High Wolf ハイ・ウルフ
Shangri L.Aシャングリ・ラ

(ARTMOA-015)

2010.07.28 release
format: cd, album
Barcode: 4941135800157

Tracklist:
1. Marlene Brazil
2. Prius
3. Bummer Of Beauty
4. The Sheperds 1
5. The Sheperds 2
6. Gates Of Gabon (edited version)

Pocahaunted、Sun Araw、Magic Lanternなどのリリースで注視されるUSローファイ・シーンの中核レーベル、Not Not Funから2009年に即完売となったカセットテープ作品『Animal Totem』でデビューした奇怪な覆面アーティストHigh Wolf(ブラジルのアマゾニア奥地の生まれらしいが、一説によるとフランス在住らしい)。続いて、自身が運営するWinged Sun Recordsから第二弾となるカセット音源『Gabon』を発売。こちらも瞬く間にソールド・アウト。ニュー・アルバム『シャングリ・ラ』には、『Gabon』をセルフ・エディットした3曲と、未発表の新曲が収録されている。彼の(心の)故郷であるアマゾニアから遥かアフリカを思い浮かべ、太鼓や歌と踊りで交歓される、アマゾンとアフリカの両ジャングルをトリップするかのように描き出した、摩訶不思議な神秘サウンド!ガムランやタブラのようなパーカッション・リズムのループ、宇宙的なキーボード・メロディー、サイケデリックなファズギターによる儀式的な演奏により、ドーパミンが溢れだし無意識のうちにトランス状態へ!! 音と戯れ続け、辿り着いた理想郷がここに!!! テリー・ライリーのような瞑想ミニマル〜アニマル・コレクティヴにも繋がるトロピカル感!!!

-Profile-
myspaceのプロフィールではブラジルのアマゾニア奥地で生活していると書いてあるが、一説によるとフランス在住らしい奇怪な覆面アーティスト。2009年にNot Not Funから限定100本のカセットテープでデビュー、その後、自身で運営するWinged Sun RecordsやKrayonからカセットテープ、CDRをリリースし、Vibracathedral OrchestraのNeil CampbellによるプロジェクトAstral Social Clubと一緒に、Iibiis Rooge名義でも活動、自身のWinged Sun RecordsやドイツのDekorderからリリースしている。dublabの主宰者Frostyがセレクトした2009年のベスト・ミックスや、ローファイ系ブログFriendship Braceletのコンピレーションにフィーチャーされるなど、一部の好事家から熱い視線を集めている。2010年6月に、Not Not Funから新作LP『Ascension』をリリース(収録曲がWIRE誌の企画するコンピレーション『Below The Radar Vol 3』にBurning Star Core、 LA Vampires、 Oneohtrix Point Never等と一緒にフィーチャー)したばかりで、Best CoastやReal EstateのメンバーAlex Bleekerをリリースしているブルックリンの注目レーベルGroup TightenerからForest Swordsとのスプリット・リリースを控え、廃盤のテープ/CDR音源のアナログ化も予定されている。ライヴでは、Not Not FunのレーベルメートであるSun Araw、Pocahaunted、Gnod等とも共演し、2010年の秋に来日するとの噂もある。
For Fans of:
Astral Social Club, Sun Araw, Ducktails, White Rainbow, Lucky Dragons, Oneohtrix Point Never, Stellar Om Source, Soft Circle, Growing, Terry Riley, John Hassell
http://www.myspace.com/highwolfmusic

Reviews:

(boomkat)High Wolf is a rising star in the cosmos of loopy kosmiche and hypnagogic drone music alongside peers James Ferraro, Spencer Clarke and OPN. He's responsible for the visceral Iibiis Rouge album with psych hero Neil Campbell (Astral Social Club/ Vibracathedral Orchestra), one of our very favourites this year, besides releases on Not Not Fun and his own Winged Sun label. 'Shangri L.A' is his latest opus, a sublimely mysterious and narcotically affecting collection of tracks for the Japanese Moamoo label, utilising tabla loops and field recorded vibes collected on a month long trip to India to create swelling, chiming, and subtly fluctuating moire textures with a primal psychedelic potential. Two of these tracks already appeared on the acclaimed 'Gabon' cassette, but the others are brand new compositions, meditating on similarly circular themes of intuitively drifting loops justifiably comparable to the effects of Terry Riley's trancendental intonations or the 4th world limits of Jon Hassell. The comparisons could carry on for days, but like the best of them, his fluidly exotic swirls have a distinct character and fractal genetic makeup which really requires an individual appreciation. Recommended, for your health.

(Norman Records)This has really hit the spot for me every time I've heard it. What this guy does is like the perfect marriage of tribal, ritualistic primitive music, then tops it off with space age psychedelic elements. I guess the sound is mostly loop based with tropical repetitive drums and celestial layerd synths. It really does transport me into the amazon where jungle leaves glow neon pink and tree frogs speak to me in high pitched voices. The repetition becomes incredibly hypnotic and layer upon layer is expertly built up until the tracks reach hugely dense psychedelic climaxes. This is super highly recommended as is everything I've heard by this mysterious artist. Trance inducing!

(ele-king) 自分が生まれた頃のL.A.が舞台になっていると記してあったので、それだけの理由で映画『シングルマン』の試写会に行き、帰りがけに買った小説『俺俺』(新潮社)の作者紹介を見ていたら「1965年ロサンゼルス生まれ」とあり、それを読みながら聴いていたCDが偶然にもハイ・ウルフの日本独自編集盤『シャングリ L.A.』だった。ライナーでは『シャングリ・ラ』と なっていたけれど、末尾の「A」が大文字になっているので、見た感じは「シャングリ・ラ」でも、発音的には『シャングリ・エル・エー』と読ませるのが正しいのではないだろうか。いまやマリファナを合法化し、それを税収に当てるという法案が検討されているほど財政が破綻したL.A.を「シャングリ・ラ」(*キャンディ・クローズ『ヒドゥン・ランズ』のレヴューを参照)とダブらせるなんて、よほどアメリカが嫌いなミュージシャンなんだろうと思っていたら「マイ・スペースのプロフィールではブラジルのアマゾニア奥地で生活していると書いてあるが、一説によるとフラン在住らしい」と記してあった。さも、ありなん。ちなみに『シングルマン』は途中までは『ベニスに死す』のリメイク風で、星野智幸『俺俺』は、結論以外は中原昌也が花沢健吾『アイ・アム・ア・ヒーロー』をノヴェライズしたような小説だった(途中までは若い人が書いているのかと思うほど絶望的な小説だったので、思わず作者紹介を見たわけですね)。  「奇怪な覆面アーティスト」ということになっているハイ・ウルフことマキシム・プリモールトは、実はアストラル・ソシアル・クラブのニール・キャンベルとも別プロジェクトを展開するなど例によって多面的なミュージシャンであり、アンファ・ボレアルの名義でも数え切れないリリースがあるものの、煩雑になるのでここでは割愛。ハイ・ウルフとしては〈ノット・ノット・ファン〉(以下、NNF)から『アニマル・トーテム』で09年にカセット・デビュー、続いて『エッセンシャル・エレメンツ』やセルフ・レーベル(wingedsun.blogspot.com)から同じくカセットで『ガボン』やほかに2枚のRをリリースした後、NNFに戻って『アセンジョン』でこの夏にアナログ・デビューを果たしている。  『シャングリ L.A.』は『ガボン』をエディットし直したり、新曲を加えたものを日本で独自に編集したもので、なるほど「シャングリ・ラ」とひっかけたくなるような天国的なアンビエント・ドローンが次から次へと並ぶ。その理由のひとつとしてトライバル・リズムが使われていることがまずは挙げられる。いわゆる都会的なドローンの大半は荒廃したムードになりやすく、サン O)))でもナジャ でも切羽詰ったような緊張感が基本になっているところをハイ・ウルフはあえてトロピカルなイメージを前面に出し、そのメッセージも「アマゾンからアフリカを見つめている。アマゾンとアフリカのジャングルに違いはない。我々は同じなのだ」ということになるらしい。ヒプノティックなループ・サウンドや美しいシンセサイザーが印象的な「バマー・オブ・ビューティー」などストレートに快楽的な面と、2部作からなる『ザ・シーパーズ』ではジャングルの魔境的なイメージも表現。ギターの音色はどこかスティーヴ・ヒレッジを思わせる。  正式デビューといえる『アセンジョン』は『シャングリ L.A.』と較べていささか屈託があり、「上昇」というタイトルの意(「the」がつくとキリストの昇天の意になる)を裏切ることはないけれど、そのプロセスはそれなりの葛藤も含みつつ、トリップ・ミュージックとしては少し凝ったものになっている(この2作の変化は最近ではエメラルズのそれを思わせる)。ゆっくりと左右に揺さぶられるような"ディエゴ"、ゆっくりとしか上に向かって進めない"クラウド・ヘッド"、12分を越す"ファイアー・イン・マイ・ボンズ"では上昇しているのかどうかももはやよくわからない......。音楽的には少し手の込んだものになったのかもしれないけれど、イメージ的には突き抜けないこともたしかなので『アセンジョン』の最後から『シャングリ L.A.』のオープニングまで逆に聴いていくのがいいのではないかと。そのほうが話がL.A.でまとまるし。 三田 格

(Subraw) あのWire誌も注目する謎の覆面アーティストHigh Wolfが日本屈指のインディ・レーベル[Moamoo]より登場!! エレクトロニカ、インディ・ロック、ビートなど独自のベクトルで個性的な音楽を発信する日本屈指のインディ・レーベル[Moamoo]の新作は今最もアクティブであろうUSローファイ。レトロ・フューチャリスティックなネオン・ディスコ、アメリカの古き良き時代が流れるトロピカルなサーフ・ロック、ノスタルジックなサイケデリアが溢れ返るインディ・シーン、その夏一色の楽天的なムードの中で異彩を放っているのがブルックリンのトライバル・サウンドとアンビエント・ドローンを併せ持つヘビーなサイケデリック・ビジョンを追求するLAの[Not Not Fun]を中心とした ローファイ・サイケ。最近ではLA発信のビートの一部ともクロスする面白い動きもみせています。その[Not Not Fun]からデビューを果たし、新作『Ascension』をリリースしたばかり のHigh Wolfは、Vibracathedral OrchestraのメンバーNeil Campbellのソロ・プロジェクトAstral Social ClubとのユニットIibiis Roogeの名義でも活動しており、そのアルバ ムを昨年ドイツ屈指のサイケ・レーベル[Dekorder]よりリリース、また自身のレーベル[Winged Sun Records]を立ち上げるなど昨年のデビュー以降精力的な活動を展開して います。今作でのHigh Wolfはいたってシンプルで、パーカッションのループを基軸にシンセやエフェクトを駆使したドローンのレイヤーで空間を広げ、その空間を踊るようにファズ・ギターが自由に動き回りトランス状態へとビルドアップする、'Wonder'や'Lost'の感覚を煽ったプリミティブなセンスは太古から受け継がれるサイケデリック・ミュージックの原点を感じさせます。ブラジルのアマゾニアで生まれという謎のプロフィール、そしてこの覆面のエキゾな雰囲気、アナログ機材を駆使したライブも面白そうで今年の秋口に来日もあるそうです。サイケデリアを濃縮した至極のトリップへと導いてくれることでしょう。7月28日発売!See you on the other side!!