalt and Juana Molina
Vocals on “the common reader” by Lucrecia Dalt and Juana Molina
Vocals on “caes” by Lucrecia Dalt and Camille Mandoki
Backing vocals on “amorcito caradura”, “no death no danger” and “covenstead blues” by Eliana Joy
Backing vocals and howls on “divina” by Alex Lazaro

All instruments performed by Lucrecia Dalt except:
Percussion by Alex Lazaro
Feedback guitar on “cosa rara” by David Sylvian
Electric guitar solo on “covenstead blues” by David Sylvian
Electric guitar on “stelliformia” by Alex Lazaro
Electric bass and contrabass by Cyrus Campbell except
Electric bass on “mala sangre” by William Fuller
Soprano and tenor saxophone by Chris Jonas
Violin by Carla Kountoupes and Karina Wilson
Cello by Amanda Laborete
Palms and finger snaps by David Sylvian and Alex Lazaro

All instruments and vocals recorded by Lucrecia Dalt except strings recorded by Marc Whitmore and vocals by David Sylvian, Camille Mandoki and Juana Molina by the artists themselves.
String arrangements in “hasta el final” by Lucrecia Dalt and Eliana Joy

 

 


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