“不動産”なる奇妙な名前を持ったリアル・エステイトは、ハドソン川を挟んだニューヨークの西隣、ニュージャージー州郊外の幼馴染みによって結成されたバンドだ。ソングライティングを担当するヴォーカル/ギターのマーティン・コートニー、ギターのマット・モンデナイル、ベースのアレックス・ブリーカーの3人は、高校時代から数多くのバンドでプレイしてきたが、その中には、ウィーザーのファースト・アルバムを全曲コピーする“ブルー・アルバム・バンド”なるバンドや、現在はヴィヴィアン・ガールズのメンバーとして活躍するキャシー・ラモーンの16歳の誕生パーティーで結成された、ストロークスのコピー・バンドも含まれていたという(ちなみに、先日XLから南北戦争をテーマにしたセカンド・アルバムをリリースしたタイタス・アンドロニカスのメンバーも当時からの知り合いで、マーティンは一時期、タイタス・アンドロニカスに在籍していたこともあるそうだ)。

その後ワシントン州オリンピアの大学へ通っていたマーティンだったが、卒業後に地元でマット、アレックスと再会。マットの大学時代の友人だったドラマーのエチエンヌ・ピエール・デュゲイを誘って、リアル・エステイトを結成している。マーティンがワシントン州の大学へ通っていたことを考えると、どうしても90年代にサブ・ポップから作品をリリースしていたサニー・デイ・リアル・エステイトを連想せずにはいられないバンド名だが、何を隠そう、マーティンの両親は実際に不動産業を営んでおり、バンド結成当時、マーティン自身も宅建免許の資格を取るための勉強をしていたことに由来しているそうだ。