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dip in the poolが1997年にリリースしていたアルバム『Wonder 8』を現代にアップデートした作品『8 red noW』が10/20リリース決定

Photo by Adi Putra

Photo by Adi Putra

近年は世界的な再評価も高まっている木村達司(track)と甲田益也子(vo)によるデュオ、dip in the poolが1997年にリリースしていたポップでカラフルなアルバム『Wonder 8』から6曲を抜粋しリマスタリング、そして新曲2曲を追加してアップデートした作品『8 red noW』が10月20日にリリース決定しました。

なお、この秋〜冬に開催されるツアー『Departures』の初演である、10月8日Billboard Live TOKYOでのワンマン・ライヴ会場で先行発売も決定しております。

 

dip in the pool “8 red noW” 10/20 release


Artist: dip in the pool
Title: 8 red noW
Label: PLANCHA / grandisc
Cat#: ARTPL-158
Format: CD
Release Date: 2021.10.20
Price(CD): 2,300 yen + tax

※歌詞カード付き
※正方形紙ジャケット仕様(帯付き)


海外からの再評価が進み、国内外の様々なアーティストからラブコールを受けているdip in the poolが1997年にリリースしていたポップでカラフルなアルバム『Wonder 8』から6曲を抜粋しリマスタリング、そして新曲2曲を追加してアップデートした新たな8つのワンダフルな曲世界『8 red noW』。

1983年に作/編曲を担当する木村達司(track)と、モデル、女優としても活動している作詞担当の甲田益也子(vo)によって結成されたデュオ。86年にイギリスの名門ROUGH TRADEよりデビューし話題となった。木村達司が構築する巧みなトラックに甲田益也子の幻想的なヴォーカルを融合させる確固たるスタイルで、マイペースに活動を続け、今日までに計10枚のアルバムをリリース。昨今の80年代日本音楽の世界的評価の流れもあり、近年はVisible Cloaksと共作するなど、海外からの再評価が著しく、国内外から脚光を浴びている。

90年代後半に一時期活動を休止し、2011年に再開したのだが、その休止前最後にリリースしていたのが『Wonder 8』である。ドリーム・ポップやアンビエントなどにリンクする幽玄的なサウンドを披露してきた彼らだが、『Wonder 8』ではそういった要素は残しつつも一際ポップなサウンドを見せている。小気味良いビートと様々な音色がシンプルながら綿密にレイヤードされたトラックに、たおやかなヴォーカルが漂う心地よくカラフルな音世界。本作『8 red noW』は『Woder 8』から6曲を抜粋し、リマスタリングし、2021年9月にリリースした、最新曲で、1992年にMr.Fingers名義でリリースされたLarry Heardのリリカルなチルアウト・ハウスのカヴァー「What about this love」、そして兼ねてから交流が深く、日本でライヴ共演も果たした、モントリオールを拠点に活動しているプロデューサーCFCFとの共作曲「Colour of Life」を追加収録し、新たな8曲にアップデートした作品。

元々は97年の作品であるにも関わらず、全く色褪せることはなく、時代が転換したこともあり、むしろ現代的にすら感じられ、時を超えて聴かれるべき新鮮な息吹を放っている。

清水靖晃、Satoshi Tomiie、窪田晴男、バカボン鈴木、水政創史郎、古川初穂、赤木りえ、松田幸一、CFCFが参加。

アートワーク/アート・ディレクションは盟友Mic*Itayaが担当。


TRACK LIST:

01. Lucy
02. What about this love
03. I feel so good
04. Spring of love
05. 緑の光線
06. She’s a fruit
07. On LINE
08. Colour of life

Guest Musicians:
Yasuaki Shimizu, Satoshi Tomiie, Haruo Kubota, Vagabonde Suzuki, Soshiro Mizumasa, Hatsuho Furukawa, Rie Akagi, Kohichi Matsuda and CFCF

 

dip in the pool tour 2021“Departures”

Departures TOKYO

日程:2021年10月8日(金)
会場: Billboard Live TOKYO
時間:
1stステージ Open 14:00 / Start 15:00(当初の予定から変更となっております)
2ndステージ Open 17:00 / Start 18:00(当初の予定から変更となっております)

チケット:
サービスエリア 6,000円
カジュアルエリア 5,500円(1ドリンク付き)
配信ライヴ 2,800円

出演:dip in the pool
Member:
甲田益也子(Vo.)
木村達司(Key.)
ゲスト
Daniel Baeder(Dr.)
松井敬治(Ba.)
窪田晴男(Gt.)
角銅真実(Vib./etc.)

詳細:http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=12861&shop=1

Departures GATE 02 KYOTO

日程:2021年11月13日(土)
会場: Moxy Kyoto Nijo https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/ukyox-moxy-kyoto-nijo
時間:Open 17:30 / Start 18:30
料金:3,800 yen(+1 drink fee)
チケット:★ご予約は下記メールアドレスまで①予約公演名[Departures / dip in the pool] / ②お名前 / ③人数 / ④お電話番号 をお知らせください。
Mail : info@moxynijo.com Tel. : 075-801-2200

出演:dip in the pool / 角銅真実

Departures GATE 03 SAPPORO

日程:2021年12月5日(日)
会場: Precious Hall http://www.precioushall.com/
時間:Open 18:30 / Start 19:30
料金:3,800 yen
★全自由席となりますので当日会場エントランスにて入場料をお支払いください。
Tel.:011-200-0090

出演:dip in the pool / Kuniyuki

●コロナ禍による影響で開催日時が変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
●文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

 

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dip in the pool:
1983年に作/編曲を担当する木村達司(track)と、作詞担当の甲田益也子(vo)が結成したデュオ。独特の音楽センスとファッショナブルなヴィジュアルが話題を呼び、86年にイギリスはROUGH TRADEよりデビュー。国内では86年MOON RECORDS(現在はワーナーミュージック内のレーベル)よりデビューアルバムをリリース。88年にTV-CMに使用されたシングル「Miracle Play ~ 天使の降る夜」で大きな人気を集めた。
過去にレコーディング参加したミュージシャンは、佐久間正英、清水靖晃、窪田晴男、富家哲、トニー・レヴィン、ミノ・シネル、モーガン・フィッシャー、ピーター・シェラー(アンビシャス・ラバーズ)、といった個性豊かな実力者ばかりであった。
マイペースな活動と並行して、甲田益也子が89年に映画『ファンシイダンス』で役者としてもデビューし、映画『白痴』では主演をつとめた。木村達司は他アーティストのプローデュース、アレンジやCM、映画音楽制作等、個々の活動も多彩に展開している。
MOON RECORDSでアルバム4枚、EPIC SONY (現在のEPIC RECORD)で3枚、EAST WORKSでアルバム1枚を発表。98年にはEAST WORKSより作曲及びプロデューサーに細野晴臣、清水靖晃、テイ・トウワ、ゴンザレス三上、ピーター・シェラー、etc.という豪華な顔ぶれを迎えた甲田益也子のソロアルバムをリリース。
その後の活動休止を経て2011年に本格的に再始動、14年ぶりになるアルバム『brown eyes』をリリース。
2013年には木村達司がモーガン・フィッシャー、安田寿之と共にアンビエント・エレクトロニカ・アルバム『Portmanteau』をリリース。甲田益也子がゲストボーカルとして4曲参加している。
2015年1月に伊藤ゴロー、古川初穂らをゲストに迎えた10枚目のアルバム『HIGHWIRE WALKER』をリリース。
2016年にアムステルダムに本拠を置き世界中に多くのファンを擁する復刻レコード専門レーベルMusic From Memoryから89年に発表した『On Retinae』が12 inch・シングルとしてリイシューされ世界的に再評価される。
2017年にはアメリカのアンビエント・デュオVisible Cloaksからの依頼を受けシングルを共作リリースし、来日イベントでは共演も果たしている。
2018年、オーストラリアはメルボルンとシドニーのでのフェス、イベントに参加。
2019年、フランスはパリ、スウェーデンはストックホルムでのフェス参加、ライブ公演を行う。
2020年、カナダの奇才、CFCFとの共作曲をdip in the pool名義としては4年振りにシングルをリリース。
また、世界を三つのタイムゾーン(JST for Asia, Oceania, CET for Europe, Africa, CDT for North and South America.)に分け、それぞれのゾーンに向けたオンラインライブ配信=バーチャル・ワールドツアー ‘Around the World in a Day’ を開催し話題となる。
2021年、9/24リリースのシングル「What about this love」を含むニュー・アルバム『8 red noW』を10/20にリリース。

 


MR TWIN SISTERがクラブ・ミュージックへとアプローチした新曲「Polvo」をリリース!


NYを拠点に活動するエクスペリメンタル・ポップ・グループ、MR TWIN SISTERのニュー・シングル「Polvo」がリリース。
これまでのスタイルを踏襲しつつ、本格的なクラブ・ミュージックへとアプローチしており、バンドのターニング・ポイントになるであろう曲です。

この曲はスペイン語で歌われていて、「Polvo」とはスペイン語で「ほこり」の意味。
私たちが常に死骸の粒子が肺を循環していると考えことがいかに奇妙かについて歌っており、シンガーのエステラは、
「『ポルボ』は、死がどのように生命を刺激するか、私たち全員がどのように繋がっているか、そして生きるためにどのように死ななければならないかについてです」
と述べています。

このような畏敬の念は、音楽そのものにも反映されています。しかし哲学的でも内省的でもなく、Bjorkが初めてクラブ・ミュージックに挑戦したときの恍惚とした憧れのように、エステラが幼少期にエルサルバドルで買ったクンビア・ミックスの影響を受けた尖ったダンス・ソングです。

また、この曲は近い将来リリースが予定されているというニュー・アルバム『Al Mundo Azul』に収録される予定です。

 

Mr Twin Sister – Polvo [New Single]

Aritist: Mr Twin Sister
Title: Polvo
Label: Twin Group
Format: Digital (Single)
Release Date: 2021年9月1日
https://ffm.to/polvo

Mr Twin Sister:
ニューヨークはロングアイランドで、それぞれ別のバンドで演奏していた、ヴォーカリストのAndrea Estella(彼女は人気テレビ・ドラマ・シリーズ『Veronica Mars』の映画版のキャストに抜擢されるなど、女優としても活動)、ベーシストのGabe D’Amico、ドラマーのBryan Ujueta、キーボーディストのDev “Udbhav” Gupta, ギタリスト/ヴォーカリストのEric Cardonaの5人が出会い、2008年に結成。当時はTwin Sister名義で活動していたが、現在Bryan Ujuetaは脱退し、4人編成となっている。

結成してまもなく最初のEP『Vampires with Dreaming Kids』をリリース。ファースト・ライヴをSXSWで行い、tUnE-YarDs、Xiu Xiuとのツアーを経た後、セカンドEP『Color Your Life』をInfinite Bestより発表。2011年にDomino Recordsと契約し、ファースト・アルバム『In Heaven』をリリース。そしてDead OceansからリリースしたLuyasとのスプリットのシングル「Meet The Frownies」はKendrick Lamar「The Recipe Ft. Dr. Dre」にサンプリングされるなど話題となる。

順調な活動をしていく中、2013年にアンドレアは多発性硬化症と診断され、フロリダ州タラハシーでツアー中に交通事故にあうなど、災難に見舞われる。その後復活までに少し時間を要したものの、プロデューサーのJon LowとAva Lunaのメンバーの助けを借りて録音し、自身のレーベルTwin Groupを立ち上げ、名義をMr Twin Sisterに改名し、セルフ・タイトルのセカンドアルバムを完成させた。

その後目立った活動は見られなかったが、2018年にカムバックし、4年の歳月をかけて完成させたサード・アルバム『Salt』をリリースした。


Matthewdavid主宰のLeaving Recordsがフックアップした期待のニュー・カマーCollobohの日本盤リリースが決定!


Matthewdavid主宰のLeaving Recordsが新たに契約した注目のエレクトロニック・ミュージック・プロデューサーの日本盤リリースが決定!
ナイジェリアで生まれ、現在はメリーランド州ボルチモアを拠点とする26歳の若き逸材Collins Obohによるソロ・プロジェクトColloboh。
5曲入りデビューEP『Entity Relation』にデビュー曲「Zero Day」さらに未発表曲の「Let Love」の計2曲をボーナスとして追加しての日本独自CD化!

「私は間違いが大好きです。私の音楽は間違いでいっぱいで、それが私の音楽を(特に私が非人間的な音を使用しているので)人間の耳にとってより楽しいものにしていると思います」

 

Colloboh “Entity Relation” 9/10 release


Artist: Colloboh
Title: Entity Relation
Label: PLANCHA / Leaving Records
Cat#: ARTPL-154
Format: CD / Digital
Release Date: 2021.09.10
Price(CD): 2,000 yen + tax

※ボーナス・トラック2曲収録
※日本独自CD化


Matthewdavid主宰のLeaving Recordsがフックアップした期待のニュー・カマー!デビューEP『Entity Relation』にボーナス2曲を加えて日本独自CD化決定!
ナイジェリア出身で現在はボルチモアを拠点に活動しているアーティスト、Collobohの5曲入りデビューEPに、ボーナス・トラック2曲を追加して日本のみでCD化!温故知新なアプローチでモジュラーを駆使しフロアとリスニングを横断するカラフルで極上なエレクトロニック・ミュージック!

詳しい素性は今のところ謎に包まれているナイジェリア発ボルチモア拠点の若きエクスペリメンタル・プロデューサー、Collins Obohによるソロ・プロジェクト、Colloboh。モジュラー・シンセサイザーを駆使して、色彩豊かなエレクトロニック・ミュージックを紡ぎ出す期待の逸材である。本作は先鋭的なアーティストを輩出し続ける、Matthewdavid主宰のLeaving Recordsからリリースとなる5曲入りデビューEP『Entity Relation』にデビュー曲「Zero Day」さらに未発表曲の「Let Love」の計2曲をボーナスとして追加しての日本独自CD。

図太く軽快なビートに煌めきと浮遊感が融合するウワモノのレイヤーが絶妙のバランスで交錯し、リズミカル且つドリーミーに展開するエレクトロニック・ミュージックに引き込まれる。Aphex TwinなどのWarp直径のIDM〜エレクトロニカ的展開からヴォーカルをフィーチャーしたソウルフルな様相、LAビート的なチル〜幻想感などがフットワーク軽く展開し、多彩/多才なアプローチが見られ、その完成度はデビュー間も無いとは思えない一線を画したものを感じさせる。メロディ・センスも巧みで、流れるように展開する全7曲は決して聴き飽きることなくフロアとリスニングを横断するよう。ここ日本でも幅広い層から支持を得られることは間違いない。

なお、本編のマスタリングは同じくLeavingから作品をリリースしているZeroh。ボーナス・トラックは「Let Love」をMatthewdavid、「Zero Day」をDaddy Kevがそれぞれ手がけており、デザインはバーガーキングのリブランディングのデザイン・ディレクターも務めたJustin Finesが担当している。


TRACK LIST:

1. Turning&
2. Borderline
3. RPM+
4. One2MANY
5. Reasons (feat. Bahdboi Ena)
6. Let Love (Bonus Track)
7. Zero Day (Bonus Track)

 

Colloboh:
ナイジェリアで生まれ、現在はメリーランド州ボルチモアを拠点とする26歳のプロデューサーCollins Obohによるソロ・プロジェクト。モジュラー・シンセサイザーを中心に多彩なエレクトロニック・ミュージックを構築している。その才能はMatthewdavidの目に留まり、Leaving Recordsと契約。2021年6月にBandcamp経由でシングル「ZeroDay」をリリースしデビュー。そしてこのたび、リリースとなる5曲入りEP『Entity Relation』にボーナス・トラック2曲を追加した日本独自CDのリリースが決定した。現在のところあまり多くの情報は明らかになっていないミステリアスなニュー・カマー。

 


インド古典音楽の伝統的な響きをモジュラー・シンセサイザーで再現するサウンドで各所から注目を集めているArushi Jainが日本デビュー決定!

Photo credit: Ishita Singh

インド古典音楽の伝統的な響きをモジュラー・シンセサイザーで再現するサウンドで各所から注目を集めている、インド生まれでアメリカ在住のArushi JainのLeaving Recordsからの本名名義でのデビュー作『Under the Lilac Sky』で日本デビュー決定!
幼少期から北インドに特有の古典流派であるヒンドゥスターニー音楽、そしてその伝統の中心にあるラーガを学び、カリフォルニアへと移住し大学で工学とプログラミングを習得した彼女にならではのアンビエント・シンセサイザー・ラーガ!

 

Arushi Jain “Under the Lilac Sky” 9/10 release


Artist: Arushi Jain
Title: Under the Lilac Sky
Label: PLANCHA / Leaving Records
Cat#: ARTPL-157
Format: CD / Digital
Release Date: 2021.09.10
Price(CD): 2,200 yen + tax

※ボーナス・トラック1曲収録
※日本独自CD化
※解説付き


各所から注目を集めているインド出身アメリカ在住のモジュラー・プリンセスArushi Jainが遂に本邦初登場!
インド古典音楽の伝統的な響きをモジュラー・シンセで再現し、日没を彩る黄昏のアンビエント・シンセサイザー・ラーガ!

インド生まれでアメリカ在住の作曲家、モジュラー・シンセサイザー奏者、ヴォーカリスト、テクノロジスト、エンジニアであるArushi Jain。かつてはOSE名義で自らが創設したレーベルで、ラジオ番組/キュレーター・プロジェクトでもあるghunghruから作品をリリースしていたが、Leaving Recordsへと移籍し、本名名義でのデビュー作「Under the Lilac Sky」を完成。

Arushiは伝統的なインド古典音楽を電子楽器のレンズを通して再解釈することに焦点を当てている。スザンヌ・シアニやテリー・ライリーなどの電子音楽の名手たちを継承しつつ、自身の音楽的遺産や生い立ちを個人的に探求しながら、古代の音を現代的な枠組みの中で再構成している。本作は、映画のような意思表示であり、Arushiが音楽の歴史に敬意を表しつつ、大胆なサウンドの視点を提示したアルバム。このアルバムは、ヒンドゥスターニー・クラシックとモジュラー・シンセサイザーという2つの異なる文化が融合したもので、インドとカリフォルニアで過ごした間に、自身の音楽性を構成する2つの部分が1つに進化したことを表している。現代的な電子音楽の中にヒンドゥスターニー音楽の躍動感を引き出しており、モジュラー・シンセサイザー、サンプラー、そして自分の声を使って、アンビエントなテクスチャー、歪んだリズム、幻惑的なグリッチに重点を置いたヒンドゥスターニー音楽の相互作用を作り上げ、極めて独創的なサウンドを構築している。

本作は時間帯と、それが音楽との関わり方に与える影響も大きなテーマになっており、6曲のアンビエント・シンセサイザー・ラーガは、日没の時間帯に聴くことを意図しており、意識的に聴くことで、リスナーを自分自身への内面へと誘う。Arushiは「太陽が空に別れを告げて、色が紫やピンクなどの美しい色合いに変わる瞬間を知っていますか?それは、このアルバムが最も輝く瞬間なのです。深く聴けば聴くほど、より多くの色合いが見えてきます」「インド古典音楽には、時間と季節の概念があります。それぞれのラーガ(インド古典音楽の音楽理論に現れる旋法/メロディーの枠組み)には、その真価を発揮するために聴かれるべき特定の時間帯があります。これは、あなたを取り巻く環境が、あなた自身の音や呼吸と最も調和しているのはいつなのか、そしてそれは、あなたがその瞬間のビジョンを実現するためにどのようにサポートされているのか、という問いを示唆しています。このアルバムは、そのようなタイムリーな儀式への頌歌であり、自分の好きなことをするための時間をとっているときに聴くのが一番です」と述べている。

幼少期から北インドに特有の古典流派であるヒンドゥスターニー音楽、そしてその伝統の中心にあるラーガを学び、カリフォルニアへと移住し大学で工学とプログラミングを習得した彼女にしかできない、伝統的な響きをモジュラーシンセサイザーで再現する独特の手腕は、極めて独創的で注目すべき才能である。

本作は日本のみでリリースされる独自CD盤。ボーナス・トラックとして2019年にサンフランシスコのMEZZANINEでのライヴからピックアップした音源がボーナス・トラックとして収録されている。(マスタリングはMatthewdavidが担当)


TRACK LIST:

1. Richer Than Blood
2. Look How Far We Have Come
3. The Sun Swirls Within You
4. My People Have Deep Roots
5. Cultivating Self Love
6. Under The Lilac Sky
7. Live at MEZZANINE, San Francisco 2019 (excerpt) [Bonus Track]

 

Arushi Jain:
インド出身、アメリカ在住の作曲家、モジュラー・シンセサイザー奏者、ヴォーカリスト、テクノロジスト、エンジニア。幼少期から北インドに特有の古典流派であるヒンドゥスターニー音楽のヴォーカル・トレーニングを始め、ラヴィ・シャンカル音楽芸能学院へと入学。その後インド・モーツァルト合唱団の一員として、インドとオーストリアをツアーしながら西洋クラシック音楽にも触れる。そしてスタンフォード大学に通うためにカリフォルニアへと移住し、工学とプログラミングを学んだ。古典音楽とコンピューター・サイエンスを何年も学んだことで伝統的な響きを非伝統的なモジュラー・シンセサイアーで再現し、独特のアンビエント・シンセサイザー・ラーガを構築している。レーベルで、ラジオ番組/キュレーター・プロジェクトでもあるghunghruを自ら設立し、OSEという名義で作品をリリースしてきた他、ロンドンのNTSやインドのboxout.fmでラジオのレギュラー番組を担当している。また、コンテンポラリー・ダンス集団とのコラボレーションや、伝説的なシンセサイザー・アーティスト、スザンヌ・シアニの前座を務めるなど、多岐に渡る活動をしている。

 


Caribouが待望の新曲「You Can Do It」をリリース&MV公開!今年最も幸福感に満ちたアンセム!


昨年リリースしたフル・アルバム『Suddenly』が未だ好評のダン・スナイスによるCaribouから久々の新曲「You Can Do It」がリリース。
そして同時にミュージック・ビデオも公開されました。
(日本のデジタル・ストアでのシングルの配信は8月25日0:00から開始されます)

 “YOU CAN DO IT “は、私たちがこんなにも必要としているとは知らなかった、今年最も幸福感に満ちたアンセムです。

 

Caribou – You Can Do It [New Single]

Aritist: Caribou
Title: You Can Do It
Label: PLANCHA / City Slang
Format: Digital (Single)
Release Date: 2021年8月25日
(日本のデジタル・ストアでの配信は8月25日0:00から開始されます)
https://orcd.co/1kvyxke

 

CARIBOU – You Can Do It [Video]

YouTube link: https://www.youtube.com/watch?v=VrPVSz3bBq4

Video directed by Richard Kenworthy of Shynola. – https://www.instagram.com/r_t_kenworthy/
Special thanks to Migle / Kennel UPE – https://germanshorthairedpointer.pro/

Tour dates:

26 Aug – Margate @ Dreamland
28 Aug – Edinburgh @ Edinburgh International Festival
29 Aug – Lincolnshire @ Lost Village
30 Aug – London @ All Points East
20 Oct – Liverpool @ Invisible Wind Factory
22 Oct – London @ O2 Academy Brixton
24 Oct – Nottingham @ Rock City
25 Oct – Birmingham @ O2 Academy Birmingham
26 Oct – Leeds @ O2 Academy Leeds
27 Oct – Manchester @ Depot Mayfield
19 Jan – Dublin @ Vicar Street
22 Jan – Gateshead @ Sage Gateshead
24 Jan – Glasgow @ Barrowland Ballroom
25 Jan – Bristol @ O2 Academy Bristol
30 Jan – Brighton @ Brighton Dome

For full tour dates and tickets see caribou.fm

 

Album “Suddenly” now on sale


Artist: Caribou
Title: Suddenly
Label: PLANCHA / City Slang
Cat#: ARTPL-128
Format: CD / Digital
※解説・歌詞・対訳付き
※紙ジャケット仕様
Release Date: February 28, 2020
Price(CD): 2,200yen + tax


カナダ出身で現在はロンドンを拠点に活動している、ダン・スナイスによるCaribouの数々のメディアの年間ベスト上位に選出された『Our Love』以来約5年ぶりとなる新作『Suddenly』完成!
「これまでで最も驚くべき予測不可能なCaribouのアルバム」という本作は、トレードマークであるドリーミーな暖かさとテクニカラーは保持されつつ、曲がりくねるような予想外の変化が「突然」ちりばめられており、彼の音楽制作への情熱と喜びは相変わらず新鮮なままであることが窺える傑作!

カナダ出身ロンドン在住、ダン・スナイスのソロ・プロジェクト、Caribouの約5年ぶりとなるニュー・アルバムが完成!

昨年長い沈黙を破り突如リリースされた、Gloria Barnesの同名曲をサンプリングした先行ファースト・シングル「Home」ではFour Tetのアレンジも施され、Donuts時のJ Dillaを想起させるようなトラックで、暖かでオーガニックなサウンドを展開し、そのニュー・フェーズを感じさせる展開で衝撃を走らせた。

続くセカンド・シングル「You And I」に関して本人は
“「You and I」は、私がアルバムを制作し始めた際、最初に着手したトラックの1つであり、最後に仕上げたトラックの1つで、レコードを制作するすべての段階で何らかの形で存在していました。それはまた、レコードとアルバムのタイトルについての多くがキャプチャされており、トラックは突然、予想外に変化するのですが、それは突然起こった私の人生の変化についてなのです。”
と語っており、クラウトロック的なリズムの上で次々と起こる変化とキラキラとした音像、そして繰り出されるサンプリングと繊細なヴォーカルのコンビネーションはまさにこのアルバムのハイライトになっている。

“これまでで最も驚くべき予測不可能なCaribouのアルバム”という本作は、トレードマークであるドリーミーな暖かさとテクニカラーは保持されつつ、曲がりくねるような予想外の変化が「突然」ちりばめられており、彼の音楽制作への情熱と喜びは相変わらず新鮮なままであることが窺える傑作の誕生。
奇抜な展開をみせながらもアルバム全体を通じてサウンドの心地よさを失わせないセンスはさすがだ。


TRACK LIST:

01. Sister
02. You and I
03. Sunny’s Time
04. New Jade
05. Home
06. Lime
07. Never Come Back
08. Filtered Grand Piano
09. Like I Loved You
10. Magpie
11. Ravi
12. Cloud Song

 

Remix Album “Suddenly Remixes” now on sale

Art direction by Jason Evans

Art direction by Jason Evans

Aritist: Caribou
Title: Suddenly Remixes
Label: PLANCHA / City Slang
Format: Digital (Album)
Release Date: 2021年3月12日

https://orcd.co/qwvr4jm

01. Never Come Back (Koreless Remix)
02. Never Come Back (Four Tet Remix)
03. Home (Toro y Moi Remix)
04. Sunny’s Time (Logic1000 Remix)
05. Sister (Floating Points Remix)
06. Ravi (Shanti Celeste Remix)
07. You and I (Jessy Lanza Mix)
08. Sunnys Time (Prince Nifty Saddle Up Mix)
09. Never Come Back (Floating Points Remix)
10. Never Come Back (Morgan Geist Remix)
11. Sunny’s Time (Kareem Ali Remix)
12. Like I Loved You (India Jordan Remix)

 

Photo credit: Thomas Neukum

Photo credit: Thomas Neukum

Caribou:
カナダ出身ロンドン在住、ダン・スナイスのソロ・プロジェクト。元々はマニトバ名義で活動をスタートし、名門Leafから『Start Breaking My Heart』(2001年)『Up in Flames』(2003年)にリリースした後、現在のCaribouに名義に変更する。そして2005年にサード・アルバム『The Milk of Human Kindness』を発表し、初来日を果たす(共演はフォー・テット、ムーギーソン)。その後City Slang / Mergeへと移籍し4作目『Andorra』をリリースし、カナダの”マーキュリー・プライズ” にあたる国民的音楽賞、ポラリス・ミュージック・プライズを受賞した。2010年にリリースした『Swim』も高い評価を経て、ポラリス・ミュージック・プライズにノミネートされる。2012年にはフジロックに初出演し、ホワイト・ステージでパフォーマンスを行った。2014年にリリースした『Our Love』はさらに高い評価を得て、その年の様々な媒体の年間ベストの上位に名を連ね、グラミー賞の最優秀エレクトロニック・ダンス・アルバム賞にもノミネートされ話題となった。リリースするたびにその評価を高め続ける中、2020年約5年ぶりのアルバムを完成しリリースした。

 


Z世代の神童として話題となったトラックメイカーquickly, quicklyが8/20にGhostlyからリリースとなるニュー・アルバムから新曲「I Am Close to the River」をリリース&MVを公開

Photo by Kyle McKenzie

Photo by Kyle McKenzie

Z世代の神童として話題となったトラックメイカー、弱冠20歳のGraham Jonsonによるプロジェクト、quickly, quicklyが8/20にGhostly Internationalからリリースとなるニュー・アルバム『The Long and Short of It』から新曲「I Am Close to the River」をリリース&MVを公開しました。

この曲は自身が創作に行き詰まった時に訪れるという、ウィラメット川での心理的経験に基づいているようで、浮かび上がったメロディをピアノで再現し、自身のヴォーカルとElliot Cleverdonのオーケストラル・ストリングスを加えて完成させた楽曲です。

New Single “I Am Close to the River” out now


Apple / iTunes: https://music.apple.com/jp/album/i-am-close-to-the-river/1567929700?i=1567929887
Spotify: https://open.spotify.com/album/7HPRd1McTZcFcFCIrvIUiy?si=9PW1jpKKRtuUv9NfcOqyzQ&dl_branch=1
YouTube (MV): https://www.youtube.com/watch?v=Ka_CDECcx5s

Directed by Jak Bannon
Type by Anna Chandler
Director of Photography Kyle McKenzie

 

quicky, quickly “The Long and Short of It” 8/20 release


Artist: quickly, quickly
Title: The Long and Short of It
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-156
Format: CD
Release Date: 2021.08.20
Price(CD): 2,000 yen + tax


Ghostly Internationalがサインした大注目のオレゴンはポートランド出身の新世代の奇才トラックメイカーGraham Jonsonによるソロ・プロジェクトquickly, quicklyの日本デビューが決定!

若干20歳のZ世代の神童、Graham Jonson によるquicky, quicklyの渾身の新作!
独自の世界観でリズム/ビートを探求し、ジャズ、ヒップホップ〜チルビーツ、R&B、サイケ・ポップを横断しながらジャンルにとらわれない独自のスタイリッシュでメロウなサウンドを構築する凄まじい才能が大きく飛躍した2021年下半期を彩る注目作。

オレゴン州ポートランドを拠点とする弱冠20歳の奇才、Graham Jonsonによるソロ・プロジェクトがGhostlyとサインしての新作を完成。
彼は幼児期にピアノを弾き始め、小学5年生のときにJディラの音楽に出会い、そして16歳までにシングルを自主リリースするという極めて早くから音楽活動を始めていた。2017年に「quickly, quickly」という名前で初めて登場した後、SoundCloud、YouTube、Redditなどのビート系のコーナーで熱烈なファンを獲得していく。初期のトラックの中には、Spotifyでの再生回数が1,000万回を超えたものもあるが、この数字は、Grahamの作品が伝統的な業界のコネを使わずに共鳴していることを示すものではない。彼のキャリアはDIYによるインターネット上の奇才的なサクセス・ストーリーだが、現在20歳の自身の評価によれば、彼は今ようやく本気になったばかりなのだ。Ghostly Internationalからのデビュー作である本作『The Long and Short of It』では、Grahamは自分のプロジェクトを本格的なソングライター、ヴォーカリスト、アレンジャーとして再構築し、ドラムからキーボード、ギターまでほぼすべてを演奏している。そのサウンドは、ジャズ、ヒップホップ、R&B、サイケ・ポップにまたがっているが、全くジャンルにとらわれない道を示唆している。

GrahamはStones Throwのカタログを愛聴してようだが(お気に入りはMadlibの『Quasimoto』)、根底にあるのはリズムの探求。有機的な楽器編成とバース・コーラス構造という新しいパレットの中で自分の直感を信じており、テンポに気を配りながらトラックが滑ったり跳ねたりすることで、彼の場面構築やストーリー・テリングのコツが浮き彫りになっている。これまでの作品は、ベッドルームで制作されたビート・ミュージックのように、受動的なリスナーに適したものが多かったが、本作は、そのようなニッチな分野で培われた才能を活かして、より能動的なリスナーを求めるスタイルへと進化しており、耳に残る曲、目を見張るようなプロダクション、ジャンルを超えた真摯な曲作りで表されている。

冒頭の「Phases」では、アルバム唯一のゲスト・ヴォーカルとして、著名な詩人であり活動家でもあるSharrif Simmonsが、セッション中に即興で書いた宇宙的実存主義をテーマにしたサイケデリックな詩を披露。激しい口語表現が展開されると、Micah Hummelのドラム・グルーヴとElliot Cleverdonのストリングスが熱狂的に鳴り響き、Grahamのマイクと鍵盤をエネルギッシュにバックアップしている。曲の後半は催眠術のようなインストゥルメンタルに移行し、ギターのラインにドラムが絡み合い、ゆったりとした展開を挟んだ後、倍の力強さで再構築し、至福のカタルシスをもたらすHailey Niswangerのサックス・ソロへと続いていく。

次の曲「Come Visit Me」は、Grahamのガールフレンドのために書かれたもので、彼が密かに順応しようと努力していたロサンジェルスに彼女と一緒にいたいという、シンプルで甘いホームシックの訴え。結局、彼は11ヵ月後にポートランドに戻り、LAで作った曲の多くを破棄することになった。しかし、いくつかの曲は残しており、その中には、ベースのグルーヴの効いたスロウ・ジャムのようなこの優しい曲も含まれており、彼の2年後の視点からのヴァースも加えられている。

「Shee」は彼のガールフレンドのギターで書かれたもので、すべてのフレーズがシンプルな愛で輝いている。この白昼夢のようなサウンドのストリングスとハミングの靄の中に漂っていると続く「Leave It」のループするドラムが飛び込んでくる。小気味良いリズムの上で、ピアノとギターを重ねていき、崇高なアンビエント・サイケデリック・ジャズのアウトロへと流れていく。「I Am Close To The River」では創作のマンネリ化を解消するためにピアノに戻る。この曲は、彼がウィラメット川沿いで体験した精神的な出来事がベースになっているようで、家に帰ってすぐこの曲を紙に書き留め、時間をかけて、きらめくチャイム、飽和したパーカッション、Elliot Cleverdonによるオーケストラ・ストリングスをミックスした、牧歌的なアレンジを施完成させた。

アルバムの後半のハイライトである「Everything is Different (To Me)」は、キャッチーなギターのループ、クラシックなヒップホップのドラムブレイク、ストリングスのうねり、ずるいコード進行の変化など、Grahamが無気力になってしまったことを綴った歌詞とは対照的に、新機軸の特徴が一気に盛り込まれている。終盤の「Wy」では心に訴える一連の質問から空気のようなシンセサイザー、彼の思索的なギター、そして心を落ち着かせる水滴の音で構成された、広がりのあるアウトロへとフェードし、最後の「Otto’s Dance」では、彼が好きなブラジルのアルバム、Milton NascimentoとLô Borgesの「Clube Da Esquina」を彷彿とさせるインストゥルメンタルの短い余韻で幕を閉じる。

『The Long and Short of It』は、若いアーティストの人生における変遷、自己確認、そして大きな飛躍をまとめた作品。若干20歳のZ世代の神童、quicky, quicklyの本領発揮した渾身のニュー・アルバムである。


TRACK LIST:

01. Phases (ft. Sharrif Simmons)
02. Come Visit Me
03. Interlude
04. Shee
05. Leave It
06. I Am Close to the River
07. Feel
08. A Conversation
09. Everything is Different (To Me)
10. Wy
11. Otto’s Dance

 

 

Photo by Kyle McKenzie and Collage by Anton Reva

Photo by Kyle McKenzie and Collage by Anton Reva

quickly, quickly:
オレゴン州ポートランド出身のGraham Jonsonは、幼児期にピアノを弾き始め、小学5年生でJ Dillaの音楽に出会い、16歳までにシングルを自主リリースするなど、早くから音楽の世界へと飛び込む。2017年にquickly, quicklyという名前で初めて登場した彼のプロジェクトは、その後、SoundCloud、YouTube、Redditなどの「チルビーツ」のコーナーでファンを増やしていく。セルフ・リリースの『quickly, quickly vol.1』のリリースの後、2018年の『Paths』(Radio Juicy)と『Over Skies』(Jakarta Records)でさらに発展させた彼のエレクトロニック・プロデューサーとしてのスタイルは、ジャズ、ヒップホップ、R&Bの要素を融合させた、スムースでヒプノティックなもの。Stones Throwのカタログ、Bobby Hutchersonの宇宙的なフリーフォーム、Lô Borgesのブラジリアンバップから影響を受けている。Grahamは2021年にGhostly Internationalと契約し、本格的なソングライター、ヴォーカリスト、アレンジャーとしてプロジェクトを再構築し、ドラムからキーボード、ギター、そしてもちろんエレクトロニクスまでほぼすべてを演奏している。


Z世代の神童トラックメイカー、quickly, quicklyがアルバムへの先行サード・シングルとなる新曲「Shee」を公開

Photo by Kyle McKenzie and Collage by Anton Reva

Photo by Kyle McKenzie and Collage by Anton Reva

Ghostly Internationalがサインした弱冠20歳、Z世代の神童トラックメイカー、quickly, quicklyが8/20リリースとなるニュー・アルバム『The Long and Short of It』から先行サード・シングルとなる新曲「Shee」を公開しました。

「Shee」は、quickly, quicklyがガールフレンドに宛てたラブレターで、彼がロサンゼルスに引っ越している間、一時的に遠距離恋愛をしていた時に制作したものです。

“Shee”は、私の彼女について書いた曲です。この曲を書いた時、僕はちょうどロサンゼルスに引っ越してきたところでした。彼女はまだポートランドに住んでいて、引っ越す直前に出会ったので、遠距離恋愛をしていました。私はギターがかなり苦手でしたが(今でも苦手です)、このリフを書いた時は、ポートランドで彼女のギターを使って遊んでいました。それをヴォイス・メモに録音しておきました。LAに戻ってきて、最初に録音したのがこのリフでした。すぐに、リフの音を半音下げた方がいいと思いました(DとE♭の間だったかな)。そして「Shee」が完成しました。基本的には、僕のガールフレンドが夜行バスに乗って、ポートランドに閉じ込められているような気分になっていることを歌った、かわいらしい曲です。僕が彼女をいかに愛しているかということでもあります!

 

New Single “Shee” out now


YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=9v2H7yL3MGE
Apple / iTunes: https://music.apple.com/jp/album/feel/1567929700?i=1567929888
Spotify: https://open.spotify.com/track/1dOhH7WaqWNyuQxPtkpRQO?si=a97608dc1244419d

 

quicky, quickly “The Long and Short of It” 8/20 release


Artist: quickly, quickly
Title: The Long and Short of It
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-156
Format: CD
Release Date: 2021.08.20
Price(CD): 2,000 yen + tax


Ghostly Internationalがサインした大注目のオレゴンはポートランド出身の新世代の奇才トラックメイカーGraham Jonsonによるソロ・プロジェクトquickly, quicklyの日本デビューが決定!

若干20歳のZ世代の神童、Graham Jonson によるquicky, quicklyの渾身の新作!
独自の世界観でリズム/ビートを探求し、ジャズ、ヒップホップ〜チルビーツ、R&B、サイケ・ポップを横断しながらジャンルにとらわれない独自のスタイリッシュでメロウなサウンドを構築する凄まじい才能が大きく飛躍した2021年下半期を彩る注目作。

オレゴン州ポートランドを拠点とする弱冠20歳の奇才、Graham Jonsonによるソロ・プロジェクトがGhostlyとサインしての新作を完成。
彼は幼児期にピアノを弾き始め、小学5年生のときにJディラの音楽に出会い、そして16歳までにシングルを自主リリースするという極めて早くから音楽活動を始めていた。2017年に「quickly, quickly」という名前で初めて登場した後、SoundCloud、YouTube、Redditなどのビート系のコーナーで熱烈なファンを獲得していく。初期のトラックの中には、Spotifyでの再生回数が1,000万回を超えたものもあるが、この数字は、Grahamの作品が伝統的な業界のコネを使わずに共鳴していることを示すものではない。彼のキャリアはDIYによるインターネット上の奇才的なサクセス・ストーリーだが、現在20歳の自身の評価によれば、彼は今ようやく本気になったばかりなのだ。Ghostly Internationalからのデビュー作である本作『The Long and Short of It』では、Grahamは自分のプロジェクトを本格的なソングライター、ヴォーカリスト、アレンジャーとして再構築し、ドラムからキーボード、ギターまでほぼすべてを演奏している。そのサウンドは、ジャズ、ヒップホップ、R&B、サイケ・ポップにまたがっているが、全くジャンルにとらわれない道を示唆している。

GrahamはStones Throwのカタログを愛聴してようだが(お気に入りはMadlibの『Quasimoto』)、根底にあるのはリズムの探求。有機的な楽器編成とバース・コーラス構造という新しいパレットの中で自分の直感を信じており、テンポに気を配りながらトラックが滑ったり跳ねたりすることで、彼の場面構築やストーリー・テリングのコツが浮き彫りになっている。これまでの作品は、ベッドルームで制作されたビート・ミュージックのように、受動的なリスナーに適したものが多かったが、本作は、そのようなニッチな分野で培われた才能を活かして、より能動的なリスナーを求めるスタイルへと進化しており、耳に残る曲、目を見張るようなプロダクション、ジャンルを超えた真摯な曲作りで表されている。

冒頭の「Phases」では、アルバム唯一のゲスト・ヴォーカルとして、著名な詩人であり活動家でもあるSharrif Simmonsが、セッション中に即興で書いた宇宙的実存主義をテーマにしたサイケデリックな詩を披露。激しい口語表現が展開されると、Micah Hummelのドラム・グルーヴとElliot Cleverdonのストリングスが熱狂的に鳴り響き、Grahamのマイクと鍵盤をエネルギッシュにバックアップしている。曲の後半は催眠術のようなインストゥルメンタルに移行し、ギターのラインにドラムが絡み合い、ゆったりとした展開を挟んだ後、倍の力強さで再構築し、至福のカタルシスをもたらすHailey Niswangerのサックス・ソロへと続いていく。

次の曲「Come Visit Me」は、Grahamのガールフレンドのために書かれたもので、彼が密かに順応しようと努力していたロサンジェルスに彼女と一緒にいたいという、シンプルで甘いホームシックの訴え。結局、彼は11ヵ月後にポートランドに戻り、LAで作った曲の多くを破棄することになった。しかし、いくつかの曲は残しており、その中には、ベースのグルーヴの効いたスロウ・ジャムのようなこの優しい曲も含まれており、彼の2年後の視点からのヴァースも加えられている。

「Shee」は彼のガールフレンドのギターで書かれたもので、すべてのフレーズがシンプルな愛で輝いている。この白昼夢のようなサウンドのストリングスとハミングの靄の中に漂っていると続く「Leave It」のループするドラムが飛び込んでくる。小気味良いリズムの上で、ピアノとギターを重ねていき、崇高なアンビエント・サイケデリック・ジャズのアウトロへと流れていく。「I Am Close To The River」では創作のマンネリ化を解消するためにピアノに戻る。この曲は、彼がウィラメット川沿いで体験した精神的な出来事がベースになっているようで、家に帰ってすぐこの曲を紙に書き留め、時間をかけて、きらめくチャイム、飽和したパーカッション、Elliot Cleverdonによるオーケストラ・ストリングスをミックスした、牧歌的なアレンジを施完成させた。

アルバムの後半のハイライトである「Everything is Different (To Me)」は、キャッチーなギターのループ、クラシックなヒップホップのドラムブレイク、ストリングスのうねり、ずるいコード進行の変化など、Grahamが無気力になってしまったことを綴った歌詞とは対照的に、新機軸の特徴が一気に盛り込まれている。終盤の「Wy」では心に訴える一連の質問から空気のようなシンセサイザー、彼の思索的なギター、そして心を落ち着かせる水滴の音で構成された、広がりのあるアウトロへとフェードし、最後の「Otto’s Dance」では、彼が好きなブラジルのアルバム、Milton NascimentoとLô Borgesの「Clube Da Esquina」を彷彿とさせるインストゥルメンタルの短い余韻で幕を閉じる。

『The Long and Short of It』は、若いアーティストの人生における変遷、自己確認、そして大きな飛躍をまとめた作品。若干20歳のZ世代の神童、quicky, quicklyの本領発揮した渾身のニュー・アルバムである。


TRACK LIST:

01. Phases (ft. Sharrif Simmons)
02. Come Visit Me
03. Interlude
04. Shee
05. Leave It
06. I Am Close to the River
07. Feel
08. A Conversation
09. Everything is Different (To Me)
10. Wy
11. Otto’s Dance

 


quickly, quickly:

オレゴン州ポートランド出身のGraham Jonsonは、幼児期にピアノを弾き始め、小学5年生でJ Dillaの音楽に出会い、16歳までにシングルを自主リリースするなど、早くから音楽の世界へと飛び込む。2017年にquickly, quicklyという名前で初めて登場した彼のプロジェクトは、その後、SoundCloud、YouTube、Redditなどの「チルビーツ」のコーナーでファンを増やしていく。セルフ・リリースの『quickly, quickly vol.1』のリリースの後、2018年の『Paths』(Radio Juicy)と『Over Skies』(Jakarta Records)でさらに発展させた彼のエレクトロニック・プロデューサーとしてのスタイルは、ジャズ、ヒップホップ、R&Bの要素を融合させた、スムースでヒプノティックなもの。Stones Throwのカタログ、Bobby Hutchersonの宇宙的なフリーフォーム、Lô Borgesのブラジリアンバップから影響を受けている。Grahamは2021年にGhostly Internationalと契約し、本格的なソングライター、ヴォーカリスト、アレンジャーとしてプロジェクトを再構築し、ドラムからキーボード、ギター、そしてもちろんエレクトロニクスまでほぼすべてを演奏している。


ロンドンのシティ・ポップ・バンドPrepが「Danny Came Up」のアコースティック・ヴァージョンのライヴ映像を公開


昨年待望のフル・アルバムをリリースしたロンドンの4人組シティ・ポップ・バンド、Prepが4/29にストリーミング公開されたライヴ・ショー『Paper World』からヴォーカルのTomとDanのギターで披露した「Danny Came Up」のアコースティック・ヴァージョンが公開されました。

PREP – Danny Came Up (Live)
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=lsvnIiKjMHk

Debut Album “PREP” NOW ON SALE


Artist: PREP
Title: Prep
Cat#: ARTPL-140
Format: CD / Digital
※ボーナス・トラック2曲収録

※解説:高橋芳朗
※歌詞・対訳付き
Release Date: 2020.10.30
Price(CD): 2,000yen + tax


注目のロンドンのシティ・ポップ・バンドPREPが遂に待望の1stアルバムを完成。
EPのリリースのみながらアジア圏を中心に爆発的人気を博し、サマーソニック2019を含む2度の来日を果たすなど、大きな注目を集めるロンドンの4人組シティ・ポップ・バンド、PREPの待望のファースト・フルレングスにしてセルフ・タイトルのアルバム。

何年もの歳月をかけて制作し遂に完成したこのアルバムは、バンドとしての彼らを完全に表現していると同時に、彼らの様々なバックグラウンドを反映している。そのアーティスティックなセンスは、AlunaGeorge、George Fitzgerald、Kasabian、Celesteなど、PREPのメンバーが何年にもわたって一緒に仕事をしてきたアーティストの名前にも引けを取らない。

ファンク、ソウル、ポップの要素を織り交ぜ遠距離ロマンスを歌ったファースト・シングル「Pictures Of You」やロマンチックでスローなラヴ・ソングとして始まりシンセを効果的に駆使することで、誰かを想い胸が痛むようなトラックへと変貌を遂げたセカンド・シングル「「On and On」などをはじめ、アーバンでメロウ且つノスタルジックなこれまでの要素を生かしつつ、盟友VulfpeckのCory Wong(PREPの楽曲に参加暦あり)、Unknown Mortal Orchestra、Thundercat、Tyler the Creator、Mac DeMarcoなどの現代的なエッセンスも吸収し、ファンクトロニックでシンセティックで刺激的なサウンドを展開。
2015年から活動開始し、正体不明のバンドとして2016年にデビューしてからその楽曲のクウォリティと中毒性のあるライヴ・パフォーマンスで着実に支持を集めてきた彼らの、バンドとしての成熟が窺える渾身のファースト・アルバム。

日本盤には2020年初頭にデジタルでリリースされ、CITY POP on VINYL 2020 参加作品として限定7インチもリリースされた「Over ft. Anna of the North」「Love Breaks Down」がボーナス・トラックとして収録。


TRACK LIST:

01. Turn The Music Up
02. Wouldn’t Wanna Know
03. Years Don’t Lie
04. Carrie
05. On and On
06. Pictures of You
07. Don’t Wait For Me
08. The Stream feat. Miso
09. Rain
10. Danny Came Up
11. Over feat. Anna of the North *
12. Love Breaks Down *

* = Bonus Track

 

1st EP “FUTURES” CD Reissue NOW ON SALE


Artist: PREP
Title: Futures
Cat#: ARTPL-144
Format: CD
※ボーナス・トラック3曲収録

※紙ジャケット仕様・帯付き
Release Date: 2020.10.30
Price(CD): 1,800yen + tax


TRACK LIST:

01. Futures
02. Sunburnt Thought the Glass
03. Cheapest Flight
04. Who’s Got You Singing Again
05. Slow Fade *
06. Cheapest Flight (AlunaGeorge Remix) *
07. Sunburnt Thought the Glass (Shy Girl Remix) *

* = Bonus Track

 


PREP(プレップ):

DrakeやAlunaGeorge等のレコーディングに参加し、グラミーにノミネートされたこともあるヒップホップ・プロデューサー、Dan Radclyffe、エレクロニカを好むクラシック/オペラ・コンポーザーのLlywelyn Ap Myrddin、George Fitzgeraldとツアー暦もある、ハウス・ミュージックのDJにしてドラマーであるGuillaume Jambel、Riton、Sinead Hartnett、Ray BLK等と共同制作暦のあるシンガー・ソングライター、Tom Havelockという様々な異なるバックグラウンドと確かな実力を持った4人組。2016年にUS西海岸の人気ブログ、Blah Blah Blah Scienceが運営するレーベル、B3SCIからリリースしたファーストEP『Futures』は、リリース後瞬く間に注目を集め、ヘビー・プレイ。アジア圏で圧倒的な人気を誇り、ライヴは軒並みソールドアウト。2018年5月にはニューEP『Cold Fire』をリリースし、初来日公演を行い、実力者ならではの卓越したパフォーマンスをみせ、絶賛された。その熱が冷めやらぬまま2018年11月には人気K-POPグループ、Monsta XのヴォーカルShownu(彼に取って人生初のフィーチャリング参加)と、坂本龍一も注目している韓国の新世代インディ・バンド、Se So NeonのSo!YoON!、LAの次世代のミニマル・ファンク・バンド、VulfpeckのCory Wongと、かつてはマイケル・ジャクソンやエルトン・ジョンなどのサポートもつとめ、「セッション王」とも称されるリビング・レジェンド、Paul Jackson Jr等が参加したEP『Line By Line』を発表。そして2019年にはサマーソニックのビーチ・ステージに初出演し、その後2度目となる単独公演も行い盛況を収めた。
R&B〜ブルー・アイド・ソウル〜ファンク〜ジャズ〜AORなど様々な素養を絶妙なバランス感覚でブレンドし、巧みな演奏の元、スウィートなハイトーン・ヴォーカルとハーモニーを駆使し、キャッチーなメロディと軽快なグルーヴを生み出すノスタルジックさと新しさを兼ね備えたスタイリッシュなポップ・サウンドはジャンルの垣根を越えて支持されている。

Facebook: https://facebook.com/prepband
Instagram: https://instagram.com/prepband
Twitter: https://twitter.com/PREP_band
YouTube: http://youtube.com/c/prepofficial
Soundcloud: https://soundcloud.com/prep
Spotify: https://spoti.fi/36ULKjs
Apple: https://apple.co/36URx8E
Website: https://prepofficial.com


Shigeto兄弟主宰のPortage Garage Soundsが発掘した秘宝、Tammy Lakkisが遂に日本デビュー!

Photo Credit: Chloe Sells

Photo Credit: Chloe Sells

現代のデトロイト・シーンを牽引するドラマートラック・メイカーのShigetoとその弟Ben Saginaw(Ritual Howls)が立ち上げたレーベル、Portage Garage Soundsが発掘した秘宝、Tammy Lakkisが遂に日本デビュー決定。

すでに一部のクラブ系リスナーから絶賛されているデビューEP『Notice』(アナログのファースト・プレスは即完)に、同時期に制作していた2曲を追加して日本のみでアルバム仕様でCD化。

ここ日本でも多大な支持を得ること必至の逸材。タイトル・トラックのどこか妖しげながら爽快なディープ・ハウス「Notice」はサマー・アンセムになること必至。今夏の必聴作。

 

Tammy Lakkis “Notice” 7/23 release


Artist: Tammy Lakkis
Title: Notice
Label: PLANCHA / Portage Garage Sounds
Cat#: ARTPL-155
Format: CD / Digital
Release Date: 2021.07.23
Price(CD): 2,000 yen + tax

※ボーナス・トラック2曲収録
※日本独自CD化
※解説・歌詞・対訳付き予定


現代デトロイト・シーンを牽引するのドラマー/トラック・メイカーのShigetoとその弟Ben Saginaw(Ritual Howls)が立ち上げたレーベル、Portage Garage Soundsが発掘した秘宝、Tammy Lakkisが遂に日本デビュー。
すでに一部のクラブ系リスナーから絶賛されているデビューEP『Notice』(アナログのファースト・プレスは即完)に同時期に制作していた2曲を追加して日本のみでアルバム仕様でCD化。ここ日本でも多大な支持を得ること必至の逸材。
タイトル・トラックのどこか妖しげながら爽快なディープ・ハウス「Notice」はサマー・アンセムになること必至。今夏の必聴作。

レバノンからの移民の娘であるLakkisは、オンタリオ州ウィンザーとミシガン州ディアボーンハイツで育ち、現在はハムトラックを拠点に活動しています。彼女はシンガー、ソングライター、プロデューサー、DJとして多方面で活躍。ライヴ・パフォーマンスでは、心に残る美しい唯一無二の声で、英語とアラビア語のバイリンガルで歌い、多くの人の心を掴んでいる。元々はシンガーソングライターとして活躍していたが、この3年間夜な夜なダンスフロアとスタジオを行き来しながら、デトロイトのアンダーグラウンド・シーンに接し、それに呼応するかのように、独自のサウンドを開発してきた。そして現代デトロイト・シーンの中核Shigeto率いるPortage Garage Soundsが契約し、本作のリリースへと至った。

この作品『Notice』は、COVID以前の人生のタイムカプセルのようなもので、彼女が何年もかけて作曲し、開発し、技術を磨いてきたドキュメント。この『Notice』ダンス・ミュージックのスペクトラムを超えた4つのトラックで、それぞれのトラックがユニークな色を発している。

「Hello??」
イントロダクションの波。パーカッションを多用したスラップは、ダークな雰囲気と遊び心の間を行き来し、まるで恐竜がハンマーで目に入るものを壊しながら踊るようです。威嚇的でファンキーな図太いベースが炸裂し、その上を歪ながら心地よく加工されたヴォーカルが飛び跳ねながら “Hello? “と問いかける。ステレオできらめき、耳を色で満たしながら、”誰かいるのか?”と自問するように忍び寄ってくる。

「Wen Rayeh」
アップビート、遊び心。復讐に燃える、卑劣な。蛇のように。シンプルでメタファーに富んだ伝統的なアラビア語の歌の歌詞構造と、突き刺すような執拗なパーカッションを持つ実験的な電子音を融合させた極上のエレクトロニック・アヴァン・ポップ。

「Shark Island」
ハードウェアのライヴ・テイク、ファットでサグいベース。遊び心があって、キュートで、邪悪。フラミンゴの島を周回するサメたち。周期的でグルーヴィでディープなテクノ〜ハウス・サウンド。

「Notice」
ラヴ・ソング。バラード。ジョン・ヒューズの未公開映画の中のクライマックスを飾る曲というコンセプト。デトロイトのダンス・フロアにインスパイアされた、10代の頃にレイヴや高校のダンスで聴いてみたかったクロスオーバー・ヒット曲のようなディープ・ハウス・サウンド。久しぶりに太陽の光を見る。窓を開けて運転すること。視点を変えることへのラヴ・レター。実現と変化の中にある美を讃える。2021年のサマー・アンセム。

これらの4曲に加え、同時期に制作していたという、「Get Up」と「Moon Rock」の2曲をボーナス・トラックとして加え、日本のみでアルバム仕様でCD化。
デトロイトのアンダーグラウンドに根ざした秀逸なサウンド・プロダクションと英語+アラビア語による独特の歌唱が相まったスタイルは颯爽とフロアとリスニングを横断し、ジャンルの垣根を越えてここ日本でも支持を集める必至だろう。


TRACK LIST:

1. Hello??
2. Wen Rayeh
3. Shark Island
4. Notice
5. Get Up (Bonus Track)
6. Moon Rock (Bonus Track)

 

 

 


GhostlyがサインしたZ世代の神童トラックメイカー、quickly, quicklyがニュー・アルバムで日本デビューが決定

Photo by Kyle McKenzie; collage by Anton Reva.

Photo by Kyle McKenzie; collage by Anton Reva.

Ghostly Internationalがサインした弱冠20歳、Z世代の神童トラックメイカー、quickly, quicklyがニュー・アルバム『The Long and Short of It』で日本デビューが決定致しました。

独自の世界観でリズム/ビートを探求し、ジャズ、ヒップホップ〜チルビーツ、R&B、サイケ・ポップを横断しながらジャンルにとらわれない独自のスタイリッシュでメロウなサウンドを構築する凄まじい才能が大きく飛躍した2021年下半期を彩る注目作です。

現在アルバムから先行シングル「Feel」、「Everything is Different (To Me)」が公開中です。

 

quicky, quickly “The Long and Short of It” 8/20 release


Artist: quickly, quickly
Title: The Long and Short of It
Label: PLANCHA / Ghostly International
Cat#: ARTPL-156
Format: CD
Release Date: 2021.08.20
Price(CD): 2,000 yen + tax


Ghostly Internationalがサインした大注目のオレゴンはポートランド出身の新世代の奇才トラックメイカーGraham Jonsonによるソロ・プロジェクトquickly, quicklyの日本デビューが決定!

若干20歳のZ世代の神童、Graham Jonson によるquicky, quicklyの渾身の新作!
独自の世界観でリズム/ビートを探求し、ジャズ、ヒップホップ〜チルビーツ、R&B、サイケ・ポップを横断しながらジャンルにとらわれない独自のスタイリッシュでメロウなサウンドを構築する凄まじい才能が大きく飛躍した2021年下半期を彩る注目作。

オレゴン州ポートランドを拠点とする弱冠20歳の奇才、Graham Jonsonによるソロ・プロジェクトがGhostlyとサインしての新作を完成。
彼は幼児期にピアノを弾き始め、小学5年生のときにJディラの音楽に出会い、そして16歳までにシングルを自主リリースするという極めて早くから音楽活動を始めていた。2017年に「quickly, quickly」という名前で初めて登場した後、SoundCloud、YouTube、Redditなどのビート系のコーナーで熱烈なファンを獲得していく。初期のトラックの中には、Spotifyでの再生回数が1,000万回を超えたものもあるが、この数字は、Grahamの作品が伝統的な業界のコネを使わずに共鳴していることを示すものではない。彼のキャリアはDIYによるインターネット上の奇才的なサクセス・ストーリーだが、現在20歳の自身の評価によれば、彼は今ようやく本気になったばかりなのだ。Ghostly Internationalからのデビュー作である本作『The Long and Short of It』では、Grahamは自分のプロジェクトを本格的なソングライター、ヴォーカリスト、アレンジャーとして再構築し、ドラムからキーボード、ギターまでほぼすべてを演奏している。そのサウンドは、ジャズ、ヒップホップ、R&B、サイケ・ポップにまたがっているが、全くジャンルにとらわれない道を示唆している。

GrahamはStones Throwのカタログを愛聴してようだが(お気に入りはMadlibの『Quasimoto』)、根底にあるのはリズムの探求。有機的な楽器編成とバース・コーラス構造という新しいパレットの中で自分の直感を信じており、テンポに気を配りながらトラックが滑ったり跳ねたりすることで、彼の場面構築やストーリー・テリングのコツが浮き彫りになっている。これまでの作品は、ベッドルームで制作されたビート・ミュージックのように、受動的なリスナーに適したものが多かったが、本作は、そのようなニッチな分野で培われた才能を活かして、より能動的なリスナーを求めるスタイルへと進化しており、耳に残る曲、目を見張るようなプロダクション、ジャンルを超えた真摯な曲作りで表されている。

冒頭の「Phases」では、アルバム唯一のゲスト・ヴォーカルとして、著名な詩人であり活動家でもあるSharrif Simmonsが、セッション中に即興で書いた宇宙的実存主義をテーマにしたサイケデリックな詩を披露。激しい口語表現が展開されると、Micah Hummelのドラム・グルーヴとElliot Cleverdonのストリングスが熱狂的に鳴り響き、Grahamのマイクと鍵盤をエネルギッシュにバックアップしている。曲の後半は催眠術のようなインストゥルメンタルに移行し、ギターのラインにドラムが絡み合い、ゆったりとした展開を挟んだ後、倍の力強さで再構築し、至福のカタルシスをもたらすHailey Niswangerのサックス・ソロへと続いていく。

次の曲「Come Visit Me」は、Grahamのガールフレンドのために書かれたもので、彼が密かに順応しようと努力していたロサンジェルスに彼女と一緒にいたいという、シンプルで甘いホームシックの訴え。結局、彼は11ヵ月後にポートランドに戻り、LAで作った曲の多くを破棄することになった。しかし、いくつかの曲は残しており、その中には、ベースのグルーヴの効いたスロウ・ジャムのようなこの優しい曲も含まれており、彼の2年後の視点からのヴァースも加えられている。

「Shee」は彼のガールフレンドのギターで書かれたもので、すべてのフレーズがシンプルな愛で輝いている。この白昼夢のようなサウンドのストリングスとハミングの靄の中に漂っていると続く「Leave It」のループするドラムが飛び込んでくる。小気味良いリズムの上で、ピアノとギターを重ねていき、崇高なアンビエント・サイケデリック・ジャズのアウトロへと流れていく。「I Am Close To The River」では創作のマンネリ化を解消するためにピアノに戻る。この曲は、彼がウィラメット川沿いで体験した精神的な出来事がベースになっているようで、家に帰ってすぐこの曲を紙に書き留め、時間をかけて、きらめくチャイム、飽和したパーカッション、Elliot Cleverdonによるオーケストラ・ストリングスをミックスした、牧歌的なアレンジを施完成させた。

アルバムの後半のハイライトである「Everything is Different (To Me)」は、キャッチーなギターのループ、クラシックなヒップホップのドラムブレイク、ストリングスのうねり、ずるいコード進行の変化など、Grahamが無気力になってしまったことを綴った歌詞とは対照的に、新機軸の特徴が一気に盛り込まれている。終盤の「Wy」では心に訴える一連の質問から空気のようなシンセサイザー、彼の思索的なギター、そして心を落ち着かせる水滴の音で構成された、広がりのあるアウトロへとフェードし、最後の「Otto’s Dance」では、彼が好きなブラジルのアルバム、Milton NascimentoとLô Borgesの「Clube Da Esquina」を彷彿とさせるインストゥルメンタルの短い余韻で幕を閉じる。

『The Long and Short of It』は、若いアーティストの人生における変遷、自己確認、そして大きな飛躍をまとめた作品。若干20歳のZ世代の神童、quicky, quicklyの本領発揮した渾身のニュー・アルバムである。


TRACK LIST:

01. Phases (ft. Sharrif Simmons)
02. Come Visit Me
03. Interlude
04. Shee
05. Leave It
06. I Am Close to the River
07. Feel
08. A Conversation
09. Everything is Different (To Me)
10. Wy
11. Otto’s Dance

 


quickly, quickly:

オレゴン州ポートランド出身のGraham Jonsonは、幼児期にピアノを弾き始め、小学5年生でJ Dillaの音楽に出会い、16歳までにシングルを自主リリースするなど、早くから音楽の世界へと飛び込む。2017年にquickly, quicklyという名前で初めて登場した彼のプロジェクトは、その後、SoundCloud、YouTube、Redditなどの「チルビーツ」のコーナーでファンを増やしていく。セルフ・リリースの『quickly, quickly vol.1』のリリースの後、2018年の『Paths』(Radio Juicy)と『Over Skies』(Jakarta Records)でさらに発展させた彼のエレクトロニック・プロデューサーとしてのスタイルは、ジャズ、ヒップホップ、R&Bの要素を融合させた、スムースでヒプノティックなもの。Stones Throwのカタログ、Bobby Hutchersonの宇宙的なフリーフォーム、Lô Borgesのブラジリアンバップから影響を受けている。Grahamは2021年にGhostly Internationalと契約し、本格的なソングライター、ヴォーカリスト、アレンジャーとしてプロジェクトを再構築し、ドラムからキーボード、ギター、そしてもちろんエレクトロニクスまでほぼすべてを演奏している。


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