脳の病、もやもや病を患い、2度の脳の手術後、一時は言語能力、運動能力を失い、音楽を理解することさえ出来なくなったというLAのビートメイカー、TOKiMONSTAが、その人生最大の苦境を乗り越え完成させた新作『Lune Rouge』。
10/6発売となります日本盤のボーナス・トラックに、日米をまたにかけ活動するトラックメイカー、Qrionによるリミックス、We Love (feat. MNDR) [Qrion Remix]の収録決定致しました。『Lune Rouge』は10/6発売です!

Qrion:qrion_artist
北海道は札幌出身のトラックメイカー。高校生の頃から携帯電話のアプリを使って趣味で音楽を創り始める。程なくツールをアップグレードして、本格的な音楽制作へとシフトし、ネットを通じて自身の楽曲をシェアし始める。
高校在学中にー(red)と一(blue)、2枚のEPをSenSeから2週連続でリリース。10代の繊細な心境、女性の感性に留まらないメロディがインターネット・ユーザーを中心に注目を集め、初ライヴからすぐにエレクロニック・ミュージックを主としたアーティストが国内外より数多く出演する「Out of Dots 2013」に出演。ライヴも各地で精力的に行う。2014年5月にミニアルバム「sink」をフリーダウンロードでリリース。Qrionの世界をより深く、海に沈んでいくような5曲に、京都のトラックメイカーMadegg、エレキネシスでも共演を果たしたカナダのi am robot and proudらがRemixerで参加し、レーベルのサーバーが一時ダウンする程ダウンロードされ話題になる。Twitterでのふとした交流からカナダのプロデューサーRyan Hemsworthとの共作「Every Square Inch (feat. Qrion)」をsoundcloud上にて発表し、一気に注目を集め、その後もPorter Robinson、How To Dress Well、Giraffage等のリミックスを手がけるなど、国内外の数多くのアーティストとの交流を果たしている。
2015年3月にはサンフランシスコ公演を成功させ、同年5月にはアメリカ・ツアー(サンフランシスコ・NY・シアトル)を慣行し、6月にはGiraffageの来日公演に出演、7月には1st E.P「Q」をタワーレコードの一部店舗のみの限定盤CDをリリースし、即完。そしてサカナクション主催のイベント「NIGHT FISHING」に出演した後、サカナクション『懐かしい月は新しい月 ~Coupling & Remix works~』にリミキサーとしても参加した。
2016年からは拠点をサンフランシスコに移し、SXSWへの出演を皮切りに、Moogfest、NoisePopなどのフェスティヴァルへの出演の他、盟友Giraffageとの北米ツアーも成功をおさめる。今年の8月にはロサンゼルスのエレクトロニック・ミュージック・カルチャーを代表するフェスティヴァルである「HARD Summer 2017」にも出演を果たした後、8/30に2年ぶりの新作EP『Just a Part of Life』をMoving Castleから発表。10月にはサンリオピューロランドで開催される「Pink sensation 2017」への出演が決定している。

公開されました(2017/10/10)

 

ARTPL-095
Artist: TOKiMONSTA
Title: Lune Rouge

Cat#: ARTPL-095
Format: CD / Digital

※ボーナス・トラックQrion Remix収録
※解説・歌詞・対訳付き

Release Date: 2017.10.06
Price(CD):
2,200yen + tax

Payment: PayPal / Shipping Wordlwide: Post (small packet)

「Lune Rougeは私がこれまで全ての経験を経て辿り着いた頂点である」

“世界最先端の女流ビートメイカー”と称され、世界中でその名を馳せるTOKiMONSTAが難病を乗り越え、待望の新作「Lune Rouge」を完成!
かつてはFlying Lotus主宰Brainfeeder初の女性アーティストとして注目を集めた彼女が様々な経験を経てモダンとオールドスクールな感性を融合し、ぐっとポップに踏み込んだ華麗なネクスト・ステップ

LAを拠点に活動している女性ビートメイカーJennifer Leeによるソロ・プロジェクト、TOKiMONSTA。
かつてはFlying Lotus主宰のBrainfeeder初の女性アーティストとして注目を集め、2010年に『Midnight Menu』(Listen Up! / Art Union)でデビューを果たし、西海岸ビート・シーンの中心へと躍り出る。翌年BrainfeederからリリースされたEP『Creature Dreams』ではGavin Turekをヴォーカルにフィーチャーし、アルバムでのアプローチをさらに拡張。2013年にはEDM系のレーベルUltra Records(現在はUltra Musicに改名)からセカンド・アルバム『Half Shadows』を発表。マーク・ロンソンの楽曲への参加も話題となったNYのエレクトロニック・アーティスト、Amanda Lucille WarnerによるMNDRや御大Kool Keithをフィーチャーし、ややダークな色合いのサウンドを見せた。その後ミニ・アルバム『Desiderium』、『FOVERE』ではJessie Ware、Anderson Paak、Kelly Rowland等とコラボレーションを果たし、ピッチシフトしたヴォーカル・サンプルをエレガントに配置し、自身のサウンドに新しいテクスチャを追加した。

そして4年ぶりのサード・アルバムとなる『Lune Rouge』にはそれらの要素が全て繋がっており、本人曰く「全ての経験を経て辿り着いた頂点」と語っている。これまで彼女は優れたメロディ・メイカーでありながらも、ポップさに一定の距離を取っていたが、本作では躊躇無く踏み込み、新たな領域へと到達した。
先行シングルとなったマレーシアのR&Bシンガー・ソングライターYunaをフィーチャーした「Don’t Call Me」では轟くようなパーカッションとYunaのシルキーなヴォーカルのタペストリーと融合し、ドリーミーで幽玄な世界観を構築し、前作に続き参加しているMNDRをフィーチャーした「We Love」では小気味良く跳ねるビートとAmandaのパワフルなヴォーカルを基軸にまばゆくギャラクティックなサウンドを展開。その他にもJoey Purp、Isaiah Rashad、Selah Sue、SAINTS、Ambré Perkins、IO Echoなど様々なヴォーカリスト、ラッパーをフィーチャーし、メロウ且つソウルフルなテイストとリリカルで浮遊感に満ちたサウンドを織り交ぜ、カラフルで緩急の効いた構成に仕上げている。

実は本作の制作を始めた直後、彼女は脳底部に異常血管網がみられる脳血管障害「もやもや病」を煩い、二度の大きな脳の手術とリハビリを経てこの作品を完成させた。人生最大の困難を乗り越え、キャリアの全てを結実させ完成させたこの作品は間違いなく現時点での彼女の集大成である。


TRACK LIST:

01. Lune
02. Rouge
03. Thief (feat. SAINTS)
04. I Wish I Could (feat. Selah Sue)
05. We Love (feat. MNDR)
06. Bibimbap
07. NO WAY (feat. Isaiah Rashad, Joey Purp, & Ambre Perkins)
08. Don’t Call Me (feat. Yuna)
09. Rose’s Thorn
10. Early to Dawn (feat. Selah Sue)
11. Estrange (feat. IO Echo)
12. We Love (feat. MNDR) [Qrion Remix] *

* = Bonus Track

 

TOKiMONSTA:

TOKiMONSTA

photo by Nikko La Mere

LAの南海岸出身の韓国系アメリカ人ジェニファー・リーによるソロ・プロジェクト。トキモンスタの”トキ”とは韓国語でウサギの意味で、そこへモンスターを合わせて命名した。幼少からクラシック・ピアノ、クラリネット、ギター、ドラム等を習うことのできる恵まれた環境で音楽的素養を身につけた後、ヒップホップ、初期のレイヴ・シーン、そしてエレクトロニック・ミュージックに感化され、ビートメイカー/プロデューサーとしての活動を開始する。クラシック・ピアノのバッググラウンドを活かした叙情的なメロディと、生楽器、パーカッション、デジタル機器、そしてアナログ・レコードまでを使用し構築するサウンドは、その美貌も相まって注目を集め、Flying Lotus主宰Brainfeeder初の女性アーティストとなる。2010年にはRed Bull が主催するミュージック・アカデミーRed Bull Music Academyへ参加、そしてファースト・アルバム『Midnight Menu』をリリース。一躍西海岸ビート・シーンの中心へと躍り出て、その人気は瞬く間にヨーロッパや日本へも波及し、初来日も果たす。2011年にはBrainfeederからEP『Creature Dreams』を発表。2012年には坂本龍一、Shing02と大飯原発再稼働反対トラックを制作した。その後SkrillexやDiploとのツアーを経て、コーチェラなど様々なフェスティヴァルへも出演。2013年にはセカンド・アルバム『Half Shadows』をUltra Recordsからリリースした。順調な活動をしていたが、サード・アルバムの制作に取りかかった2015年の後半に脳血管障害「もやもや病」を発病。二度の大きな脳の手術とリハビリを乗り越え回復し、本作『Lune Rouge』を完成させた。

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